少しでも分かりやすく!コロナウイルスの事⑬
8割削減なら1か月で感染者減少、7割削減なら2か月以上かかる!?
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なんとも中途半端な状態の緊急事態宣言、
ここでしっかり食い止めて欲しい、と願っていますが、自営業の方は休業補償(もしくはそれに準じる支給)がないと納得できないですよね、
なんとかならないものでしょうか?
◆人との接触8割削減は絶対目標
『人との接触8割減なら、1カ月で感染者が減少に転じる』と安倍さんが云いました、
この数字“8割減”を提言した1人が数理感染学者の北海道大学教授 西浦博氏、
感染数理学!ちょっとこういうなん好きなんですが、、、読むと、めちゃ難しいです^^)
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西浦さんは感染拡大初期の“クラスター潰し”戦略の立案者の一人でもあります、
彼ら“クラスター班”の活躍はNHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防」(4月11日放送)でも紹介されました、
この番組は4月16日(木) 午前0:50~午前1:55(65分)に再放送があります、ぜひ視聴をお奨めします、
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安倍さんは“最低7割”と勝手に割り引かれたようです、
この数字はどうなのか?妥当なのか?
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もっと厳しい数字を出されている方もいらっしゃいます、
福岡99.8%、東京98% 新規感染減に不可欠な「行動抑制率」専門家が試算
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さて、今、完全な都市封鎖が出来ない日本、このままで本当に感染者拡大を止められるのか?
感染数理学的な一応のめどが80%~100%として、、、
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◆海外の先例に学ぶ
世界には先例があります、海外の先例を追いましょう、
武漢、イタリア、スペイン、フランス、NY、これらの国・街では都市封鎖が行われています(武漢はすでに解除済)、
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映像や情報から、この都市封鎖は“人との接触を95%以上強制的に削減”していると考えて良いと思います、
つまり、条件は諸々違えど、感染数理学的な“人との接触を削減する社会実験”(言葉は不適当です、スイマセン、現地は本当に過酷な闘いの最中であることは理解しています)が行われているのです、
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武漢が封鎖されたのは1月23日、解除が4月8日ですから77日間の都市封鎖でした、
中国式なのでおそらくほぼ100%に近い接触削減でも77日掛かりました、
それでもまだ不安は残る、
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イタリアの全土封鎖開始は3月10日、すでに1カ月以上が経過しています、
この数日でやや死者が減少に転じているようですが、まだ封鎖解除は時期尚早という見方が大勢、
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NYの封鎖は3月20日に開始、26日間ほどが経ちました、
やっと希望の光が見えてきたようですが。、終息には程遠い状況、
フランスもスペインも然り、
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つまり、、、
日本よりも厳しい、おそらくは人との接触を95%~100%削減を実施して、この成果です、
もちろん、日本には日本の固有環境があります、
なぜか少ない日本の感染者数(これは後述)、
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でも、数理学者も言うように『人との接触80%削減は最低ライン』であるように思えます、
安倍さんは勝手に10%リップサービスをしたということでしょう、
ほんとうにこれで1か月後、国内の感染者数は減少に転じることが出来るのか?
とっても不安です、
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◆日本国内での感染者数増加が緩やかな訳?
これはまだ誰にも正解は分からないのですが、一応これまで出て来た予測要因を並べると、
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の社会習慣(握手・ハグはほとんどしない)
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
⑤ 外出自粛などの効果
① はすでに追い付かなくなってきている(感染経路不明者の増大)、
② ③はずっと自然に行われているが、これもまたもう間に合っていない、
BCGのラッキーパンチは今後の研究待ち、もちろん既存薬の臨床、ワクチン開発もまだ時間が掛かる、
となると、、、
今できることは外出を自粛して、人との接触を80%以上削減することしかないように思えます、
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◆増えてきたPCR検査数、
4月14日(火)のPCR検査数が初めて1万を超えて10849件となりました(厚労省日報:14日正午までの集計)、
今日15日(水)、明日16日(木)の新規感染者数を注視しなければなりません、
今日明日の感染者数が多ければ、まさに感染爆発が起こっているという判断になるやもしれません、
連日の重要な分岐点です、
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