森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

慣れない環境

2006年06月27日 16時08分24秒 | 過去ログ
平成18年度 第1回奈良県高等学校等教頭協議会の講演終了。
今年度から、講演を入れる第一弾であったとのこと、光栄に存じます。

前頭前野,「心の理論」,間主観性,ワーキングメモリ,不確実性,感情,などのキーワードから,上司と部下の人間関係に触れる。

畿央大学の宣伝効果になっただろうか!?
結果重視(メリット性)でなく、関係性を築きたいもの。
まず、どのような教育をしているか、認知されなくてはならない。

20数名の教頭先生を前にして,コの字スタイルでの講演だから、表情が見て取れる、そうすると、やはり疲れました。
聴衆者が多いほうが疲れない。
相手の表情がわからないから。
やっぱり、これが人間なんだ。
双方向性なんだ。

ご近所の香芝、畝傍、橿原高校の校長、教頭先生方とお話。

面白いことを聴く。
最近は、高校生が休むときに、母親から以下のような電話がかかってくるという。

「・・・(息子の名前)が、おなかが痛く、休みたいと言っているので、休みます」と・・・
自らが判断、決断したのではなく、あくまでも、息子・娘がそう言っているとのこと。

この三人称的な関係性が増えているという。
自分の判断ではないことを主張したいのか!?

新たな社会問題が起こる前に、なんとかなりませんか・・・!!!

僕の世代の親たちは、中級で、物に不自由なく育ってきた。
その背景、いや潜在的なものとして、自分ひとりで成長してきたという、意識があるのかもしれない。

記憶とは忘却されるもの。

その意識が、今度は子供に根付く。

そうすると、確実に社会の秩序は乱れる。

私の意識というもの、それはあなたの意識なくしてない。

社会人教育の難しさ。
それは、概念形成である。
その壁をぶち破る感覚(認知)課題、それが急務だ。


さて、研究計画のため、大阪に行って参る。

明日は福岡日帰りです。

ハードハード!