森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

ささやかな社会貢献

2009年02月18日 10時05分46秒 | 過去ログ
昨日は9時より大学4年ゼミ生に対する国家試験対策を行う.
精神医学や臨床心理学といった終末記憶で対応できる内容を行う.
ここから1週間,計画だって,悔いない1週間を過ごしてもらいたい.
記憶の初頭効果,終末効果を使いながら.
1日,8時間以上の勉強,そして,1000問以上,説いて説いて説きまくる.
運動学習の長期抑圧と違って,認知学習は長期増強がまずは基盤だ.
4年生は手を抜くことなく,注意をフルに使い,一心不乱に勉強をしてもらいたい.

3年生が臨床実習に向かって2日間たつが,
今年度は国家試験に自分自身の意識がとられているのも事実だ.
専門学校時代の気持ちに戻る.

はっぱかけるだけのストラテジーでは,
行動主義心理学になるために,
具体的な手続き(認知)ストラテジーに基づかないといけないと,
反省している.

10時より前井さんの修士論文審査.
彼女は高知時代の教え子であり,
その成長,すなわち2年間の成長を肌で感じた.
文才をもっており,それを今後はボキャブラリーに活かしてほしい.
副査の峯松先生よりあたたかいことばをもらった.

そののち,不二製油の方々がお見えになり,
いろんな今後の展開を話した.
ペプチド研究を進めないといけない.
大学の教員は結構大変なのである.


16時より林部さんと(寝ぐせ頭の)藤田君の修士論文の審査.
両者ともに,スムーズに進行した.
あとは,深く切り抜いていく視点を今後に期待したい.
副査の田平先生より示唆にとむことばをもらった.


これにて,12名の研究室のメンバーの修士論文の審査が終了する.

お疲れ様と同時にGood Jobとなるよう,最後の最後まで手を抜かないでちょうだい.


それを終え,19時過ぎより,同僚の松尾先生,冷水先生,そして店に家が近い前岡先生が遅れてみられ,一緒に飲んだ.


いろんな思いを「吐き出す(整理・清掃)」することが,
人間の心には時に大事だ.

若者のように常に吐き出さず,
自分で思考・解釈したのちに,
一気に吐き出す.
そんなことが大人かなと帰り道で感じた.


さて,最近,病気療養中の方々,障害者の方々,
またそれを取り巻く家族の方々からのメールを多くいただく.
その思いは痛いほどわかる.
そうした思いをなんとか答えてあげる方法はないのかと,
自問する.
今度の月末は少し援助したいと思うが,
遠方からのメールも多くいただく.
まだまだ,育っていないのも事実.
大学院生たちには信念をもっていただき,
対象者,その家族の幸せを提供できるように,
知識・技術・こころを鍛えてもらいたい.

脳幹がやられて意識が不明瞭であっても,
大脳皮質は生きている.
アンビリバブルな世界で取り上げられるが,
そうではない.
脳は生き続けている.
脳は変化し続けている.
目先の現象(応答しないや感覚がないなど)で判断すべきでない.
それは診断であり,分析ではない.

「脳のリハビリテーション」を一般の方々に具現化していく,
作業を進めたい.



リハビリテーションは期待にこたえられないのか?
目先だけのメディアの表現で一喜一憂せず,
とにかく目の前の対象者に立ち向かってもらいたいものだ.
「よくならないのは医療者(サービスする側)の責任である(病気や障害のせいではない)」
その思いが続かないと発展はせず.


自分の心に常に向き合い,
自問し続けることが,
社会貢献だと思う.

ひとりひとり,ささやかながら,その思いをもてば,
社会はもっと豊かになると思う.

自己の心のなかで苦楽を共にする

2009年02月16日 23時53分24秒 | 過去ログ
今日も8時前に大学に向かい、
まだ薄暗い事務室のネームプレートを出勤に変えて研究室に向かう。
9時からの国家試験対策と10時半からの人間発達学の再試験を印刷し、
そのまま、それらの仕事に入る。
人間発達学はみなさん、よくかけている。
最初からそのエネルギーで臨めば、このような時間のロスはないわけだが、
これはこれで経験の知となるだろう。

途中、学部生(2年生)たちが部屋に来て、
「脳は何かと言い訳する」「心を生み出す脳のシステム」というポピュラーな本を借りていった。

自分は名古屋大学の石田先生へ水曜の資料を送信し、
院の報告書をせっせと書き、
来週の実習地訪問の連絡をいくつかした。

今日から3年生は評価実習がスタートした。
「ここまできたら引き下がるべからず」
自分と向き合いながら、
人を幸せにするための仕事の「重さ」を感じてもらいたい。

社会に初めてでたわけだから(バイトをのぞく)、
苦しいと思うが、
その閾値を少しずつ変えていくことに自らの成長を感じる。
経験なき人生に意味はなし、
振り返れば、無駄な経験はこの世にはない。

その苦しさは、
患者の苦しみや、患者の家族の苦しみ、
そして、将来自分自身の大切な人が病気になったり、
はたまた天寿を全うしたときの悲しみにはまだまだ程遠い。
そのときに耐えうる精神を養うために、
今のこの「苦楽」な経験がある。

いずれにしても、自分の心の「苦楽」を共にすることだ。

さてさて、基本に忠実に。
応用は基本の上に成り立つ。
どの優れた科学者・芸術家・臨床家も基本を重んじ、
そして個性をのせる。

歌舞伎役者、バレリーナ、
そして、研究者も、まずは基本のトレーニングから入る。
バレリーナはまずはバーレッスンのように、
基本を知るということはとても大切なのだ。

今は基本に重きをおき、
まずは「基盤」を形成してもらいたい。

いずれにしても、明日はやってくる。
明日が来るということは、実はとっても幸せなことなのだ。
明日のない世界を想像してごらん。

明日もその自分が、その心で、その身体でこの世に存在している。
これほど平穏なことはないだろう。
世界のどこかでは、その平穏さを失っている人たちもいる。
日本人の若者は実にしあわせだと思う。
そのしあわせをついつい忘れ、自己の苦しさ・弱さから逃れようと防御してしまう。
それも人間だが、人間は生物である以上、もっと強い。

今は前を向くのみ。



18時より、院生の松下君の修士論文の審査が行い、
無事終了する。
40歳を超え、チャレンジしてきた、その精神に賞賛する。

3月19日には晴れ姿を拝みたい。



エアポケットな一日

2009年02月15日 18時58分38秒 | 過去ログ
久しぶりの土曜日の大学出勤。
実に1年ぶりのような感覚だ。
週末は今年度の4月からほぼ講演や学会でふさがっていたため、
土曜日に大学に向かうのは新鮮さを感じる。
以前は、土日はオアシスのように研究を進めた記憶がある。
大学に着くと、事務の方々から物珍しい視線をいただく。

いつもは「出張」~日から~日とホワイトボードに入る。

大学に着き、国家試験対策の資料をプリントアウトし、
9時より10時過ぎまでその問題を解いてもらう。
途中、看護医療学科棟で自習しているほかの4年生にハッパをかけた。

3月1日の試験まで、残り2週間、後悔しない日々をすごしてもらいたい。

その後、研究室にいると、月曜から実習にでる3年生たちが、
目の前の運動療法実習室で自習している音がきこえる。

備えあれば憂いなし。
自分の学生時代は、そのようなことはまったくしなかった記憶があり、
その真剣さに未来を感じる。
ただ、やればやるほど「不安」が付きまとうのも事実。
ほどほどに!
95%は仮説。
教科書どおり、評価どおり、でないから面白い。
頭でっかちにならずに、体を動かして、目で見て、耳で聞いて、そして自分の体で感じて、「経験」を構築してもらいたい。
まさに現場は「脳-身体-環境」の相互作用の重要性を知るところ。
意外と「白紙」の状態で臨んだほうが、混乱は生じない。
立ち止まらず、時には根拠のない予測でも突き進むエネルギーも重要である。
若さにはそのエネルギーがある。
立ち止まれば「凍結」してしまう場合もある。


いろんな質問を受けるが、
一網打尽な助言であったことを反省する。

土曜は審査の終えた修士論文の審査要約を書くのに相当の時間を費やす。
8名の修士論文審査要約を仕上げた。
講演が入ってなくて本当によかった。



山積みされた要約書

あと5名である。
月曜~火曜で私の研究室の院生のすべての審査・口頭試問は終了する。
それを終え、名古屋に向かう。



途中、あまりの疲労に部屋の赤いソファーで横になりMOOKの初校原稿をチェックしていたら、
M1のこうむら君とよしだ君が来室する。
岐阜・名古屋から週末は頻繁に来て、
fNIRS研究と格闘している。
今日はevent-relatedを同期化させたようだ。

時間分解能を利用して研究を進める予定である。
期待したい。

こうむら君のブログに「へろへろ」状態であることが記述されていた。
今度の名古屋大学のときには元気な姿を見せたい。

それでもブログは書いている。
2004年の秋から続けているブログもすっかり定着している。
いまや歯磨きのように書かないと「もぞもぞ」変な感じだ。
毎日書く内容がある日々はまさに「La vie en Rose」である。
前の今はなきyahooブログのときに質問があった。
なぜ、「La vie en Rose」なのか?
そのときは人との出会いが毎日あることが「ばら色の人生」であるといったが、
今は少し変わっている。
人と出会わない日々でも、
自然に生きていて、かすかな自然の変化にも気づく自分でいられる、
これこそが「ばら色の人生」であると。

昔に比べ、すっかり「やさしく」なったと自分でも思う。

昔は「悪魔」だとか、「ギラギラ」しているとかいわれたものだ。
「瞬間湯沸かし器」のようにカッカしていた。
今でもその偏重はあるときがあるが。




こうむら・よしだ君たちが帰宅後、情報センターの森谷さんのおかげで、
穴吹君からいただいていた先日の「Reunion of Rock」のDVDをMPEGに変換することができた。
「ハモーンズ」のライブビデオを見て、少しは元気が出てきた。
近々、「the cortex」の数曲とハモーンズの数曲もyoutubeにUPしたい・・・





来年度は、10月に「Brain of Rock」にて演奏予定。
また、「80’s Japanese Rock Fes.」も開催したい。
そう考えると元気が出るが、
休暇に一気に疲労が出るということは、
普段は「緊張」の連続状態であるんだと思うのも事実である。
「講演」というものは、
ミュージシャンの「ライブ」みたいなもので、
ある程度、無理をしてでも、その会場に向かうために、
演じる者はそれ相応の使命をもち、覚悟がいる。
その覚悟は肉体のみならず精神にまで響く場合がある。
石井先生のブログにもその魂の問題提起があった。
(先日なくなった)母が危篤になり、
そのため原稿が少し遅れる連絡を石井先生にすると、
真っ先にあたたかいメールが入った。
その心情が一人称で、とてもメールがやさしかったのを記憶している
石井さんは早くして母親と父親をなくしているようであり、
今考えるとその意味がよくわかる。

先日、静岡では石井さんと吉良さん の話題になった。
以前に講演の懇親会で私の話題が出たらしい(よからぬ・・・)。


私は、新幹線で浜松駅を通過するときは、
いつも母親が記憶から再生されてしまう。
人間は他人の心のなかに生き続ける。

そのときは佛教大の越智先生からも心温まる言葉をもらった。



さてさて、
僕自身は、そろそろ「アルバム(リハビリテーションのための・・・・学入門)」を製作するために「スタジオミュージシャン」に変化しなければならないが、
そのきっかけを探っている(40歳までには、めどをと考えている)。




話はかわるが、チャットモンチーのlast love letterのベースにある程度感動し、
3ピースのバンドを女性がやるとは、と、感心した。
なんと徳島の城東高校出身らしい。
高校訪問によくいった。

3ピースはbassistが鍵を握るのかもしれない。
The Policeやブランキーのように、そしてJapanese rockの殿堂、キャロルのように・・・


Trailblaze研究会

2009年02月14日 00時20分50秒 | 過去ログ
情報収集に貪欲な研究会である。
今度は川島さんと山田さん のようだ。
このダイナミクスさには脱帽だ。
Kodama氏とNakabayashi氏のプロデュースには目をみはる。


今、この業界はoutputを重視する任意の研究会や、
この研究会のようにinputを重視するものもある。
両者をつなぐような「架け橋(神経の流れのような)」ものが欲しくなる。
ギブソンの名言「私たちは動くために知覚するが、知覚するために動かなければならない」にもあるように環境のなかに情報が実在し、情報をピックアップすることが知覚なのである。
そして、それを更新するためにはまた動かなければならない。
自らが情報を選択することも大事だが、自らが表現することも大事だ。
その円環性がまさに学習する生物としての生きている証である。

やはり向かう先は、対象者の治療である。
これは狭義の治療主義(技術伝承)をさしていない。
セラピストとしての「知性」の生成である。
学問である以上、「知」で向き合わなければならない。



脳は成長しているようで成長していない場合もある

2009年02月13日 23時52分52秒 | 過去ログ
昨日は研究室の椅子に座る時間がなく、充実した日々というべきか、
そういう類の日をすごした。

昨日より、1部の学生に対して国家試験対策をはじめる。
大学に来て国家試験対策はしなかったのだが、
このご時勢、放置するのは教育的によくないと判断し、
はじめた。
時期が遅いとは思うが、
やらないよりやるほうがよいと判断した。

が、過剰に追い込むことは個人のレベルや個人のスタイルが違うために、
朝の9時から10時半まで限定とした。
そのそもの目標は、その後の昼間の時間を有効に使わすためと、
知能のピークを9時にむかえるという記憶の再生の戦略のためである。

高知時代の国家試験対策で使用したHD内の資料を根掘り葉掘り見て、
使用可能なものを抜粋している。
専門学校時代は毎週セミナーに入って、
さらにグループで競争させたり、
手をかえ、品をかえ、やった記憶がある。
もう6年も前のことである。
月日がたつのは早い。

9時からということは自分の出勤をその準備のために8時にしたため、
いつも10時~18時の勤務体系が8時となる。
夜は院生などでエンドレスになるが、
その分、朝を10時にしていたため、寒さを感じず通勤できていたが、
8時となると寒さを感じる。

昨日は10時過ぎまで国家試験対策を行い、
その後、冬木学園教育推進委員会の会議に出席する。
高等学校の校長、副校長などがみられ、
高大連携システムや、
付属幼稚園と高校、大学の教育連携をどのように進めるか、
今後のビジョンについて話し合う。
途中退席させていただき、
そのまま高濱君、川崎君の修士論文の審査へ。
副査の今北先生と口頭試問を行う。
緊張度がピークのようだが、良い経験だと思う。
臨床現場ではこのような緊張はないのかもしれない。

その後、10分の休みの間に、
身体には悪いがカップラーメンを口に流しこみ、
大学院の入学選抜判定会議に出席する。
本日、発表があったと思う。
おかげさまで、修士課程は定員が大いに満たされ、
私学大学院としては潤っていると思う。
次年度も私の研究室には修士の院生が12名入学する。
博士後期課程も新設し、こちらのほうは3月にもう一度後期試験がある。
来年度も大所帯の研究室になる。
できれば、同僚に指導を援助してもらいたいと次年度は思っている。
なぜなら、やはり視点が多いほうが物事をより論理的にみることができると、
この審査を通じて感じているからである。

判定会議を終え、そのまま会議をはしごするために、
他の会議室に向かい、理学療法学科会議に出席する。
次年度の体制の確認などがされた。

会議を終え、
研究室に戻り、3名の修士論文をもち、ゼミ室へ。
16時半より、大植君、そしてその後、藤本君の修士論文の審査が行われた。
副査の東山先生からのいくつかの質問に関しても、
ある程度的確に答えていたと思う。
その後、17時半以降に東山研究室の山陰さんの審査を行った。

この1日で5名の修士論文の審査を行い、結構に頭脳・精神が疲れた。

その後、少し気分転換で福本先生らと織賀に向かい、
ワインと焼酎をやる。
35度の焼酎が上手い。
フランスのカベルネ種よりもそう感じた。

本日は、ある程度二日酔いになりながらも、
8時に大学に向かい、
9時より国家試験セミナーを行う。
本日は義肢装具を主に問題を解いた。
PTBとKBMで意見がわかれ、
昔の記憶していた視覚イメージと今の参考書の視覚結果に不一致が生じた。

その後、学部生たちと研究の話などを行い、
チョコレートをいただき(礼)、
17時より信迫君の修士論文の審査、17時30分より中野君の審査に入った。
副査の庄本先生よりあたたかいお言葉をいただき、
本人たちもある程度満足したのではないだろうか。
僕からの指摘も含めて、
さらに完成度の高い論文へと進めてもらいたい。
国内だけでなく、国外への視野も向けてもらいたい。
日本から発信していくことが今後求められる。
いつまでも輸入に頼っていたら、
リハビリテーションの発展途上国になってしまう。


その後、中野奥さん・娘、信迫奥さんからもチョコレートをいただいた。
中野奥さん(ちよえちゃん)は昨年の学部ゼミ生。
卒業してもくれるとはうれしい限りである。

信迫ニセイはまん丸・真四角だった。
大きく育っている。
パパも真正面から臨床と研究に向き合っているよ。
二人ともよき父親として、よき臨床家、研究者として自分に対してマゾとなり進めてください。
二足のわらじならず、三足、四足であり、時間が崩壊するときもあると思うが、
その経験はきっと意味をもつ。
時間を作ることも能力。

我ながら、それは自分自身優れていると思う。
いつも「寝てないでしょう?」と聞かれるが、
毎日結構寝ている。
明日ですむものはすべて明日に回すし、
手を抜くものは相当に抜く。
何に力を注いで、何に注がないか(ゼロではない)、
ワーキングメモリを駆動させる、この醍醐味にいつも喜びを感じている。
しかし、時にそれが崩壊したとき、
「逃亡者」を妄想してしまう場合もある。


いずれにせよ、昨日、今日で修士論文の審査を7本終えた。
先日の2本をいれ、9本終わった。
次週、4本終えれば、その報告書作成に骨をおられそうだ。
いずれにしても1期生であるため、その作業も手探りであるが、
それはそれで歴史の1ページをめくる感があり、
こっちのモチベーションも持続可能だ。


終了式。その後のパーティーにはみんな出席してください。


久しぶりに若者を感じるでしょう。

たまにはいいものです。


Small happiness

2009年02月11日 23時54分03秒 | 過去ログ
今日は正月以来の休み。
とても幸せを感じた。
このような1日にささやかな幸せを感じる。
ほんの少しのhappyに感動する。



さてさて、今日は

徐に「IKEA」まで向かった。
書棚を買おうと思ったが、
1Fの倉庫で、そのダンボールがあまりにも大きく、重く・・・
断念した。
いつもの通り、それを運んでいるすぐ先の自分の肉体に負けてしまう。



マネキン君だけ買ってかえる。

IKEAだけにスウェーデン料理を食べる。
日本の味にしているが、
10数年前の留学時の味も走馬灯のように出てきた。



グスタフ・クリムト号の船内が宿であった。
2畳ぐらいしかなかった、風呂・トイレはもちろん共同の、
とても苦しい宿だった。


カロリンスカ病院(隣はかの有名なカロリンスカ研究所)

研修先はストックホルムがカロリンスカ病院、
ウプサラがウプサラ大学だった。
カロリンスカは当時72名の理学療法士がいたが、
そのうち2名が男性であった。
毎日、女性パワーに圧倒されていた。
一例診療が終われば、みんなでお茶をする、といった優雅な臨床であった。
北欧は基本的に英語が通じるため、全失語にはならずにすんだ。
ユニットは7~8ぐらいにわかれており、
すべてに別々の訓練室があった。
脊損ユニットに数少ない男性がいた、確か。

カロリンスカでは、自分はほとんど整形外科系理学療法のユニットにいた。
ここではなぜか研修先を整形にした。


メルヘンなウプサラ大学(高知医療学院のピンク壁とは違う・・・)

ウプサラ大学はDr Fugl-Meyerをたずねた。
Fugl-Meyer Assessmentで有名であったが、
当時は尿失禁に関する研究をしていた記憶がある。

今度の欧州脳卒中学会はストックホルムであるが、
同時期にボローニャで学会があるために断念した。

今となってはヘルシンキとストックホルムを結んだシリアライン(豪華客船)の旅が懐かしい。

IKEAはそれを感じさせるが、
あまりの人の多さに、目がくっらみそうだった。

IKEAは安くて品質もデザインも確かによいが、
「和」のテイストがわかる年代になってきたために、
その志向性も薄らいできたのも事実である。

日本人を相当に意識し始めた今日この頃である。


先日の現職者講習会のマテリアルを研究室ホームページにUPしています。
受講された方はダウンロードしてください。



Conguraturation !

2009年02月10日 12時06分18秒 | 過去ログ
松尾篤先生の研究「家庭用ゲーム機器を使用した運動介入が身体機能・脳活動に及ぼす影響(共同研究者:森岡 周,冷水 誠,前岡 浩,庄本康治)」がこのたび財団法人 明治安田厚生事業団 第25回健康医科学研究助成研究として採択されました.
大変喜ばしいことです.


共同に研究している山田実先生の研究も採択されているようだ.
うれしい限りである.


確か,表参道のビルで小切手100万円を貰った記憶がある・・・いや振込だったかな・・・忘れた.いや小切手だ・・・それに驚いたと思う.

体力医学関係の重鎮の方々と会食だと思う.
北畠さんや江川さん と話し研究の方向性について考えた記憶がある.


背水の陣的勉強法

2009年02月09日 23時49分34秒 | 過去ログ
今日は午前中「人間発達学」の試験の採点に時間を費やす。
ある基準を設けて、それに従い、細部にわたる採点を行う。
久しぶりにそのような基準に忠実に採点すると、
とんでもなく厳しい採点になった。
それもあんまりなので、あとで修正し、軌道を少し上げた。

試験問題は以下の通りである。
国家試験に関連する運動発達は前期で終えているために、
これだけの自由度がある。
試験時間内のワーキングメモリをフル稼働し、
自己をモニタリングすることの重要性を意識している。
時間をどのように上手く使うか。
それのトレーニングでもある。

1.脳の三層構造を図示し,それぞれの層の機能について説明した後に,胎児,乳児,幼児,学童児に至るまでのそれぞれの層の発達(進化)について説明しなさい。

2.「社会性の発達とは何か」を自己で定義したうえで,その社会性の発達の基盤となりうる様々な人間の機能や能力についていくつか挙げ,それについて説明するとともに,その発達が生後から学童期・青年期にかけて,どのように変化するかについて考察しなさい。また,その機能・能力を発揮するために重要な脳領域を記しなさい。

3.知能の発達は,記憶・言語の発達と相互に関係し合う。その関係性について,ピアジェの発達理論を基軸に説明しなさい。



その後、3回生の実習前の心構えを担当する5名に言い(軽く)、
来週からの実習に向けて背中を押した。

その後、ゼミ生の永楽さんが来て、研究の計画について話した。
Decety Jグループのいくつかの研究を紹介した。


試験結果を公表し、
いくつかの質問をもらう。
途中に2回生の沖田さんに作業を手伝ってもらい、感謝する。

そうこうしているうちに、16時に。
急いで大学院生の最終試験に入る。
修士論文の口頭試問が本日より開始された。
今日は河野君の「道具の観察における上肢の位置が運動イメージに及ぼす影響」と
谷口君の「プリズム順応課題の脳活動と治療効果」
である。
二人とも緊張はピークのようであったが、
無事に終了した。
主査は私で、副査は金子研究科長である。
金子先生の指摘は的確であり、大変に参考になったようだ。
Blakemore CとBlakemore SJの話や、
御巣鷹山に眠る、世界を代表する脳生理学者塚原博士の話になった。
Blakemore Cは友人だという。

世界各国に友人がいる金子先生の偉大さにあらためて尊敬の念を抱くのであった。
研究者としてのお手本がこのような近くにいることに不思議さを感じる。
昨日の大学院の入試であったが、世界の大学に20名以上は教え子の教授がいるということを聞いたときは、もはや私が横にすわるべきある人物なのかと思うが、恥じないように奮起する自分であった。

金子先生の意見の通り、
リハビリテーションは運動・行為を取り扱う。
その際、丹治博士や蔵田博士の論文を参考にすることがやはり基本であろう。
今度の三重で開催される日本理学療法士協会全国学術研究大会では、
若輩ながら、蔵田博士の講演「運動学習に果たす大脳運動前野の機能的役割」の司会を行うことになった。


何はともあれ、12名の研究室の院生のトップバッターをきって、
二人の審査が無事終了し、
これから10名が続いてほしい。


18時には今日の労をねぎらうと共に、
これからの課題を話して、
フィニッシュさせるように、背中を押した。


その後、4回生のゼミ生たちと
国家試験のためのこれからの勉強について、話した。

いずれにしても「切迫感」に「背水の陣」である。
この時期に格好よいことなんか気にしない。
とにかく、余計なことは考えず「専念」することだ。
ここまで親が投資してきたんだ。
自分のお金で600万円授業料の投資したのなら、
もとを取り返すつもりで「理学療法士」になることだ。
強い信念を持ち、毎日8時間はやる。
長期増強のみだ。


今はまさに点数が上がらない時期かもしれないが、
停滞している時期にあきらめずにやることが、
学習にはつながることは科学的にわかっている。




これからのやり方を教えた。

家に帰り、
再度、坂井克之(著):心の脳科学下條信輔(著):サブリミナルインパクトを読み直し、
そして漫画絵がかわいい、内田先生に紹介された池谷裕二(著)のうだま を読んだ。

この人たちは理系脳と文型脳の両者をメタ認知できる数少ないバランスのとれた実にクレバーな科学・文化人だ。

リハビリテーションは応用科学である。
いろんな知見をもとに学際的にそして創造的に人間を調べることができる実にユニークな学問だと思う。




三田先生からメールをいただき、
写真をもらった、感謝します。


カメラマン化した三田氏


先日の富士で、彼に説教した自分はあまり好きでない。
少々、言い過ぎた自分をいつも翌日反省する。
あんまり、人にサジェストする自分は好きでない。
僕は黙々と、自分にムチを打ち、執筆している僕自身がすきだ。

昨日まで富士山のふもとにいたとは思えない日々の仕事な感じだ。
家のPCの壁紙は富士山だった。
この絵は、フランスと日本の協調のようで好きだ。
北斎や広重にあこがれた印象派・後期印象派(ドガやゴッホ)をイメージさせる。