ぜひ、多くの人に観て欲しい。映画「こどもしょくどう」。今週の火曜日(18日)の朝日新聞地方版にその映画の紹介記事が載っていた。その日は朝から出かける用事もあって、ついでに横浜まで出て観ることにした。
映画に登場する車中寝どまりするホームレス状態の親子がいますが、私が北九州にいた時、同じような親子に出会ったことがありました。当時、そんなことってあるのって思いましたが。また、母子家庭のいじめられっ子が登場しますが、その母親は、毎日冷蔵庫に千円札をおいていく。小学生の子どもはそれで弁当やおやつを買って一人で食べています。これと同じケースの子が昔、私のクラスにもいました。当時は500円玉、箪笥の上に毎朝父親が置いていき、それで買弁(親の作った弁当でなく、買ってくるパンか弁当のこと)をしてくる子がいました。その子もいじめられっ子でした。30年以上も前の話。
そういうわけで、身につまされて、涙がでました。ドキュメンタリーではない。子どもの演技が自然体で、じっと無言の寂しそうな顔、悲しい顔、つらい顔のアップが、目に残ります、映画としてもよくできています。「万引き家族」もいい映画でしたが、それに劣らない素晴らしい感動の映画です。
皆様にお勧めします。横浜の黄金町にある「シネマ・ジャック&ベティ」という映画館で上映中。一般1800円、シニア1100円。13時20分上映。28日まで。監督は日向寺太郎。