blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

旅費がいらない旅

2009-11-15 20:40:51 | 旅行
最近では文化の日に名古屋に行ったが、それ以外はなかなか県外に出ることができない。
今日は金沢競馬場で「北國王冠(ほっこくおうかん)」という重賞レースがあったので行ってみることにした。
富山駅前からも競馬場への無料バスが出ていて、自宅のすぐそばにも停留所がある。

富山市から金沢市は60km以上離れているが、一銭も使うことなく往復できるのは大変ありがたい。
およそこれ以外のケースで身銭をまったく切らずに金沢まで行く方法はない。
一般道でこまめに乗客を拾っていく関係で約1時間40分の長い行程となるが、時間的には「小旅行」の範疇だ。

行きの車中では、競馬ライター・須田鷹雄氏の新刊である「いい日、旅打ち。」を読んでいった。
いわゆる「三競オート」のすべての場を踏破した著者の実体験はもとより、そもそも旅打ち文化は戦前のほうが勢いがあったとする内容には大いに興味を引かれた。
私も富山県在住という地理的ハンデを抱えながら、これまで競馬を中心に36場に足を運んでいるので、気持ち的にもかなり肩入れして読むことができた。
ちょうど競馬場に着く時間に全編を読み終えた。

今日のメイン「北國王冠」は一昨年もライブ観戦している。
重賞としては南関東の大井記念などと並んで最長である2600mの距離というのが何とも魅力だ。
1周1200mの金沢コースだから、ゴール前200m地点からスタートしてさらにコースを2周する。
もともと芝・ダート問わず中長距離戦が好きなのと、金沢では最も歴史のある重賞ということで2度目の参戦となった。
たまたま今日の他のレースは1500mが最高だったので、メインの距離の長さが際立った。

馬券は1Rを除き11Rまですべて参加して的中は2つ、メインは残念ながら外して少々のマイナスで終了した。
少頭数だけに3連単も多く買うが、当てるのは本当に難しい。
上位に来る馬はきっちり推理できるのだが、なかなか順番までは思い通りにならない。

帰りの無料バスは、皆さん1日戦ってお疲れであり、イビキも聞こえる何ともゆるい空間である。
乗客のほとんどは還暦以上だろう。
それでも、公営競技系のギャンブルをやっているお年寄りは元気だ。
少なくとも頭を使って考えるから、同じ年齢の人と比べて衰えは少ないと思う。
「考えない系」のギャンブルに流れている若い層のほうが、むしろ年齢を重ねたときに早く衰えるのではないか。

馬券代と食事代だけで金沢で1日遊べたのだから、無料バスに大いに感謝、である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする