新宿御苑 皇室ゆかりの菊花壇展 毎年11月1日~15日まで開催されています。
菊花壇展 明治11年(1878) 宮内省は皇室を中心として菊を鑑賞する初めて「菊花拝観」を赤坂の仮皇居で催された。展示用の菊は当初は赤坂離宮内で栽培されていたが、明治37年(1904)より新宿御苑でも菊の栽培される様になり、昭和4年(1929)からは鑑菊会も新宿御苑で行われる様になった。前回~大作り・懸崖作り嵯峨菊・丁子菊・伊勢菊を紹介しました。
大作り・江戸菊・肥後菊・大 菊 (厚物 ・ 管物 ・ 一文字)
1本の茎から数百輪もの花を咲かせる 大作り花壇
菊花壇の中でも豪華絢爛な美しさがもっとも優れているといわれています。 木の素材をいかした、障子屋根よしず張りの上屋の中に、3株が横並びに展示されていました。
大作りは1本の株から何百という沢山の花を咲かせる様に仕上げたもので、菊のなかでも特に発達の旺盛な品種を用いれているそうです。個々の花に於いても枝や葉が均一で、花の大きさが揃い開花期が同時でなければならない。 仕立てには高度の技術が必要とされている。菊花壇の中でも見ごたえのある花壇です。全国各地の菊花壇展の千輪作りの先駆けにもなっている。
黄色の大作り花壇 (裾野の輝き 花数 627輪)
白色の大作り花壇 (白孔雀 花数 627輪)
江戸菊 花が咲いた後、花びらが立ち上がったりねじれたりと、変化していくのが特徴で、咲き進むごとに表情を変えていく事から「狂菊」という別名もある。 くるくると幾重にも折り重なった花びらが開くと、中央に抱かれた花弁が顔をのぞかせました。
江戸菊 種類によって花びらの変化は異なり、それぞれに「追抱」、「褄折抱」、「丸抱」、「乱れ抱」、「自然抱」」、「管抱」という7通りの名前がつけられている。
肥後菊花壇 肥後菊は、18世紀末に肥後(熊本)地方で、藩主・細川公が藩政施行の文化政策の一つとして、栽培が始められ発達した古典菊です。
肥後菊 清廉なこの菊を例に、武士道の意義を説いたといわれています。藩外への流出を固く禁じるなど、長い間門外不出の秘花でしたが、藩士・秀島英露が栽培方法や花壇様式の作法を考案した、「養菊指南書」を著し、全国に広まりました。花は一重咲きで花びらは平たいものと管状のものがあります。花びらと花びらの間に隙間があるのが特徴です。
いろんな形、種類があります。
一文字菊、管物菊花壇 一文字菊は一重咲きで、花びらが平たく幅広く伸びるのが特徴。
一文字菊、管物菊 この菊は御紋章菊ともよばれている。管物菊とは、すべての花びらが管状になっている菊で、花びらの太いものを太管物菊、細いものを細管物菊、中間の太さを間管菊とよんでいる。
大菊花壇 厚物は、花びらの先端が中心に向かってうろこ状に丸く盛り上がって、手まりのような形になるのが特徴です。
厚菊作りは、一番外側の花びらが長く飛び出ています。 1本1本の花の美しさ、各列に並んだ花の整形美や色彩の変化を鑑賞
皆、同じように見えますが菊もそれぞれ
名前も有るのでしょうね。
花を愛でるのも良いですね。
新宿御苑まいろいろな菊が見れるので毎年 欠かさず見に行っていますが・・・
最近は、菊人形とかやってくれないかなと思ったりしています。