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旅行記、世相独言

Give me a seat ! - コロンバス - (異文化体験5 テーマ探しの旅3)

2010年04月22日 23時43分43秒 | 異文化体験_北米
(写真はクリックで拡大します)

GIVE ME A SEAT ! -コロンバス- 1983.9.22~23


最近のオハイオ州の州都コロンバス(Wikipediaより)

 早朝、初めての海外出張で単独行動を取ることになってやや不安げなU君とあさってのロスでの再会を約し、アメリカン航空のチェックインカウンターに行く。
 座席を貰おうとチケットを渡すとしばし待てと言う。まだ早いのかなあと椅子に座って待っていると、しばらくして場内アナウンス。「セントルイス行き446便はEquipmentを交換します。小さくなるのでチェックインは係員の指示に従って欲しい」との事。

 Battell Colombus研究所

 さあ、大変である。人それぞれに予定というものがある。我こそは席の割り当てを貰おうと乗客たちがカウンターに殺到する。我々も負けてはならじと交渉するが、飛行機が小さくなって、おまけにオーバーブッキングとあってはどうしようもない。
 しかしながら、そこは日本人の粘り腰。米国人が登録だけしてベンチに腰を下ろして待っているのを横目に、カウンターの横から離れず、まだかまだかの催促。Cクラス優先で割り当てが進む中、あと数席という状況になって我々のコール。無事セントルイスまでの座席が確保出来た。セントルイス経由コロンバスに到着したのは夜の10時頃。ホテルリムジンで迎えに来てもらい、一息入れたのはもう日付が変わっていた長い一日であった。

Battell Colombus研究所の中庭

 オハイオ州コロンバスは州都であるが、これといった観光名所があるわけでもない小さな町である。ここに世界最大のシンクタンク、Battell研究所がある。厳重なセキュリテイシステムのチェックを受けて、とある部屋に通される。分担テーマに関する彼等の見解を正すのが訪問の目的である。

 Battell研究所の本部玄関にて

 オハイオ州は、ほぼ1年ぶりの訪問である。田舎だけに人情味溢れるもてなしは旅行者の我々にとって有り難いもの。ホテルのオーナーがバテル研究所に行くと言うと送ってやろうと言ってくれる。討議に集中して午前中の予定の時間をオーバーし、急がないとフライトに間に合わないかも知れない事態にタクシー会社に電話して最優先でタクシー手配をしてくれた研究員など、心からのアプレシエーションである。

 広大なダラス・フォートワース空港

 コロンバスからはダラス/ホートワース経由で西海岸に逆戻り。ダラス空港はその大きさに仰天。同じアメリカン航空なので乗り継ぎはさほど離れていないのだが、それでも数百mは歩いたであろうか。一度降りてみたい空港である。

 米国に来て困るのはお土産探し。どの都市に行っても名前が異なるだけのTシャツ(フットボール、大リーグの球団等)や小物商品が売店に並んでおり、純米国製のものは少ない。ダラスで買った金属製の飛行機の置物も台湾製。ここまで来るとさすがに暑く、アイスクリームを頬張りながらのショッピングであった。

 機内食イメージ(JLエグゼクティブクラス)

 ロスまでの数時間のフライトはさすがに眠気との勝負。まわりが騒がしいので目を覚ますと皆さんお食事が済んでコーヒーをすすっている。自由の国アメリカは寝ていると食事もさせてもらえない。食べたくないので寝ていると無理に起こしてくれる日本の航空会社とは大違い。着陸寸前まで一人食っていたのは小生だけであったようだ。