6月30日(天候は雷雨)、福岡市総合図書館映像ホール「シネラ」で企画上映された「ホドロフスキーのDUNE」(2014年)を観てきました。アマゾンプライムのレンタルで観れますけどね。大きなスクリーンと上質な音響で観たかったし、上映を企画した方とバーで偶然隣り合わせて話し込んだ経緯がありましてw
内容はと言いますと、「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」を制作したアレハンドロ・ホドロフスキーが、70年代に12時間にも及ぶSF超大作映画「DUNE」を制作するために、H・R・ギーガー、メビウス(ジャン・ジロー)、ダン・オバノン、クリス・フォスら今をときめくクリエイター(証言者として本作品に登場します)と、画家サルヴァドール・ダリ、ミック・ジャガー(Rストーンズ)、オーソン・ウェルズなどの俳優?と組んで、脚本と完璧な絵コンテまで揃えて、さぁ作ろうぜ〜ってときにお蔵入りになりましたと。でその時の裏話をホドロフスキー自身が饒舌に語り倒します、そんな作品。
言っときますけど、これはデイヴィッド・リンチ「DUNE/砂の惑星」ではありませんよw
で、その絵コンテは映画会社に渡してたもんだから、後年のSF大ヒット作品、スター・ウォーズ、レイダース(インディ・ジョーンズ)、プロメテウス他多数にその絵コンテからのシーンが引用されましたと。フランク・ハーバートの原作小説から影響を受けたらしいものだと他には風の谷のナウシカ、伝説巨人イデオン、漂流教室なんかも(マジすか)。
でも、なんかこう勝手に引用された恨み節でもなくて、DUNEは未完でもそのかけらと遺伝子は他のSF作品に受け継がれてハッピーだと。そんな証言集のドキュメンタリー映画でした。「それもこれも、オレの絵コンテのおかげなんだぜ」と死ぬまでに言い残したかったんでしょうねぇw クリス・フォスの宇宙船デザイン画が3D化されてたとこは「おっ!」となりましたよ。
ドキュメンタリーなので見慣れてない人には退屈かもしれません。なので75点。
映画『ホドロフスキーのDUNE』予告編
ホドロフスキーのDUNE(字幕版) | |
フランク・パヴィッチ,スティーヴン・スカルラ,トラヴィス・スティーブンス | |
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