No Problem

All The Things You Are

"愛と微笑みと花"のサウンド

2007-11-16 19:40:14 | 選曲活動

桜の葉が紅く染まり、銀杏の香り(ちょいクサ)漂う福岡はどんよりとした空模様。

仕事もひと段落ついたので、映画「This is BOSSA NOVA(Coisa Mais Linda)」を観てきた。シネテリエ天神では今日が最後(夜の上映はやっている)の上映だということを知り、慌てて出掛けたのです。

映画はカルロス・リラ、ホベルト・メネスカルの2人を中心に、当時のボサノヴァ・ムーヴメントの当事者と家族、関係者の証言で、詩・メロディやハーモニーに奏法の誕生、そして歴史をひも解くというものだった。歌に演奏、ゆかりの場所や風景もたっぷり。内容は濃かったが、流れは分かりやすく劇場の音響も思ってたより良かったので2時間があっという間に過ぎたよ。

貴重映像かはわからないが、A.C.ジョビンがジェリー・マリガンに「ワンノート・サンバ(Samba de uma nota so)」の奏法を教えているというか、稽古をつけているシーンが興味深かったな。それから残念ながらジョアン・ジルベルト本人は証言者として登場しなかった。

DVD化されるかもしれないけど、家だとどうしても音響がショボクなるのでツマラナク感じるかもよ。

そういやビルボードライブのカルロス・リラ来日公演、ぶっちぎられたね。(笑

Tibossanova150 V.A./This is BOSSA NOVA
価格¥2,520 発売日2007-07-25

ディス・イズ・ボサ・ノヴァ・フロム・トーキョー V.A./This is BOSSA NOVA From Tokyo
価格¥2,520 発売日2007-08-18

本日の余談:今夜のNHK教育「美の壷」は『苔』だ。

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母親孝行はドラ息子の義務と言っても過言ではないのだ。後編

2007-11-15 19:15:18 | 旅行記

これで完結です。長いですが、よろしくお願いします。
(小さい画像はクリックで拡大表示できます)

Kirishima22

翌朝チェックアウトして、丸尾滝 坂本龍馬・お龍新婚湯治碑は車中から見物。緑豊かな山あいを走り抜けたけど、紅葉してたのは街路樹のカエデくらいだった。それでもモコモコと茂った木々を見ながらアクセルを踏むのは気持ち良かった。

Kareigawastampほどなくして着いたのは、JR肥薩線 嘉例川(かれいがわ)駅。1903(明治36)年開業で築104年の木造駅舎だ。そこへ運良く観光特急「はやとの風」がホームに入ってきて停車。がしかしある理由により、列車編成に一般車両が連結されてた。ある意味レアケースだな。

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Kareigawafukumoto
▲名誉駅長 福本さんの手描き?フライヤー(クリックして拡大表示でドーゾ)

Kirishima26_2駅構内では弦楽アンサンブルが、駅前広場ではチビッ子の合唱が。バザーもやってたっけ。とにかく観光客などでにぎわってた。名誉駅長の福本さんはいたかもしれないが、オレは駅舎ばかりに気を取られて忘れてた。駅構内には福本さんの手描き?をコピープリントしたフライヤーというかチラシが置いてある。心のこもったそれは、グラフィック・デザイナーのオレとしては、なんというかこう、魂を揺さぶられるものがあったわけで‥。そのチラシの裏に記念スタンプを押して持ち帰った。人気の駅弁(土日限定)は先を急いでたので、お店まで行く時間がなかった。

Kirishima21_2駅舎から歩いてパーキングに戻る途中、「昨日は空港やら霧島神宮の坂道を歩いてくたびれたバイ、ばってん今日もよく歩きよるけど、ど~もない。」と母。宿のチェックアウトのとき、玄関に流れでる「神水・霧島」を飲んだからだと母は言ってたけど、温泉の効果だろ。オレの肩凝りもおさまってるし。

お次は高速道路にのって、川内市樋脇町にある田苑酒造の焼酎工場見学。3人のために、女性社員の方がわかりやすく工場内を案内してくれた。ちょうど仕込みの最中で、フルオートメーションかと思ったら、おばちゃん達20人がコンベアに流れる原料の芋、黄金千貫(こがねせんがん)を猛スピードで下処理してるのは驚いた。

仕込みタンクと熟成樽にはクラシック音楽を波動に換えて流されてると、一応は知ってたけど実際に見て感心。その波動で発酵が早く進むそうです。クラシックが流されている仕込みタンクを上から覗いたら、ポコポコと醸(かも)されてたよ。こっちのタンクは黒麹、そっちのタンクは白麹と。

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500roman300年前の酒蔵を移築した焼酎資料館では母と妻が田苑酒造のさまざまな焼酎を、オレは芋が原料のもろみ酢を試飲した。鼻に抜けるとき、お芋さんの甘い香りがしたヨ。土産用に資料館限定焼酎(五百年のロマン/玄米)を買った。サイトの特別販売でも買えるんだけど満足である。

帰りの飛行機の時間がせまってたので空港へ。総走行距離190kmくらいだったかな。カーナビも大活躍。高速道路の料金も音声で案内してくれるし、見知らぬ土地でも心強かった。妻・母(かぁ)ナビだったら、きっとケンカに(笑)。観光はオレのワガママにつき合ってもらったカタチになってしまい、ちょっと反省。

Kirishima37福岡空港に着陸後、そこからそれほど遠くない我が家に戻りジャックと再会。いっぷくして片道1時間強の道のりで母を田舎へ送り届ける途中、「楽しかったぁ、また行きたいけど今日のが最後になるかもしれんね。」と言う母の言葉に涙がひと粒こぼれた。そんなとき、帰りの鹿児島空港のうどん屋でハエにしつこく付きまとわれたのを思い出し、「あれって‥父さんじゃ‥」みたいなことを母に伝えると、同じように思ってたようで「♪しぇんのか~じぇ~に~」と歌いだした。でもハエは死んだ夫(父)に対してあんまりやね。ソフトバンクのCMの犬ならまだしも。まとにかく、母さん元気でな。

おわり。

母親孝行は‥~過言ではないのだ。前編
母親孝行は‥~過言ではないのだ。前と後のあいだ編

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母親孝行はドラ息子の義務と言っても過言ではないのだ。前と後のあいだ編

2007-11-14 19:27:14 | 旅行記

後編のはずが?!‥‥長いですが、よろしくお願いします。
(小さい画像はクリックで拡大表示できます)

Kirishima07
▲錦江湾に浮かぶモヤ~っとした桜島と黒酢壷(しまった逆光気味だ!)

「ち、ちぇすとー!」降り立った鹿児島は気温23℃と暑く、空はモヤがかかって桜島もモヤ~っとしか輪郭が見えない。JAC(JAL)のゲートは空港到着出口まで距離が遠くかなり歩かされた。早速スカイレンタカーに電話すると鹿児島訛りの応対で気分が湧いた。独特のリズムがや~らかくて心地いい。

レンタカーの手続きを済ませ、トヨタ・ビッツ(4ドア)のトランクに荷物を放り込んだ。ボディのキズ・凹みを指摘して記録してもらい、無料オプションのカーナビの操作法を習う。心の準備よし!ATセレクターを「D」だコノヤロー!チョロイもんだぜ!ところでこのセレクターの一番下にある「B」って何?

ビヨヨ~ンってなる「B」

Alicecafe空港から少し南下したところにある、Alice Cafeに寄り、3人で2種類のパスタと石釜焼きのピッツァマルゲリータで腹ごしらえ。母は旅行中、ここで食べたのキノコの白ワイン蒸しクリームソース(正式名かは自信ない)が美味しかったと何度も言ってたっけ。そのあと錦江湾と桜島を右手に見ながら、くろず情報館「壷畑」に寄り、ダーっと並んだ黒酢の壷と桜島の雄大なパノラマを堪能。宿泊パックについてるクーポンを利用して黒酢昆布を受け取り、売店で黒酢ソフトクリームを買ったあと、霧島神宮で参拝して、さくらさくら温泉へ。

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▲手長えびとアサリのトマトクリームソース(左画像)

Kirishima12レストランと大浴場がある本館は、情緒ある雰囲気の外観でなかなかいい感じ。宿泊棟は80年代後半風の一戸建てのペンションやログハウスタイプで、流行雑誌の誌面を飾るような、フォトジェニックな建物ではない。事前に@nifty温泉の口コミ情報を見て、大丈夫かなと思ったけど、スタッフのもてなしは親切丁寧、不満はなかった。施設・設備にしても宿泊料に見合ったものだと思う。オレらが宿泊したのは露天の家族風呂(共用/貸切)がついたペンションタイプで部屋は禁煙。煙草の匂いがダメな人には快適だろう。ソファやテレビなどがある共用の喫煙ルームが棟内に設けてあった。

Gojinkasai01ひと休みして外出し、高千穂河原「天孫降臨御神火祭」を見た。白装束に烏帽子姿の神官の祝詞や雅楽器の演奏(生で聞いたのは初めて)が響きわたる中、晩秋の夜空に炎が燃え上がる幻想的な年に一度の神事だ。

宿に戻り食事の前にひとっぷろ。名物の泥パックもやってみた。塗った泥の匂いがキツかったけど、いい体験だったな。スベスベになったと思うよ。

夕食は本館のレストランで。運ばれてくる黒豚しゃぶしゃぶ・黒毛和牛刺身とステーキ・薩摩鶏刺身・鰹のたたき・旬の野菜の天ぷらなどの特産料理、そして松茸の土瓶蒸しなどの御馳走にいちいち唸りながらデザートまで平らげ大満腹。母は「小さい頃(戦時中)松茸は採ってよく食べた、今のごとアレ(希少)じゃなかったし、食べるものがなかった。そげな風であまり好きじゃない」とさ!

食事が終わりにさしかかった頃、女将さんが挨拶にきてくれた。旅行会社の割安プランにもかかわらず、テーブル席ではなく個室での食事&特別豪華メニューでお殿さま気分でござった。他の宿の温泉も入浴できる「湯めぐりパスポート」は、食べ過ぎて動けなくなり結局使わなかった。

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▲料理のほんの一部。霜降り肉の牛刺が眩しい。右は黒豚シチュー。

山の中だから夜中は冷えるかと思ったら、温泉で芯からあったまったのでエアコンなしで未明まで寒くなかったなぁ。むしろ熱いくらいで。というか眠れない。隣で寝転がっている妻はまだ起きている、しかし眠ってはいるが母がいる。ムムム。やることないので、寝転んで妻とくだらない話をしてたオレは、いつのまに眠ってしまったようだ。

つづく。

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母親孝行はドラ息子の義務と言っても過言ではないのだ。前編

2007-11-12 19:37:41 | 旅行記

前後編で長いですが、よろしくお願いします。

Kirishima01_2

11月10日・11日、鹿児島県の霧島温泉へ、オレの母と妻の3人で1泊2日の旅行へ出かけた。

きっかけはその1カ月ちょっと前の買い物途中に、JTBへふらりと立ち寄った際、ラックに差してあるパンフレットに呼ばれたからだ。それと母の「カラダが動かなくなる前にまたどこかへ旅行に連れていって」の言葉だった。小額ずつ2年間積み立た貯金を旅行のために全額おろした。

今回利用したのはエースJTBの「黒の霧島」という宿泊プラン(緑のうれしの、赤の阿蘇というプランもある)で、宿オリジナルの「黒料理」がつくというもの。鹿児島で黒といえば、やっぱ黒豚なわけデスヨ。しゃぶしゃぶとか、とんこつ(煮こみ)とか、とんかつとか、トモ喰いの感は否めないが‥。 黒霧島って焼酎(霧島酒造)は都城(宮崎県)やもんね。

そのパンフにのってた数々の宿の中から、料理の写真にマツタケの土瓶蒸しがあるという理由で「さくらさくら温泉」をチョイス。泥パック温泉が有名らしいが、貧乏人のサガでしょうか、オレらはマツタケに目がくらんだのです。それで銀プラン金プランが選べたので、ここは迷わず金プランです。 それは銀プランの夕食のメニューに土瓶蒸し黒毛和牛のステーキが追加されるという内容。それから宿オリジナルの黒料理として黒豚のシチューが両プランともついてる。

Kirishima02往復の交通手段は、飛行機に一度も乗ったことない母のためにJALのサイトで予約。先得割引だと鹿児島新幹線つばめ利用と同じくらいの運賃だ。それに鹿児島空港は霧島温泉に近いし。往路はトラブル続きのボンバルディア社、復路はサーブ社のどちらも双発のプロペラ機で。空港からの足にはスカイレンタカーへコンパクトクラスを予約。

Kirishima03_2

観光としては、年に一度の霧島神宮の神官による「天孫降臨御神火祭」が高千穂河原あるのでそれは見ておきたい、鹿児島市内観光はせず、あとは行き当たりばったりで行こう、とオレら家族は「もしもボンバルディア機が‥」と不安を抱えながら福岡空港を飛び立った。「南無三!!ショウ・ザマ

あっさり着いた。40分くらいで。はやー。

つづく。

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あの後のヴァイナルカフェは?

2007-11-12 01:24:35 | 選曲活動

9日の晩、日付けが変わると三十路に突入する女子がいて、誕生日を祝おうと10人ほどの友人・知人でヴァイナルカフェに集まったのだが、主役の彼女自ら強めのアルコールを猛烈な勢いでおかわりしてた。やけ酒?三十代って魅力が増していいと思うんやけどねぇ。

それと、その晩はもう一人誕生日の男子がいて、前からリクエストされてた曲をいくつか混ぜてみた。喜んでもらえたようで。なにはともあれ、二人ともオメデトウ。

ちょうどシャンパンの栓が景気よくポンッ!と開いたころ、オレは翌朝の家族旅行のために選曲当番を早退したのだった。あぁ、アイツら酔いつぶれて厄介なことにならなきゃいいがなぁと思いながら。

それで早く帰宅したものの、眠れずにテレビをつけると、タモリ倶楽部「半田健人の歌謡曲インストナイト プレ試聴会」が放送されてて(福岡は放送日がずれる)、ケラケラ笑ってしまった。半田健人(仮面ライダー555)まだ若いのにすごい着眼点と造詣の深さ。空耳アワーは安斎肇が収録に遅刻→欠席という事態に。

霧島旅行記はあらためて記事にするけど、大満腹で大満足の旅だっだ。

本日の余談:その夜のヴァイナル、午後10時まではイベント会社?主催の、出会いを求めたがる男女の集い(今回で8回めだそうで)みたいなのが貸切りで開かれてて、知らずに9時過ぎに入店したオレは、居場所もないので即ブースへいき、控えめに選曲を始めた。DJブースそばにきた、そのお客様数人と話したけど、イベ常連?のような女性もいて、な~んか楽しそうだったね。で、ある女性が近付いてきて、断りも無くレコバッグの中を漁りはじめたので「興味あるレコードがありますか?」とニコやかに声をかければ「いや、その‥(後退)」。ひと声かけてくれればいいのにな。

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