blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

今日はクルマで

2011-05-04 22:46:59 | プジョー
この三連休は天気に恵まれ、逆に次の土日は恵まれないようだ。
思い切り外に出るとなると今日か明日しかないと思い、昨日は休ませた愛車を駆って石川県の能登半島方面へ出た。

一日休ませただけのわが愛車には、特に道中の前半は困らされた。
たった一つだけ克服されていない問題として、ATが突如として「スポーツモード」的な高回転を選択することがある。
スポーツモードというのはボタンも付いていて運転手自らが選ぶこともできるのだが、かなり極端なシフトパターンになることから私には正直いらない機能である。
回転が上がると燃料はムダに食うし、周りにもうるさいのでいいことはない。
前オーナーが週末ドライバーだったこともあり、クルマとしてまだ完全にこなれていない部分はあるだろう。
たまに不必要に回転を上げてしまうのは、クルマがようやく「覚醒」しようとしている過程なのかもしれない。
完全に覚醒してくれたらこれほど楽しいクルマもないので、現オーナーである私ができるだけ毎日動かして、ある意味「鍛える」方向であたりたいと思う。

なんやかんやと苦労しながら第一の目的地である能登空港にたどり着いた。
道の駅の機能も持っている空港だから、私のような飛行機の利用客以外の人も多かった。
自宅を出るのが遅かったのでこの時点ですでに午後三時を過ぎていたが、ちょうど東京からの到着便が来る時刻と重なったのはラッキーだった。
地理的なハンデ、また一日ニ往復と便数も少ないながら、関係者の努力もあり搭乗率は優秀な部類だそうだ。

空港を出たのが午後四時を過ぎていたので、もう富山に取って返そうかと思ったが、今回の旅では第二の目的である「珠洲道路を走る」があったので、多少の無理を承知でさらに能登半島の奥へ行ってみることにした。
走ってみると、信号もほとんどなく極端な勾配もない大変快適な道路だった。
下調べしたところでは、かつて「珠洲原発」の建設計画があった時に資材運搬用の道路として作られたようで、失礼ながら過疎化の進む地域には不釣り合いにも思える立派な道路の裏には大きなプロジェクトがあったということだ。
原発の計画が頓挫して道だけが残ったが、今では能登有料道路とつないで県都・金沢市まで二時間そこそこで行けるようになっている。
鉄道が廃止され空港ができる前までの奥能登地域に付きまとった「陸の孤島」のイメージはだいぶ薄れていると言える。

せっかく珠洲市まで来てしまったので、名所である見附島と恋路海岸をハシゴした。
だいぶ日が長くなっていることもあって、それほど暗くならないうちに着くことができ、写真もたくさん撮った。
見附島の駐車場にはツーリングの集団なのかシトロエンの「DS3」が二台もいて驚いたり、恋路海岸のそばにはかつて鉄道が通っていた恋路駅のホームがそのまま残されていたりと、オマケ的ながら興味深いものも見ることができた。

復路は国道249号線をひたすら南下して、能登有料から北陸道とつないだ。
往路がひたすら一般道だったし、帰りはクルマにも自分にも余計な負荷をかけずラクをしたかった。
しめて300km以上、走ることだけが目的のような行程だったが、体にほとんど疲れがないのはフランス車お得意のしなやかな乗り心地とシッカリとしたシートのおかげである。
ワガママもあるがそれなりの気遣いもある今のクルマはやはり「どうにも憎めない」というのが一日を一緒に過ごしての結論である。

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