木曜金曜と仕事が早く収束し、二日続けて残業は三十分だけだった。
こうやって早く会社から帰る日は、いろんな人から「飲みに出る疑惑」をかけられる。
実際には木曜も金曜も飲みには出ず、土曜の今日も出ていない。
冗談半分とはいえ、変なイメージが付いているようで少し困る。
最近は出る回数も少ないが、いったん出ると午前様が当たり前だけに自業自得の面はあるにせよ。
飲み疑惑に対抗するわけではないが、今日土曜の午前は皇太子殿下がJR富山駅北地区にお出ましになるとのことで、そのお迎えに行ってみると事務所で宣言していた。
洗濯も済ませた午前八時半くらいには、自宅近くからバスに乗り、会場近くに向かった。
ものものしい警備を横目に歩いていって、やがて道路わきに作られたお迎えスペースに着いたので並んで待った。
皇族のご来県であり、富山県警以外からも多数の応援があったようで、説明役は愛知県警から来た若手の警察官であった。
風が強い中、年配者も多い集団をリラックスさせようと柔らかい感じでやっているのが印象に残った。
少し上の位と思われる一人だけがなぜかピリピリしていて、彼らにブッキラボウに指示を出しているのが感じが悪かった。
私が定義するところの「体育会系」的なところは、警察のような組織ではある程度は必要だろうが、下の者に威張るような態度はせめて公衆の面前では見せないでほしかった。
場所に着いてから一時間ほど待った午前十時十分ころ、殿下が乗った車がゆっくりと私たちの前を通過していった。
車の窓を開けてにこやかに手を振られていたお姿を拝見しながら、私も含めた一般庶民は警察官の指示を守り、秩序正しいお迎えをすることができたと思う。
本県の石井知事も二台ほど後ろの車に乗っており、私たちに手を振りながら会場に入っていった。
私は皇族の方をじかに拝見するのは初めてだったし、他県の警察官までが応援に来るなどのめったにない雰囲気は、貴重な経験として忘れることはできないだろう。
さて、同じ職場のM氏も自宅がすぐそこだから行くと言っていたが、私が着いてからほどなく子供さんを連れてやってきた。
今月の三日には私と同じく砺波市のチューリップフェアに行っていて、さすがに広い会場でバッタリというわけにはいかなかったが、今日は私のすぐ近くで一緒にお迎えすることになった。
お互いに職場で「行く」と話をしていて実際に会うことができると気持ちがいいし、後々の信頼感にもつながる。
反対に、同じく職場の先輩で富山市内に住むKU氏も「自転車で行こうかな」とは言っていたのだが、結局姿は見なかった。
お迎え場所は何ヶ所かあったようなのでどこかにはいたのかもしれないから仕事の日に聞いてみたいと思うが、来ていなかったとすればまたもや「有言不実行」の悪いクセが出たことになる。
一事が万事、毎度毎度すべてが「口だけ」ということならば人間として信頼することはますます難しくなってくる。
私より五年も長く生きている人だが、いかにも子供と言わざるを得ない。
何はともあれ、十一年ぶりという殿下のご来県をお迎えすることができたことは日本国民の一人として嬉しく思う。
皇族の方々は常に「国民とともに」というお姿を示して下さっている。
醜い権力争いや責任のなすり合いのようなニュースが相変わらず世間をにぎわしているが、今一度日本人が「足るを知る」ことの原点に返り、天皇を中心にゆるやかな共同体を形成する古き良き社会のあり方を思い出してほしいと念願するものである。
こうやって早く会社から帰る日は、いろんな人から「飲みに出る疑惑」をかけられる。
実際には木曜も金曜も飲みには出ず、土曜の今日も出ていない。
冗談半分とはいえ、変なイメージが付いているようで少し困る。
最近は出る回数も少ないが、いったん出ると午前様が当たり前だけに自業自得の面はあるにせよ。
飲み疑惑に対抗するわけではないが、今日土曜の午前は皇太子殿下がJR富山駅北地区にお出ましになるとのことで、そのお迎えに行ってみると事務所で宣言していた。
洗濯も済ませた午前八時半くらいには、自宅近くからバスに乗り、会場近くに向かった。
ものものしい警備を横目に歩いていって、やがて道路わきに作られたお迎えスペースに着いたので並んで待った。
皇族のご来県であり、富山県警以外からも多数の応援があったようで、説明役は愛知県警から来た若手の警察官であった。
風が強い中、年配者も多い集団をリラックスさせようと柔らかい感じでやっているのが印象に残った。
少し上の位と思われる一人だけがなぜかピリピリしていて、彼らにブッキラボウに指示を出しているのが感じが悪かった。
私が定義するところの「体育会系」的なところは、警察のような組織ではある程度は必要だろうが、下の者に威張るような態度はせめて公衆の面前では見せないでほしかった。
場所に着いてから一時間ほど待った午前十時十分ころ、殿下が乗った車がゆっくりと私たちの前を通過していった。
車の窓を開けてにこやかに手を振られていたお姿を拝見しながら、私も含めた一般庶民は警察官の指示を守り、秩序正しいお迎えをすることができたと思う。
本県の石井知事も二台ほど後ろの車に乗っており、私たちに手を振りながら会場に入っていった。
私は皇族の方をじかに拝見するのは初めてだったし、他県の警察官までが応援に来るなどのめったにない雰囲気は、貴重な経験として忘れることはできないだろう。
さて、同じ職場のM氏も自宅がすぐそこだから行くと言っていたが、私が着いてからほどなく子供さんを連れてやってきた。
今月の三日には私と同じく砺波市のチューリップフェアに行っていて、さすがに広い会場でバッタリというわけにはいかなかったが、今日は私のすぐ近くで一緒にお迎えすることになった。
お互いに職場で「行く」と話をしていて実際に会うことができると気持ちがいいし、後々の信頼感にもつながる。
反対に、同じく職場の先輩で富山市内に住むKU氏も「自転車で行こうかな」とは言っていたのだが、結局姿は見なかった。
お迎え場所は何ヶ所かあったようなのでどこかにはいたのかもしれないから仕事の日に聞いてみたいと思うが、来ていなかったとすればまたもや「有言不実行」の悪いクセが出たことになる。
一事が万事、毎度毎度すべてが「口だけ」ということならば人間として信頼することはますます難しくなってくる。
私より五年も長く生きている人だが、いかにも子供と言わざるを得ない。
何はともあれ、十一年ぶりという殿下のご来県をお迎えすることができたことは日本国民の一人として嬉しく思う。
皇族の方々は常に「国民とともに」というお姿を示して下さっている。
醜い権力争いや責任のなすり合いのようなニュースが相変わらず世間をにぎわしているが、今一度日本人が「足るを知る」ことの原点に返り、天皇を中心にゆるやかな共同体を形成する古き良き社会のあり方を思い出してほしいと念願するものである。