(写真はクリックで拡大します)
今回の旅は、大阪市が南港の埋立地に建設を予定している世界貿易センタービルの予備調査の旅である。アジア・オセアニア地域、具体的にはソウル、台北、シンガポール、メルボルンの各世界貿易センター(WTC)を調査し、大阪の計画(WTC of Osaka)に活かそうというもの。7名の旅である。
蛸とカジノとオソオセヨ -釜山- 1988.11.19~20
機窓に青い海と緑の島々の入り江が見え始めると、JL967便は右に大きく旋回し、高度を急速に下げる。洛東江を溯って金海国際空港に伊丹を離陸後1時間で着陸した。 軍の飛行場を兼ねるこの空港には、黒い機体の軍用機が滑走路の端々に見受けられる。入国管理も日本同様厳しく、VTRが個人使用であることの証明書を作成し、帰国時提示を求められる。
明日、全前大統領の国会での国民謝罪が予定されている時期だけに、何か緊張感を感じる。
竜頭山公園の釜山タワーと李 舜臣像(文禄・慶長の役時の朝鮮の将軍)
一路、竜頭山(ヨンドゥサン)公園に向かうが、市街地の交差点のあちこちに数人の私服の若者がたむろしている。ガイドの説明によると軍人だそうで、町の治安維持に警察以上に軍部が介入する今日の韓国の姿を垣間見る一幕である。
公園からの釜山港の景色
海抜180mの竜頭山公園には、土曜日とあって沢山の市民が集い、チマチョゴリ姿の女性も多い。大学生と思われる若い女性数名が我々の方に「日本からですか?」と流暢な日本語で聞いて来る。日本語を勉強中とかで、同行のS氏が中でも一番可愛い子に丁寧に受け応えしている。
118mの釜山タワー(BUSAN TOWER)から、人口350万人の市街地が一望出来る。天気が良ければ遠く対馬まで遠望出来るという。ちなみに写真撮影は禁止。
国連軍兵士の墓地
市の東20kmにある海雲台(ヘウンデ)リゾートまでの間に韓国動乱の際戦死した国連軍兵士の国連墓地がある。その隣に紫水晶(アメジスト)のお店があって、早速二人の同行者がお買物。
(左)海雲台リゾート (右)この日が何とグランド・オープンのハイアット・リジェンシー・ホテル
今回の旅の最初の宿泊ホテルは1.5kmにわたって砂浜が続く海雲台リゾートに位置している。しかも宿舎の「ハイアット・リジェンシー・ホテル」は、何と今日がグランドオープンの日。真新しいホテルのロビーは地元名士と綺麗に着飾った女性で混雑している。楽隊まで勢揃いし、テープカットを今や遅しと待ち構えている。
名物の「蛸のぶつ切り」
そんな光景を横目に腹が減った我々は、「清湖」という日本人向きの刺身のお店に行く。「蛸のぶつ切り」が名物。盛皿の上で、何やら未練がましく動く蛸の足を、タレにつけると益々足が動いて抵抗する。しこしこして美味しいが、残酷なこと。キムチの辛さに汗が身体の芯から湧き出てくる。いささか荒っぽい刺身の数々を葉野菜に巻き、香辛料をたっぷりつけて食う韓国風刺身。一味違った美味しさがある。
ハイアットの隣のホテルのカジノ
←ルーレット カジノ入場税→
食後は、隣のホテルのカジノに一攫千金を夢見てチャレンジ。外国人のみ入場可能。カードとルーレットがあり、カードは若い韓国娘がお相手。カードの出来ない小生はルーレットに挑戦。20,000ウオン(約8,000円)を元手にして、いざスタート。電光板が故障で数字の流れがいまいち分からない。一進一退で18倍まではゲットしたが、流れが変わるとあっという間に減っていくもの。40分程度のお遊びであった。
夜の海雲台(当時は砂浜に10mおきにアベック用テントが)
カジノをそこそこに、白浜の続く海岸をそぞろ歩きする。生ものが苦手なK氏が腹が減ったと言うのでラーメン屋を探すが、海岸に隙間なく並んだ屋台にあるのはカップラーメンばかり。オソオセヨ!(いらっしゃい!)とあちこちから呼び込みの声。砂浜にはアベック専用の小さなテント小屋が適当な間隔で並び、蝋燭の灯りが作り出すシルエットが何やら怪しげなムードを醸し出している。深夜まで若いアベックで賑わうリゾート海岸からオープニングの興奮さめやらぬ新しいホテルに戻り、寂しい一人寝の釜山の夜を過ごす。
今回の旅は、大阪市が南港の埋立地に建設を予定している世界貿易センタービルの予備調査の旅である。アジア・オセアニア地域、具体的にはソウル、台北、シンガポール、メルボルンの各世界貿易センター(WTC)を調査し、大阪の計画(WTC of Osaka)に活かそうというもの。7名の旅である。
蛸とカジノとオソオセヨ -釜山- 1988.11.19~20
機窓に青い海と緑の島々の入り江が見え始めると、JL967便は右に大きく旋回し、高度を急速に下げる。洛東江を溯って金海国際空港に伊丹を離陸後1時間で着陸した。 軍の飛行場を兼ねるこの空港には、黒い機体の軍用機が滑走路の端々に見受けられる。入国管理も日本同様厳しく、VTRが個人使用であることの証明書を作成し、帰国時提示を求められる。
明日、全前大統領の国会での国民謝罪が予定されている時期だけに、何か緊張感を感じる。
竜頭山公園の釜山タワーと李 舜臣像(文禄・慶長の役時の朝鮮の将軍)
一路、竜頭山(ヨンドゥサン)公園に向かうが、市街地の交差点のあちこちに数人の私服の若者がたむろしている。ガイドの説明によると軍人だそうで、町の治安維持に警察以上に軍部が介入する今日の韓国の姿を垣間見る一幕である。
公園からの釜山港の景色
海抜180mの竜頭山公園には、土曜日とあって沢山の市民が集い、チマチョゴリ姿の女性も多い。大学生と思われる若い女性数名が我々の方に「日本からですか?」と流暢な日本語で聞いて来る。日本語を勉強中とかで、同行のS氏が中でも一番可愛い子に丁寧に受け応えしている。
118mの釜山タワー(BUSAN TOWER)から、人口350万人の市街地が一望出来る。天気が良ければ遠く対馬まで遠望出来るという。ちなみに写真撮影は禁止。
国連軍兵士の墓地
市の東20kmにある海雲台(ヘウンデ)リゾートまでの間に韓国動乱の際戦死した国連軍兵士の国連墓地がある。その隣に紫水晶(アメジスト)のお店があって、早速二人の同行者がお買物。
(左)海雲台リゾート (右)この日が何とグランド・オープンのハイアット・リジェンシー・ホテル
今回の旅の最初の宿泊ホテルは1.5kmにわたって砂浜が続く海雲台リゾートに位置している。しかも宿舎の「ハイアット・リジェンシー・ホテル」は、何と今日がグランドオープンの日。真新しいホテルのロビーは地元名士と綺麗に着飾った女性で混雑している。楽隊まで勢揃いし、テープカットを今や遅しと待ち構えている。
名物の「蛸のぶつ切り」
そんな光景を横目に腹が減った我々は、「清湖」という日本人向きの刺身のお店に行く。「蛸のぶつ切り」が名物。盛皿の上で、何やら未練がましく動く蛸の足を、タレにつけると益々足が動いて抵抗する。しこしこして美味しいが、残酷なこと。キムチの辛さに汗が身体の芯から湧き出てくる。いささか荒っぽい刺身の数々を葉野菜に巻き、香辛料をたっぷりつけて食う韓国風刺身。一味違った美味しさがある。
ハイアットの隣のホテルのカジノ
←ルーレット カジノ入場税→
食後は、隣のホテルのカジノに一攫千金を夢見てチャレンジ。外国人のみ入場可能。カードとルーレットがあり、カードは若い韓国娘がお相手。カードの出来ない小生はルーレットに挑戦。20,000ウオン(約8,000円)を元手にして、いざスタート。電光板が故障で数字の流れがいまいち分からない。一進一退で18倍まではゲットしたが、流れが変わるとあっという間に減っていくもの。40分程度のお遊びであった。
夜の海雲台(当時は砂浜に10mおきにアベック用テントが)
カジノをそこそこに、白浜の続く海岸をそぞろ歩きする。生ものが苦手なK氏が腹が減ったと言うのでラーメン屋を探すが、海岸に隙間なく並んだ屋台にあるのはカップラーメンばかり。オソオセヨ!(いらっしゃい!)とあちこちから呼び込みの声。砂浜にはアベック専用の小さなテント小屋が適当な間隔で並び、蝋燭の灯りが作り出すシルエットが何やら怪しげなムードを醸し出している。深夜まで若いアベックで賑わうリゾート海岸からオープニングの興奮さめやらぬ新しいホテルに戻り、寂しい一人寝の釜山の夜を過ごす。