生憎の天気で中秋の名月は拝めそうにない。月へ上がったウサギほどのジャンプ力があれば、憎たらしい雲をつきぬけて‥って無理。いっそ種子島から打ち上げてもらうか？
されど中秋。
日本酒もいちばん美味しい季節。
とっておきの濁り酒を開けることにした。
と、その前に！
事故米のおかげで酒造・酒屋は対応に大わらわだ。そんな中でもあの西酒造の対応の早さと勇気はあっぱれである。その焼酎「薩摩宝山」は成分検査の結果、「健康への影響は無いものと考えております」という発表が13日にされた。一応の安心。
そんなニュースもありまして。
さてさて、ひょいと冷蔵庫からとりだしたブルゴーニュタイプというより、なで肩に粋な紋様の着物を纏ったとでもいうべきボトルの底には白い沈殿物が。それを軽くゆすって眠りからさまし、グラスへそそいだ。「まだ眠いのに」とでも言いたげである。低血圧なの？いろっぺぇな。。。
そそいだ酒は金泉・純米吟醸 あらしぼり「白い稲妻」。
香りはメロンのような、いわゆる吟醸香が漂う。温度があがればもっと香りがたつはず。乳白色のソレを口に含むとトロリとしてなめらかな口当たり。かすかに発泡しててほの甘い。後味はスッキリしてる。
こりゃやばい、美味い。
稲妻が走るって感じはわからんでもない。わかったようでいてワカランみたいな（笑）
▲クリックで拡大表示可。右の写真、底に白いのがたまってるの見えるかな？
WEBショップの宣伝はこう。“広島で行われた「美酒と貴女美の宴」に出品されたお酒で、多くの女性を虜にしてしまいました。‥‥罪なお酒です。”とな。罪ってか！確かにそうかも。
▲この酒のスペック表。酵素も酵母も生きたまま。
この酒を醸したのは、広島は呉にある相原酒造。広島は名水が多く硬度がとくに低い軟水なのだとか。なるほど、それでなめらかなのか。
限定酒のため買ったWEBショップではすでに完売してるけど、探せばまだ見つかるんじゃなかろうか？
「金泉」はもともと堀本杜氏自身の酒造で醸されてたけど廃業し、「雨後の月」で知られる相原酒造に杜氏ごと引き継がれたようだ。
こんな風にして、良い酒造が次々となくなっているのです。ポリフェノールだとかアントシアニンだとかで赤ワイン飲んで気取ってる場合じゃないと思われ‥まぁ好きずきでいいんですけど。日本酒も選択肢に加えてくれるといいがなぁ。日本酒の酵母には美肌効果もあるとかないとか。
オン・ザ・ロック、水割り、ぬる燗、熱燗、冷酒など飲み方は自由でいいし。プレゼントにもいいと思うんですけど。
これからは秋にしか味わえない〈ひやおろし〉が各酒造から出荷されます。美味しいですよ。
※〈ひやおろし〉とは？（日本名門酒会）
▲さば、安くて今丁度あぶらがのっててウマかった。
ごまさばとスペアリブを肴にやりました。出来あいのスペアリブはちょっと味が濃すぎてアレでしたが、香草焼きなんかには合うと思うよ。あぁ、幸せだ。
▲ごまさばだとシメはやっぱりこうなる。
食事のあとジュリー・ロンドンを２枚聴いて、ダドリー・ムーア・トリオのアマルガムを聴いたら月に打ち上げられそうな気分になった。
♪Fly me to the moon
Let me sing among those stars～かぁ。
おぅ！月ぐらいいつでもオイちゃんが連れてっちゃるけん！
それで筥崎宮の放生会大祭へはいつ行こう？
あ、酒が空になった。
ほんじゃまた。
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Julie London／Julie ...at home |
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Julie London／End of the World /Nice Girls Don't Stay for Breakfast 名曲Fly me to the moon収録。 |
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Fascinated Session／Same 東京のクラブジャズバンド集合的なアルバムです。アマルガムをカヴァーしてますが、やっぱりダドリー・ムーアのオリジナルがいいです。あれはCD化されてないのかな。 |
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石川雅之／もやしもん［6巻］ 飲んべえの飲んべえによる飲んべえのための漫画。 地球上のありとあらゆるアルコールと菌とヘンな人々で笑わせてくれます。読むとナニげに酒に詳しくなれます。 |
