写真で綴る気ままなすぎさん

野鳥・花・祭り・生活など気ままに撮り歩いた写真の紹介

日光 東照宮・輝く陽明門と彫刻群

2020年08月17日 05時33分00秒 | 日光・奥日光 紅葉・世界遺産・他

先日、奥日光戦場ヶ原に帰りに日光市内の世界遺産日光東照宮周辺を巡ってきました。
日光東照宮は、江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現を主祭神として祀る。日本全国の東照宮の総本社的存在です。また久能山東照宮・上野東照宮と共に三大東照宮の一つです。
日光東照宮の大鳥居(江戸時代建造の石鳥居として日本最大級です)

石鳥居を入ると五重塔が左に・・・
五重塔(木造)は干支の彫刻で飾られ、吹き抜けの内部に吊り上げられた心柱は、耐震、耐風対策と考えられ、東京スカイツリーの設計の参考にされています。

仁王門(表門)・・・ 1635年(寛永12)建造 唐獅子、麒麟など82体の彫刻が施されています。

仁王門を入ると三棟並ぶ校倉造り(下神庫・中神庫・上神庫) は、行事の衣装・神宝などが納められています。

上神庫には蔵を守る「想像の象」が配置されています。
実物を知らない狩野探幽が想像して書いたと考えれています。

神厩舎・・・素木造りの建物 二頭の神馬を飼育する為の物で8面の猿の彫刻が飾られています。
猿は馬の守り神と考えられいます。

8面の猿の彫刻・・・子猿が成長して親猿になるまでの過程を描いたもので、自分の一生に置き換えて眺めて見ると実に感慨深い。
「幼いうちは純真で影響を受けやすい。だから世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉も使わせず、良いものだけを与えよ。この時期に、良いものを身に付けておけば悪いものに触れ(対し)ても正しい判断(行動)ができる。」(神厩舎前に設置されている解説文より)
1)赤ん坊時代・・・母子の猿 母親は子供の未来までも考えている
2)幼年期(見ざる、言わざる、聞かざる) 
3)独り立ち・・・一匹の猿が座ったまま将来を人生を考える

4)青雲の志・・・口をきっとへの字に曲げ、天を仰ぎ見る二匹の猿
5)挫折と慰め・・・慰め慰められることを体験しながら、挫折を乗り越えて行こうとする姿

6)恋に悩む・・・伴侶を得るための恋愛中の悩ましさが暗示
7)人生の荒波 ・・・二人で力を合わせれば世の荒波も乗り越えて
8)腹の大きい猿・・・子猿もやがて母猿になり、親になって知る苦労や喜び 二世誕生も間近

有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿の教え~両手でそれぞれ耳、口、目を押さえた三匹の猿 物心のつく幼少期には、悪いことを見たり、言ったり、聞いたりしないで、良いものだけを受け入れ、素直な心のまま成長せよという教えが暗示されています。

唐銅鳥居 家康公が金2000両を費やして作られたという日本で最初の青銅製の鳥居~正面から少し下がった位置に立つと鳥居越しに陽明門と唐門まで一直線に見渡せる事からパワースポットと知られている。

陽明門の名称は、宮中(現・京都御所)十二門のうちの東の正門が陽明門で、その名からきたと言われている。江戸時代初期の彫刻・錺金具・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが陽明門に集約されている。一日中眺めていても飽きないので"日暮らし門"とも呼ばれい。

陽明門の主役 500数体の彫刻群
★屋根の中央に、にらみを利かせる霊獣(鬼瓦)・そして想像上の動物 麒麟・皇帝の権力の象徴の龍・謎に包まれた空想の似た龍・龍と馬を掛け合わせ珍獣(龍馬)・華麗な架空の霊鳥(鳳凰)・陽明門真正面には白龍(目貫の龍)など  
★二段目には、唐子遊びの彫刻・無邪気な子供と深い教えが描かれている・・・石拳・蝶捕り・木馬遊び・鬼ごっこ・石拳・舞踊・奏楽・孟母三遷など 
★唐獅子が並び 
★伝説の賢者()が6体( 画・書・琴・棋・訴人・孔子観河 )並んでいます  

陽明門 入場口の左右には随身像・裏側には唐獅子が鎮座しています。
天井には昇り龍・降り龍 (狩野探幽作)

昇り龍・降り龍 (狩野探幽作)

陽明門 唐門側から

陽明門を入って左へ行くと眠り猫

眠り猫 左甚五郎の彫刻
名工 「左甚五郎」作。「不浄なものは鼠1匹通さない」と解釈されてきたが、害をなす鼠がいない事から眠っていると説もある。家康によってもたらされた平和を象徴・・・真後ろには天敵のスズメの彫刻が

眠り猫の真後ろにある彫刻も両者が共存できる世を表しているのかも・・・

唐門の壁 唐門内部は撮影禁止

唐門 白い胡粉塗りの唐門で、中国古代の帝王舜帝の「朝見の儀」の様子・霊獣恙の金工・柱に昇り龍、降り龍の彫刻が施されるなど美しさがある。

神輿舎(国重要文化財) 東照宮の例大祭である千人行列で用いられる3基の神輿(徳川家康・豊臣秀吉・初代将軍源頼朝)

3基の神輿と天井には「天女奏楽の図」が描かれている。

陽明門の左前にある・・・鳴き竜
(人が多く並び 三蜜になっていたのでやめました・・・)
陽明門の両脇の回廊には、見事な花鳥の彫刻が飾られている

最後まで有難う御座いました。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rikimarumama2007)
2020-08-18 11:25:40
修復終わった後にすぐ言ったので懐かしさいっぱいです。
又行きたくなりました。
返信する
Unknown (sugi713)
2020-08-18 21:09:05
@rikimarumama2007 さん こんばんは
日光東照宮の修復が終わって私も10月に見に行ってきました。
その時は入場料が極端に高かったですが・・・今回は1300円でした。
何回行っても飽きないので再度 また行きたいと思いました。
返信する
Unknown (ykhk_family)
2020-09-24 10:09:47
東照宮は死ぬまでに一度は行ってみたい場所の一つです。
返信する
Unknown (sugi713)
2020-09-25 09:55:16
@ykhk_family さん おはよう御座います。
日光東照宮は、奥日光へ野鳥、紅葉などへ出かけた時、東照宮などに寄っています。
東照宮周辺も素晴らしい所が沢山ありますので出かけられると良いですね。
返信する