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旅行記、世相独言

テレビ大阪は必要か? 震災の記憶

2020年01月17日 20時30分03秒 | 報道の役割
25周年を迎えた阪神・淡路大震災。
都市型・直下型大地震として、近年経験していない様々な事案が浮き彫りとなり、多くの教訓をもたらした。
しかし、人間は悲しいかな、日々の雑事に教訓を忘れがちである。
多くの企業は災害対策・対応マニュアルというものを作成している。そして、年に何度か訓練をしている、仕事の合間に。
しかし、参加する人間は全員というわけではなく、多くの場合頭だけで理解し参加したことのない人間がほとんどである。
私の経験から言うと、良く参加している人間とほとんど参加していない人間では、本番における初動体制が月とスッポンほど
差が出る。何が言いたいかというと、機会あるごとに訓練しておかねば、初動体制に遅れを取り、何をしていいかわからず
パニックに陥り、最悪命の危機に遭遇するのである。

今日、25回目を迎えた震災を振り返る日に、NHKを始め地元の一つサンテレビでは午後5時から10時の特番が組まれた。
しかるに、地元の一つテレビ大阪は、なんら特番もなくひたすらテレビ東京からの娯楽番組を流すだけである。
阪神・淡路大震災では、大阪は神戸ほど大打撃を受けることなくすんだ。しかし、このような広域災害の場合、
当該地区や隣接報道機関として、様々な役割分担があるはずである。被災地の報道機関は、情報発信が出来ない状況に
追い込まれるのだから、近隣報道機関の約割は極めて重要である。
更にもっと言えば、東京キイ局でも今日の扱いは極めて少ない。大阪がキイ局となって東京キイ局に番組を提供するぐらいの
役割を果たすべきではなかろうか?

テレビ大阪は必要か? 娯楽を提供する手段は他にいくらでもある。しかし、報道を提供する手段と権利を有しているのは
その免許を得ているテレビ局なのだ。


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