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旅行記、世相独言

八重山諸島の旅 その3 マングローブ林の散歩(西表島)

2014年12月20日 00時36分28秒 | 異文化体験_日本
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マングローブ林の散歩(西表島)  2014.11.20-11.23

      
(左)沖縄県の島々                             (右)西表島

 ツアー2日目、石垣島の離島旅客ターミナルから西表島までは船でおよそ40分。石垣港には海上保安庁の巡視船と思しき船が接岸中で、ここから尖閣諸島までは目と鼻の先。

      
(左)石垣港の埠頭に停泊中の巡視船                 (右)西表島 大原港     

 西表島の大原港に入港すると、すぐに仲間川のマングローブクルーズが始まる。仲間川の河口は大原港に隣接しており、クルーズ船は大原港から出る。

            
(左)仲間川マングローブ林のクルーズ船                (右)河口は広く100mはある。ジャングルに分け入る様だ。

  日本に植生するマングローブ林は、およそ600ヘクタール(1ヘクタール=100×100mの広さ)。その25%、約160ヘクタールが仲間川流域に生育しているとのこと。
 流域一帯のマングローブ林は「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に指定されている。仲間川は全長約14kmの川で、その河口から上流側およそ5kmくらいまでに「マングローブ林」、「サキシマスオウノキ群落」、「サガリバナ群落」等が見られようだ。

      
(左)海に一番近いところにあるのがヤマブシギのようです     (右)一番多く見られるオヒルギ

      
(左)上流に行くに従い多様な植物に出会う             (右)アダンという常緑の小高木 葉はパナマ帽、果実は食には不適

      
(左)流域の山中腹に群生するヤエヤマヤシ             (右)マングローブの花(赤い色) 

 そもそもマングローブとは、海水と淡水 が入り交じる汽水域に生育する植物群の総称で、ここ仲間川のマングローブ林には、「オヒルギ」、「メヒルギ」、「ヤエヤマヒルギ」、「ヒルギダマシ」、「ヒルギモドキ」、「マヤブシギ」の6種類が分布している。さらに、流域の山の中腹には「ヤエヤマヤシ」の群落も見ることが出来る。

     
(左)サキシマスオウノキの案内板        (中)サキシマスオウの見事な板根       (右)樹高は約20m カメラに全体が収まらない

 このツアーの最大の見どころが船がUターンする場所に見られる。日本最大の「サキシマスオウノキ」である。船を着ける場所からわずか数十メートルほど整備された道を歩くと、巨大な板状の根(板根、高さ4m)を張り巡らすサキシマスオウノキが視界に入ってくる。一瞬、何これ?とその奇形に驚かされるが、樹齢400年の2本のサキシマスオウノキがくっついて自生しており、「夫婦スオウ」と呼ばれている。

    
(左)仲間川とは異なる河川のマングローブ林      (中)広大な放牧地                        (右)放牧地に見る黒毛和牛

 クルーズを終えるとランチタイム。由布島の近くの「西表島ジャングルホテルバイヌマヤ」に車を走らせる。車窓には、仲間川とは異なる川の同じようなマングローブ林や、牧草地が次々と展開していく。牧草地に放牧されているのはいずれも黒毛和牛。これを松坂に持って行けば松坂牛、宮崎に持って行けば宮崎牛ということに。