■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

タニシの佃煮 ~在来種を捕まえ泥出し下茹で~

2017年09月23日 21時05分50秒 | 煮込み料理
そろそろ稲穂が重くなって「実るほど頭を垂れる稲穂かな」状態になりつつある。今年も豊作のような感じで安堵し、稲の根っこに視線を落とすと、タニシが蠢(うごめ)いている。日本の在来種のようだったので、オジイのレシピに従って佃煮をつくってみることに。







近頃は大繁殖の外来種「ジャンボタニシ」は、ケバい「真っ赤な卵」が目印だという。ひとたび「真っ赤な卵」が見つかると、その田んぼは総て外来種だと思ってよいそうだ。周囲を見渡すと、どうやらこれは在来種のタニシのようで、比較的大きいサイズだった。生前のオジイが「雷さんがヘソ集めたのを忘れていきよった」と言って、タニシを料理していたのを思い出したが最後!お百姓さんに「害虫だから獲ってもいいよ」の言葉に後押しされて、捕獲に入ったワシがいた。





2日間の泥出しと称して、桶で紫蘇の葉を与えタニシを飼ってみたが、直ぐに汚れるんで水を換えるのが大変だ。そんなに水が汚れなくなった日に、下茹でを塩茹ででしてから、身をほじくり出してみた。オジイが食べていたのは上部の白い部分だけだったので、ワシも真似て分類していくと確かに「おヘソ」のように見えた。


■白い部分だけ残すと、確かにおヘソのようだ。

■内臓と肝の部分は、バッサリ捨てる。


サザエなら最下部のクルンと巻いてある美味しい肝部分だが、それらは総て捨てて「ヘソ部分」のみ料理酒で煮込んでいく。砂糖・味醂などを加え、最後に醤油で味を決め、煮詰めていくこと30分‥‥かなり美味しく仕上がり、普通にサザエを食っているのと何ら変わりない素晴らしい味だ。しかし、先入観と見かけに気持ち的な問題が残るのも否めないが、これに怯(ひる)むようでは自称食通の名が廃る。


■タニシの佃煮は瓶詰にした。


冒頭にふれた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、稲の穂は実るほどに穂先が低く下がるもので、地位的に上役になれば、逆に謙虚な姿勢で人と接することが大切という格言だが、職場での態度・言葉遣いなど実践できているか再考してみては如何?


……………<切り取り線>……………


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご親切に‥‥‥ (炎のクリエイター)
2017-11-26 02:39:31
伊豆川哲也さん
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ

田んぼの稲は、倒れている部分もなく実っていましたし、真っ赤な例の卵もなかったので、てっきり在来種だと判断してしまいましたが、そう言えば大きく立派でしたね〜。ジャンボタニシでも、食用に出来るとの下調べの上に、捕獲に入りましたので、たとえそうであってもOKってプランでした。ご親切にありがとうです。
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ジャンボタニシ (伊豆川哲也)
2017-11-26 01:16:59
こんにちは、写真を見ると、ザルに入ってるのはほぼすべて水田害虫の外来種「ジャンボタニシ」(標準和名スクミリンゴガイ)です。ジャンボタニシ自体は、食用として輸入されたので、よく煮て食べれば問題ないと思います。逆にそういう駆除が普及しても良いかと思うのですが。
ジャンボタニシ:触角が長い。殻の縞模様がはっきりしており殻の巻く方向と平行してる。
マルタニシ   :触角がジャンボタニシの半分ぐらい。殻の縞模様が不明瞭で殻の巻く方向にわずかに3本のキール(稜)がある。
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実るほど肩で風切る‥‥ (炎のクリエイター)
2017-09-24 22:47:14
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ

ららおとめさん
田んぼにジャンボタニシが繁殖すると、稲の根っこを食べよるんで、抜けて朽ち倒れるようですね? しかし、あのジャンボも食用として繁殖させようとしたくらいなので、食べれるようです。

くにちゃん
タニシって2~3日の間、青じそを餌として与えて飼ってますからね、凄い手間でしたよ。下茹でしてからも、食用部だけになるよう掃除して‥‥煮物はお手の物ですが、臭みを消すために色んな技を使っています。なるほど‥‥右巻きね?よく判らないですけどね。(笑) 稲穂の頭を例えて、昔の方は上手に格言を残したものです。ワシが以前在籍した会社の上司は、実るほど肩で風切るカラッポ野郎でした。(爆)

しじみちゃん
昔は化学肥料を使ってなかったので、タニシがたくさんいてたんですが、一時は壊滅状態に‥‥それが最近の有機栽培で復活してきたんですよ。絶滅危惧種のコウノトリなども、その恩恵を受けて、現在では増えつつあるようですよ。佃煮にするとサザエそのものです。

まさむらさん
タニシを捕獲した田んぼは、アオサギなんかもタニシを餌として突っついていましたよ。ワシも同類と言うか、ライバルみたいな目で見られましたよ。まさむらさんが、仰っているのは「カワニナ」と言って、タニシに似ていますが全然違う種類なんですよ。カワニナも味噌汁で食べたことがありますが、シジミと同じ出汁がでますよ。美味しかったです。


皆さんの応援に感謝します。
いつも(^_-)-☆ありがとうです!
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Unknown (まさむら)
2017-09-24 18:32:59
こんばんは。

 ついに、タニシの佃煮まで。
 私は誰が何と言おうが、炎クリさんを食通と認めますよ。
 安心してください。^^
 私は恥ずかしい話ですが、タニシは食用のために養殖しているのかと。
 田んぼのタニシを食べるとは夢にも思っていませんでした。
 まあ、タニシが生息するのですから無農薬か少量の使用でしょうから。
 ですが、食べるかと言われても私は・・・
 すみません。
 食べれない人間がコメントして。
 サザエと替わらないと言われても・・・
 そういえば、谷しかどうかわかりませんが蓮田にも巻貝が。
 外来種かどうかはわかりませんが、お食べになるんでしたらお送りしますが・・・
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Unknown (しじみ)
2017-09-24 09:00:58
おはようだす

タニシっていまだにいるんだすね

静岡に住んでる時、お家の前が

田んぼだったので、よく捕まえてただす

食べたことはないだす 捕まえたの

どうしてたのかな~

佃煮つくるの手間がかかるんだすね

お酒飲みたくなるだすね

ぷっちんだす
返信する
Unknown (くにちゃん)
2017-09-24 06:05:40
おはようございます。
炎クリさん♪

わぁ~これが先日のタニシですね。
水にて泥はきをさせて
下茹でし、丁寧に身を離し、煮詰めた佃煮はこりこりと歯ごたえも良くて
見た目のグロテスクなのに反して綺麗な出来上がり
炎クリさんもご満悦だったのでは~
珍味としても、お酒のあてにもなる。結構な品になりましたね。

子供の頃、おじいちゃんもタニシ食べながら、
「タニシは偉くて賢いだぞ~て、、右巻きだからな~」て(笑

そうね~こうやって実る稲穂や自然を
人の欲や姿勢に重ねて戒めにするの必要なのかも知れません。
「おりゃ~」とか叫んでた女性議員さんも稲穂どころか、地につくまでに頭下げて、しおらしくしてましたね(苦笑

今朝もありがとうございます。
炎クリさん♪琵琶湖のタニシもしじみに並んで立派なんじゃないですか?
返信する
在来種 (ららおとめ)
2017-09-23 22:27:52
最近は、えげつないピンク色した卵のジャンボが大きな顔をして、繁殖してます。
稲には、大敵らしいです。

昔、子供の頃、タニシ……お婆ちゃんが料理してたような気がします。
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