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旅行記、世相独言

カメラ?それともビデオ?-ロンドン-(異文化体験9 カディスの赤い星の旅1)

2010年10月15日 20時11分04秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します)


カメラ?それともビデオ? -ロンドン-  1987.6.1~2

 ミラノで開催される世界ガス連盟の天然ガス需給予測委員会(IGU-J委員会)の下打合せで、ロンドン事務所に立ち寄る。事務所は以前のシティの一角からオックスフォード通りから少し入ったハノーバー広場、イギリス屋の近くに引っ越している。
 M所長の薦めでカンバーランドホテルに予約が出来ている。夕刻ロンドン入りするのは初めて。何時もタクシーかO君の出迎えにお世話になっていたが、今回は急ぐ必要もないので例の2階建てバスで市内入りすることにした。

お馴染み2階建赤バス(ルートマスター)

 バスターミナルに行くとお客は誰もいない。「マーブルアーチ」行きのバスは、10分後に出ると言う。待つこと20分。「まだなのか?」と催促するとやっと運転手が乗り込んで発車。しかし、この選択は結果的によろしくなかった。あっちこっち廻って、マーブルアーチまで何と1時間少々かかった。

マーブルアーチと右後方がカンバーランドホテル

 ホテルにチェックイン後、事務所に向かうが、今回は会社の女性にミラノファッションを買ってくる約束をしたので、目は自然とショウウィンドウの女性服に向かう。しかし、所詮英国では小柄な日本女性向きのものを望むべくもない。なんでこんなにサイズがバカでかいんだろう。

日本食レストラン「MIYAMA」

 事務所はまだ引っ越して間がないので工事中のところもあるが、以前より少し広くなった感じ。MIYAMAという日本食レストランでM所長と再会を祝す。
 
 今回の出張には、新発売のコンパクトビデオを持参してきている。翌朝、小雨の煙る中、お土産を持って事務所を再訪。打ち合わせの後、オックスフォードからリージェント通り、ピカデリーと歩き慣れた道を散策。バッキンガム宮殿や小雨の煙るセント・ジェームズ公園の鴨やいろんな水鳥たちも格好の被写体となる。

バッキンガム宮殿の衛兵交代式

 
(左)私のは東芝製だが、よく似たビクター製ビデオカメラ (右)VHS-Cテープを使用


 夕刻にはヒースローからミラノに向けて出発である。アルプスの山々の万年雪が丁度夕日に照らし出され、昨年登ったモンブランはどの辺りだろうとビデオを廻す。
 後ろの座席の英国人の若者が、カメラだ、いやビデオだと論争している。丁度、スチュアデスが「良い景色ねえ!」と小生の窓を覗きに来たので、「このビデオで貴女も撮らせてよ」という一言で、後ろの座席の論争にもケリ。肩に担ぐビデオを、こんな小さなビデオにする日本の技術に、英国の若者達も興味深々。

 参考:アルプス上空(衛星写真)

 間もなく夜の帳が降りるとともに、ミラノ到着である。



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