平和憲法を体現した中村哲医師
平和憲法を掲げる日本が世界において尊敬され、親しまれていることは事実である。それを改めることは、まさに日本を壊すことになる。中村哲医師はそれを日々の暮らし、生き方において教えてきた。中村哲医師はこう語っている。「憲法は我々の理想です。理想は守るものじゃない。実行すべきものです。この国は憲法を常にないがしろにしてきた」(「毎日新聞」2013年6月6日)。中村氏は「この国は」と言っているが、私は「この政権(自民党)が」と言いたい。
「憲法九条が変えられたら、自分はもう日本国籍なんかいらない」という中村氏は、九条の現実性を次のように強調する。「アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だと分かる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。憲法九条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で、僕たちを守ってくれているんです」。アフガンに敵を作ってきたのは米軍。今日(12月27日)の新聞に「明らかに失敗」と報道されていた。何を今さら。