スープがメインディッシュ -コペンハーゲン- 1981.1.29~31
(左)コペンハーゲンの街並み(Wikipediaより)(右)ホテルで貰ったシティマップ(真ん中にチボリ公園、市庁舎)
ドイツを北上し、待望の海に面した北欧の入り口、人魚の像でも有名なデンマーク。
エッセンの木賃宿と異なりこの町では、高級ホテルのシェラトン・コペンハーゲン(今は名前が変わっている)。
←小さな人魚の像 シェラトンホテル→
首都コペンハーゲンは北欧美人のメッカ。髪の毛がやわらかそうな金髪美人が目に付く。メキシコ湾流の影響か、寒さは予想以上に穏やかである。有名な海獣の像のある市庁舎前の広場から東にのびる市内随一の繁華街ストロイエには、防寒具に身を包んだ人達がゆっくりと買物をすませると、今度は足早に帰り道に着く。
(左)市庁舎前にて (右)チボリ公園前にて
(左)ストロイエの賑わい (右)いかにも北欧! 暖かいセーター
お土産に買って帰った独特の北欧模様のニットセーター、ロイヤルコペンハーゲンの磁器、ジョージ・ジェンセンの銀製品等の店が、北欧の街のアイデンテイテイを盛り上げる。とあるインナーウエアーの店を覗くと、男性同伴の女性達がいろいろと品定めをしている。中には男性客も。意を決して中に入ると、落ち着かないものの楽しくもあり、また恥かしくもあり。
豚に明け暮れたドイツから、海の幸が味わえるこの街に来ての夕食は、もちろん魚料理。「KROGs FISKE RESTAURANT、この名を告げると運転手が連れて行ってくれる」とホテルで薦められる。「でも高いぞ!」との付言。
まずは食前酒をとブラディマリー。何はともあれ暖かいスープが欲しいものだとメニューとの格闘が始まる。デンマーク語のメニューなんぞ分かるはずもなく、スペルの感覚から決めた。よし、これだ!
誰でも知っている有名レストラン
でも二人以上で頼んでくださいと小さな字で書いてある。いささかメニュー疲れした同行者と同調し、人数分をオーダー。ウエイター氏曰く。「ベリーグッド」。何がベリーグッドか分からないが、「メインデイッシュは・・・」、と言おうとするとこのウエイター氏、怪訝な顔をしてスープが終わってからにしろと言う。
ひとまず当面の大仕事を終え、パンをちぎりながらこの街談義。それにしてもスープが遅い。「まだなの?」「間もなく」の問答が数回行われた後、何を思ったか、かのウエイター氏、我々のテーブルの上にバケツを運んで置くではないか。??と思いきや、各人のお皿にバケツの中身をサーブし始める。赤っぽい魚、大きな海老、貝、・・・、なんとブイヤベースのお化けではないか。
それからの2時間、我々4人はこのバケツと大いにストラッグルすることになった。結局少し残してギブアップ。「さてメインデイッシュに行きますか?」とウエイター氏のジョークに、「メインデイッシュはアイスクリーム」とこちらもジョークで返す。
Krogs store bouillabaisse - fisk - skaldyr 375,-
夜のメインストリートは賑やかなもの。突如聞こえるサイレン。我々のすぐ前で商店街に乗り込んできたパトカーが急停車。車から飛び出した警官がバンの車の荷台扉を開けると数匹の警察犬が勢いよく飛び出し、一目散に映画館のある地下街へ。あっという間の出来事に一体何事が?と見ていると、チェーンを持った若者達、金髪のかわいい、それでいてちょっと生意気そうな娘達が疾風の如く犬に追われて逃げ惑う。
最期は全員御用となったようだが、冬の北欧の深夜の大捕り物、罪状はコソ泥だとか。
(左)コペンハーゲンの街並み(Wikipediaより)(右)ホテルで貰ったシティマップ(真ん中にチボリ公園、市庁舎)
ドイツを北上し、待望の海に面した北欧の入り口、人魚の像でも有名なデンマーク。
エッセンの木賃宿と異なりこの町では、高級ホテルのシェラトン・コペンハーゲン(今は名前が変わっている)。
←小さな人魚の像 シェラトンホテル→
首都コペンハーゲンは北欧美人のメッカ。髪の毛がやわらかそうな金髪美人が目に付く。メキシコ湾流の影響か、寒さは予想以上に穏やかである。有名な海獣の像のある市庁舎前の広場から東にのびる市内随一の繁華街ストロイエには、防寒具に身を包んだ人達がゆっくりと買物をすませると、今度は足早に帰り道に着く。
(左)市庁舎前にて (右)チボリ公園前にて
(左)ストロイエの賑わい (右)いかにも北欧! 暖かいセーター
お土産に買って帰った独特の北欧模様のニットセーター、ロイヤルコペンハーゲンの磁器、ジョージ・ジェンセンの銀製品等の店が、北欧の街のアイデンテイテイを盛り上げる。とあるインナーウエアーの店を覗くと、男性同伴の女性達がいろいろと品定めをしている。中には男性客も。意を決して中に入ると、落ち着かないものの楽しくもあり、また恥かしくもあり。
豚に明け暮れたドイツから、海の幸が味わえるこの街に来ての夕食は、もちろん魚料理。「KROGs FISKE RESTAURANT、この名を告げると運転手が連れて行ってくれる」とホテルで薦められる。「でも高いぞ!」との付言。
まずは食前酒をとブラディマリー。何はともあれ暖かいスープが欲しいものだとメニューとの格闘が始まる。デンマーク語のメニューなんぞ分かるはずもなく、スペルの感覚から決めた。よし、これだ!
誰でも知っている有名レストラン
でも二人以上で頼んでくださいと小さな字で書いてある。いささかメニュー疲れした同行者と同調し、人数分をオーダー。ウエイター氏曰く。「ベリーグッド」。何がベリーグッドか分からないが、「メインデイッシュは・・・」、と言おうとするとこのウエイター氏、怪訝な顔をしてスープが終わってからにしろと言う。
ひとまず当面の大仕事を終え、パンをちぎりながらこの街談義。それにしてもスープが遅い。「まだなの?」「間もなく」の問答が数回行われた後、何を思ったか、かのウエイター氏、我々のテーブルの上にバケツを運んで置くではないか。??と思いきや、各人のお皿にバケツの中身をサーブし始める。赤っぽい魚、大きな海老、貝、・・・、なんとブイヤベースのお化けではないか。
それからの2時間、我々4人はこのバケツと大いにストラッグルすることになった。結局少し残してギブアップ。「さてメインデイッシュに行きますか?」とウエイター氏のジョークに、「メインデイッシュはアイスクリーム」とこちらもジョークで返す。
Krogs store bouillabaisse - fisk - skaldyr 375,-
夜のメインストリートは賑やかなもの。突如聞こえるサイレン。我々のすぐ前で商店街に乗り込んできたパトカーが急停車。車から飛び出した警官がバンの車の荷台扉を開けると数匹の警察犬が勢いよく飛び出し、一目散に映画館のある地下街へ。あっという間の出来事に一体何事が?と見ていると、チェーンを持った若者達、金髪のかわいい、それでいてちょっと生意気そうな娘達が疾風の如く犬に追われて逃げ惑う。
最期は全員御用となったようだが、冬の北欧の深夜の大捕り物、罪状はコソ泥だとか。