blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

有料→無料

2009-09-29 20:00:00 | 日記
昨日は結局金沢市まで足を運んだのだが、先日お世話になった旧福岡町はその道中にある。
「高岡市マルチメディアセンター」はJR福岡駅の近くで、国道8号線からもすぐだから分かりやすい。
祭りも終わり、平日の日中でもあり、いつもの静かな田舎町に戻っていた。

さて、先週末に上司のS氏が同センターに用事があるといって出て行った。
10月12日までやっている「滝田洋二郎ワールド展」を観覧無料とすることにしたので対応に行くとのことだった。
昨日通りがかったので見てみたら、案内のチラシや看板が書き換えられていて、確かに無料になっていた。
センターにはお世話になったので、開館していれば差し入れでもと思ったが、あいにく休館日で短時間周辺を散策しただけだった。

もともとお金をいただけるような内容ではなかったとは思うがそれはそれとして、展示期間の途中で有料から無料にするのはいかがなものか。
期間の前半できちんと200円払った方と、これから行ってタダで見られる方は明らかに不平等である。
地元の人の中でも「有料組」と「無料組」が発生することも考えられる。
狭い田舎でこんなことをしていては、いらぬクレームの元にもなるし、またこういう良からぬ話ほど広がるのは早い。
下手をすればわが社の信用にも関わってくる。

入場が少ないからと場当たり的に無料にしても、いつもの人通りを考えればそれほど変わらないようにも思う。
個人的には、今回有料にしたことは失敗だったとは思うが、終了までは有料を貫くべきであった。
イベントの途中で条件を変えるよりも、次のイベントに今回の経験を生かすほうが賢明である。
有料にするか無料にするかは個々の内容で是々非々で判断していけばよいが、少なくとも期間途中での方針転換は今後も禁じ手と心得るべきである。

追い追い分かってくるのだとは思うが、今のところは会社がやろうとしている「観光」の仕事が「営利事業」と結びつくイメージがどうしてもわいてこない。
もともとボランティアからスタートしたとはいえ、その延長線上のような活動ばかりで、いったい何を売って儲けるのかが分からない。
実際には確固たるビジョンがまだ出来ていないのかもしれないが、イベントの切符やそれに付随する物販だけでは収益事業にはならないだろう。

このご時世、各社大変だから、収益のチャンネルを増やそうとすることは悪くないことと思う。
ただわが社は、もともとの業種からいえば観光は「畑違い」なので、よほど確かな方向性がないと結局は「何のため?」ということになりかねない。
イベントの有料無料ひとつでコロコロ方針が変わる今の様子を見ていると、本格的な動きというのはまだまだ先のような気がしている。
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