テリー・イシダの『独酌酔言』。

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すこしでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑭~重要な都市間の『移動規制』、GWに向けて強く規制すべきです。

2020年04月17日 | コロナウイルス2020

すこしでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑭~重要な都市間の『移動規制』、GWは強く規制すべきです

16日(木)、困窮世帯への30万円配布(条件付き)を止めて一律10万円配布に変更、

緊急事態宣言は一気に全都道府県を対象に、

臨機応変?朝令暮改?、、、日和見順慶、、、

◆今回の緊急事態宣言全国への拡大の要点は?『都市間の移動制限』と考えましょう、

4月7日に最初の緊急事態宣言が出された時は、

『外出自粛』『3密の回避』からの『休業要請』がフューチャーされ、その後は休業補償にフォーカスが合いました、

もちろん、外出自粛・3密回避が感染拡大のキーワードに違いありませんが、

実は『都市間の移動制限』も同様に重要だったと痛感、

“コロナ疎開”という言葉が生まれたように、都道府県を跨ぐ移動が頻繁にあったようです、

ミクロで観ればエリア内での外出禁止・3密回避が重要ですが、マクロ(全国)視点で観れば、外出自粛=都市間の移動制限が必要だったのです、

たしかに地方での飛び火クラスター発生、感染拡大が拡がっています、

狭い日本、エリア単位での外出自粛・3密回避・休業要請では不十分との専門家の判断だと思います、

正しいと思います、

感染がまだ拡がっていない地方でのもらい感染を防ぐためにも、

GWに向けて『都市間の移動制限』を強く戒めるのが良いと思います、

◆ノルウェーでは外出禁止・休業要請よりも都市間移動制限を重視、

お国柄か、北欧の各国はそれぞれの国情に合わせて独自のコロナウイルス対策をとっています、

スウェーデンでは中学学校以下の休校は無し(3月末現在)、

これは共働きが当たり前なので、学校を閉めると日常生活が破たんする、それと教育重視の考えからかと思います、

また、レストランやパブ、スキー場も営業しているそうです、

これには確固たる国の考え方があるそうです、国民性と集団免疫的な考え方、

こちらの記事が参考になります ⇒

ノルウェーでは、3密空間を生み出す施設や集会は閉鎖禁止されましたが、空間に余裕のあるレストランは営業しています、

そのノルウェーが最も力を入れたのが『都市間の移動制限』、旅行を厳しく制限、都市間の移動を封じ込めたそうです、

これが効果を生んだのか?感染拡大はピークを越えたかもしれません、4月中には規制緩和が出来るかもしれない、というところまで来ています、

日本でもGWの都市間移動を強く規制するのが良いと思っていましたので、昨日の緊急事態宣言全国拡大は基本的に賛成、

メッセージとしても『地方への感染拡大防止のためにGWの都市間の移動を規制します!』とハッキリ示した方が良いと思います、

◆さて、国内の感染拡大の状況は?

国内の感染拡大は続いています、徐々に最悪のケースに近づいているようにも見えますが、、、

これが、なぜかずっと、ギリギリのところで踏ん張っている、という表現が当たるような状況です、

この表現がおそらく1カ月くらいは続いています、

PCR検査数もそれなりに増えています、

安倍さんが明言した1日@2万件には遠く及びませんが、それでもそれなりに増えている(文末に4月の数字、あります)、

なのに、感染者数は緩やかな増加(決して侮る気はないですが)、

検査数に対する陽性率も10%以下、うじゃうじゃ地下感染者がいる説は憶測!と云う確信が未だ持てないまま、

未だに検査数が足らないのか?

実際、現場の声としては“もっと早く広く検査すべし!”の声もあります、

なぜ、検査数が増えないのか?

政府も安倍さんもまったく気にしていない様子だし、マスコミも突っ込みが足りない!

国民の根強い不安を取り除くためにPCR検査の急速な拡大も課題です、

⑫でも書いた通り、早急に100万検査まで持って行くのが良いと考えています(4月16日現在10万件)、そうすれば実態が見えてくるかもしれません、

◆また1つ、日本の独自性への助っ人が現れました、『靴底』、

とにかく、ワタシは“なぜ国内の感染拡大が緩やかなのか?”にこだわっています、ここに感染拡大阻止のヒントが隠れているのではないかと考えているからです、

で、また1つ、日本の独自性に関する情報が、、、『靴底』です、

4月10日付け、米国CDC(疾病予防センター)サイトの記事からの引用ですが、

武漢の病院を調査したところ、病院内の広い範囲でコロナウイルスが検出されました、とくに注目されたのが“床”、床からもウイルスが多数確認されました、

「医療スタッフの靴底は保菌物(運搬機」として機能するかもしれない。コロナ患者がいる病棟を出る前に、靴底を消毒することを強くすすめる」

と、この記事では警告しています、

欧米では靴のまま自宅で過ごします、これも感染拡大の一因になっているのかもしれない、という訳です、

かたや、日本では、、、もう分かりますよね、世界でも珍しい“靴を脱いで家に上る文化”の国です、

これが、日本の感染拡大が緩やかな原因の一つではないかというお話です、

もちろん、まだ科学的なエビデンスはありません、

“欧米では靴底も消毒対象にせよ”と云う情報ですが、

日本では“日本の社会習慣が有効に働いているかも”という情報になります、

◆日本の特殊事情(まとめ)

現状、考えられている日本の特殊事情、

① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果

◆4月の感染者数とPCR検査数

日付  感染者 増加  PCR検査  
4月 1日 2178 +225 +2011 
4月 2日 2381 +206 +2    
4月 3日 2617 +236 +2821
4月 4日 2935 +318 +3436
4月 5日 3271 +336 +1757
4月 6日 3654 +383 +1533
4月 7日 3906 +252 +9139 緊急事態宣言
4月 8日 4257 +351 +6187 陽性過去最大値
4月 9日 4768 +511 +2889
4月10日5347  +579 +4384
4月11日6005  +658 +6120
4月12日6748 +743 +2490 
4月13日7255 +530 +1321 
4月14日7645 +315 +10849 
4月15日8100 +457 +4685  
4月16日8582  +488  +6467 (総数:100,703) 

さて、今は喫緊の課題、緊急事態宣言や休業補償などの経済対策にフォーカスが合っていますが、

次の課題は、、、長期戦に向けての次のステップでの課題です、

中長期のコロナ対策ビジョン、教育問題、経済問題、

ワクチン開発でも動きがあります、

そこらはまたあらためて、、、