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旅行記、世相独言

淡水と夜市 -台北-(異文化体験33 歩け歩けの台北の旅1)

2013年09月01日 22時32分11秒 | 異文化体験_アジア
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淡水と夜市 -台北- 99.07.10

 会社の同僚の一人が定年退職するので、その記念旅行も兼ねた同僚4名との台北旅行である。
小生にとっても貯まったマイルの消化が出来る良い機会なので、台北(空港)集合・解散ということで3度目の台北を楽しむ旅となった。

 フライトの時刻というのは不思議なもので、駐機場を離れた時が出発時刻。大きな空港では同時刻の出発便が多数あったりする。
小生の乗る日本アジア航空EG211便は10時20分関空発、12時台北着の便。他の4人が乗る便とは、15分程度しか発着時刻が違わないので、中正国際空港のリムジン乗り場で落ち合い、台北駅までリムジンバスで行くことにした。バスはおよそ1時間、110元(1元=3.7円程度)である。

 小生以外の同僚4名は過去何度か一緒にアジア圏を旅しており、「公共交通機関以外は一切使わない歩け歩けの屋台の旅」を実践してきているメンバーである。
 その片鱗が台北駅で早くも出た。リムジンバスを降りて、「さあ、これからホテルまで歩こう!」という次第。今回のホテルは格安ツアーの常宿で知られる「麒麟大飯店」。台北駅からは2km強の距離。

    
(左)今回の宿舎「麒麟大飯店」              (右)ホテルのシンボル「麒麟」の像が玄関前に

 ホテルにチェックインし、荷物を置いて、台湾のベニスと言われる「淡水」に行くことにした。ホテルで聞くと、ホテル近くの列車(火車)の駅「萬華火車站」から「台北火車站」に行き、MRT(台北捷運)淡水線に乗り換えるのが一番近道とのこと。

         
(左)MRT「淡水LINE」               (右)夕日の美しさを求めて淡水へ沢山の人出(Wikipediaより)

 台北駅から北へ22km、MRTで約40分、淡水駅に到着する。河口の町ではあるが、丘陵の斜面に街が広がるため駅を降りると曲がりくねった坂道を登っていく。両側にはいろんなお店が並び、夕日が川面を赤く染める夕暮れ時が素晴らしいようで、土曜日の夕刻ともなると大勢の市民で賑わっている。淡水名物に阿給という食べ物がある。肉や春雨を油揚げに詰めた蒸しもの料理で、中国語でアーゲイと読み、日本語の油揚げの発音に由来するという説がある。

  
(左)果物ジュースを売るお店        (中)淡水名物「阿給」のお店  (右)阿給=肉や春雨を油揚げに詰めた蒸しもの料理。

 ここ淡水には、1629年スペインが築いた赤レンガの「紅毛城」や同じく赤レンガの淡江中学等があり、エキゾチックな街でもある。時あたかも日本の大相撲中継が放映されており、店奥のTVに多くの人が見入っている。

         
                      (左右とも)1629年にスペインが築いた赤レンガの「紅毛城」


 お腹が空いてきた。夕日が川面を染める時間までは待てない。再びMRTに乗って夜市で賑わう士林駅に向かう。

          
(左)「士林観光夜市」の看板                      (右)Tシャツを買ったHANG TENの店

 士林は市街北部の学生街兼ベッドタウンの街。陽明戯院横の路地を入ると「士林夜市入口」の看板があるが、夜の帳が下り始めると「士林市場」を中心とする広大なエリアで台北最大の夜市が始まる。
 週末ともあって、路地という路地は人・人・人の波で身動きが取れない。高級品はないが、リーゾナブルな価格設定が購買意欲を刺激する。HANG TENの店でTシャツを数枚購入しただけで、あとはウィンドショッピングならぬ雰囲気ショッピング。
 とある屋台で空腹を思いっきり満たし、いつまでも雑踏で賑わう士林夜市を後にする。

         
(左)食べた料理の名は、その場限り、すぐに忘れる。でも美味かった!  (右)MRT「士林駅」で。ややお疲れ気味