夕方、姉が病院から連れ戻ってきた数時間後、ハナは静かに息をひきとった。
その朝のハナはヨダレを廊下にポタポタたらしてたので、月イチの口内炎の注射の時期かなぁと思いつつも、なんか様子が違うぞと感じてたところだった。よほど痛かったのだろう。
昔は犬にケンカ売るくらい勇ましい姐さんネコだったけど、晩年はおっとりした性格に。悪がきジャックのことを疎ましく思いつつも、ときどき相手をしてくれてた。
ジャックはハナの死をどう感じているのか?
ジ「うみゃ?」
ん~、若いお前さんにゃまだ死を理解できんか?
ハナと一緒に暮らすようになって何年だろう。
7年か8年か、すごく曖昧。
いろいろあったね、ハナ。
さよなら、ハナ。