べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

内付樹脂サッシのエコポイント

2010-01-27 20:50:53 | CO2を25%削減
窓の内側に、樹脂製サッシを取り付けて
断熱性能を高めるリフォームを行うと
エコポイントがもらえる制度がはじまろうとしています


家電製品に関しては、既に「家電エコポイント」の制度が導入され、省エネルギー性の高い製品を購入した場合、「エコポイント」が発生し、そのポイントを地域商品券等に交換できるようになりました。
この制度は来年も続くようですが、住宅にも「エコポイント」を導入しようという動きがあります。


経済産業省、国交省、環境省が1/3づつ出し合って、合計で1000億円の予算を確保、平成22年1月1日~12月31日に工事着工(平成21年度補正予算が成立した日より後に工事完成)した断熱リフォームに最大30万ポイントを付与する方向で(新築の場合は省エネ基準のトップランナー型の施工)、平成21年度補正予算案に「住宅エコポイント」が盛り込まれ、今国会内での予算の審議、通過が待ち遠しいところです。
国交省にてエコポイントの発生基準を吟味しているところですが、どうやら2月にならないと正式には決まらないらしく、現在のところは国交省のサイトにて確認する以外はなさそうです。



YKKの後付用樹脂サッシ「プラマードU」


「省エネ建材等級☆☆☆☆」
この認証シールが貼られていることで、
省エネ製品と判断します。


ペアガラスということで、
同じく「省エネ建材」認定シールが貼られています


こういった内付樹脂サッシを取り付けることで、住宅の開口部からの熱損失を抑えることで省エネルギー性を向上させようというのが目的です。
製品に「認証マーク」を付け、「認定書」が同時に送られてくるそうで、この認定書と工務店の請求、領収書とそろえて申請することで、エコポイントと交換する制度になるようです。

一般的な窓である、
幅1.6m×高さ1.2mの窓に樹脂サッシを取り付けた場合、12,000ポイントが発生することになります。(国交省HP2010/1/20現在)

YKKの樹脂サッシ「プラマードU」の1.6×1.2mの製品を取り付けた場合、本体で21,000円、取り付け費が4,000として計25,000円。
エコポイント12,000ポイントを差し引くと(1ポイント=1円とした場合)、サッシ1箇所当たり13,000円で済む計算になります。(ほぼ半額です)

エコポイントの交換対象として「商品券」や「プリペードカード」、「地域商品券」がありますが、住宅版の場合は更に、省エネ施工を行う追加工事費も含まれます。

「サッシ工事をした後で、申請し、ポイントを発行したら更なる工事費にあてる・・・」

ということも可能になりそうです。

ただし、長期優良住宅の補助事業との併用はできない(リフォーム減税との併用は可能、介護保険との併用は?です)ので、新築の場合に補助金を使う場合はエコポイントは発行しないほうが無難です。(長期優良住宅でない場合で省エネルギーのみを高めた住宅の場合は使っても良いと思います)
どちらが得なのか、よく判断してから使いたいところです。


住宅版エコポイントへ・・



二重サッシに関しては、我が社で昔からお薦めしていて、「標準」だったのですが、今年になってメーカーが一方的に「生産中止」となって、現在では樹脂製ペアガラス仕様を余儀なくされています。
その後、メーカー側から「防音」「断熱」「防犯性」に優れたサッシとうたい文句に「樹脂製後付サッシ」が登場し、

   「一杯喰わされた」

感じがある今日この頃・・・・

   「二重サッシの良さが分かっていたなら、何で中止にするか!!」

と言いたいところ・・・・


関連記事

トステム内付樹脂サッシ「インプラス」 ~格子間隔と二重サッシ

深沢町W邸での書院二重サッシ


CO2を25%削減するために・・
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オガクズの利用

2009-12-08 11:58:50 | CO2を25%削減


昨日の雨模様の天気が一転して本日は晴れました。
高気圧が日本列島に張り出し、全国的に晴れていますが、西側から崩れてくるとのこと・・
低気圧と高気圧が交互に入れ替わってくるのは、秋の天候です。

冬型が長続きせず、本来はこの時期は雪が降ってもよさそうなのですが、まだまだ根雪になる様子もなく、気温も最高が10℃以上で、比較的暖かい天気が続くようです。

スキー場では雪不足によって、営業ができず、年末年始のレジャー客の足が遠のく懸念もあります。
人工雪や人工芝によって、半ば強引に営業にこぎつけようという姿が見受けられますが、大量の水やエネルギー等を使わねばならず、スキー場にとっても経営的に困難な状況には変わりありません。

1年間の半分が年末年始の売り上げなので、スキー場にとっても観光資源とする地方にとっても、重要な季節をどう乗り切るのか・・他県にお客を取られる中で、更なる雪不足というダブルパンチによって大変な状態が続いています。

暖冬といって喜んでもいられない地域もあるのです。


工場のオガクズ置き場が満杯になってきました。
木材を加工するときに出てくるオガクズは、一度刻みをすると、直ぐに満杯になってしまいます。




製材屑の「オガクズ」が貯蔵庫に満杯になりました。


籾殻を入れる袋に詰め込んでいきます。


袋詰めにしたオガクズ


こうした、いわゆる「ゴミ」は産業廃棄物として焼却してもらっているのが普通なのでしょうが、我が社は処理するルートも確保しています。
近くに「山野草をたずねる会」のドングリハウスがあり、そこへ運搬して植林の際のマウンド作りに利用してもらっています。

山野草をたずねる会はこちら・・

植樹をした後、周りの草の育ちが良く、苗木が埋まって生育が遅くなったり、枯れてしまうのを防止するのに、苗木の周りにオガクズを敷いて雑草が生えないようにします。


また、今回「家庭菜園に使いたい」という問い合わせがあり、夏場ではなく冬場に撒くという手法を取り入れようということですが、どういった農法なのかは分かりませんが、今後の展開に期待します。

カブトムシや甲虫類の成育にも使えるとのことです。

ドラム缶を使ったオガクズ・ストーブもあります。
ペレットの材料にして燃料にするというのも、最後の最後まで利用できて、化石燃料から脱するのにも使えるでしょう。

色々な用途でオガクスを利用する方法を取り入れれば、お金を出して産業廃棄物として焼却し、むやみにCO2の排出をしなくても済むのです。

温暖化が防止できれば、スキー場にも雪が降り積もる季節が帰ってくるのかも知れません。



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時計型薪ストーブ

2009-12-03 18:41:42 | CO2を25%削減
工場の休憩室の暖房の燃料は、工場や現場から出る「端材」を使っています。
殆どが「越後杉」なわけで、使わない最後の形態は「薪」で、燃料として使います。バイオエネルギーの利用ということになりますが・・・・

植林、育林、伐採によって山から切り出された木は、製材され家の構造材や下地材、造作材になりますが、切り落とされた部分は、燃やすことでエネルギーとして役立てる・・

輸入材を海外から船で莫大な石油使って運搬して来て、さらに化石燃料によって発電や暖房をするよりも二酸化炭素の排出を抑え、環境負荷の低い家づくりでもあり、輸入材の家で太陽光発電やオール電化を取り入れるよりも省エネルギー、エコロジーに優れています。



現場や工場で出た端材を30kgの米袋に詰め込んで
運搬していきます。


端材でも立派な薪になります


休憩室の時計型薪ストーブ
ホームセンターで売られている一番安いタイプ
2~3年で痛むので使い捨て専用。


鉄製品ならばリサイクルが可能なので、耐久性はありませんが、肉厚の薄いタイプの薪ストーブを使って、2~3年で入れ替えをしています。
煙突のほうが長持ちするくらいですが、燃焼して直ぐに暖まる利点があります。
冬場の朝のミーティングや休憩時間の1日に1時間も稼動すればいいくらいなので、簡易的に導入する場合はこれがベストでしょう。


家全体の暖房を薪でまかなうには、膨大な量が必要で、ストックする場所も広く必要なので、薪ストーブ導入は大変なものです。
そういう場合はペレットストーブを考えてもいいと思います。

工場の場合は、大量に端材が出るし、廃棄物として処理するよりも燃料にすれば暖房費の節約になるので一石二鳥なのです。



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ペレットFFストーブ

2009-11-19 12:12:40 | CO2を25%削減


朝礼後に何時も立ち寄る建材屋さんでペレット・ストーブの実演をしているということで、デモンストレーションの様子をのぞいて見ました。
今後、建材屋さんが、この商品を取り扱うかどうかということで、検討をかねて実際どのくらいの性能なのかということを実演してもらっていました。

ペレットは木材の端材が利用でき、灯油が1リットル80円より高くなれば有利になるということです。
昨年の石油下落前は、高騰を受けて代替エネルギーが模索され、薪やペレットが注目され、扱いやすさからペレットのほうが簡単で、FFストーブもあるということから、導入された方も多かったようです。

数あるペレットFFストーブの中でも県内の「さいかい産業」が販売していた「カローレ」はデザインが良く、性能も比較的良かったのですが、今年の春に他社に買収され、カローレは生産中止、少し値段を抑えたペレットストーブに変わりました。

昨年、見附市K邸にて導入したカローレは今では手に入りませんが、やっぱり前のモデルのほうが見た目が良く、Kさんもいい時に導入されたと思います。

建材屋さんも今後、石油が上がった場合のペレット・ストーブの提案ということで、メーカーを呼んだのでしょうか・・・




車の後ろに積載してのデモンストレーションでした。


これって「さいかい産業」の「カローレ」じゃん!


「カローレ」は、さいかい産業が独自に生産していたのではなく、燕市の町工場に製作を依頼し、販売していたようで、その生産技術は今だ健全です。
スペック的には、前のモデルが50畳までの暖房能力があったのに対し、16~20畳とやや低めに抑えてありますが、価格も抑えてあるので(以前は50万円以上でしたが、このモデルは38万円)FFペレットストーブを導入しようと思われている方には朗報といえましょう。
何しろ、他のメーカーに比べてデザインが良い!


詳しくは、見附市K邸のペレットストーブの記事を参照のこと・・・

見附市K邸ペレットストーブ



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炭焼き窯 特集

2009-11-10 19:24:14 | CO2を25%削減
高寺にある我が社の工場に炭焼き窯があります。
(長岡市)本町の三上さんが国上山にて「竹炭」を焼いておられるということで、さっそくそれを拝見し、我社でも木炭を焼きたいと申し出たところ、「石蛙塾」なる仕様書を渡され、

「是非、関原で炭を焼いてもらいたい。」



というお言葉を頂戴し、早速、炭焼き窯の製作に取り掛かったというものです。
 
材料は、加工で余った木材を使用しています。
質的には「黒炭」と「ケシゴ」の中間のような「軽い炭」が出来上がり、現在のところ、OBのお客様にお配りして、試して頂いているところですが、

「バーベキューに最適」


とのことです。また、今後は、木炭の特性を活かし、床下の湿気止めや 消臭、木酢液を防虫、防腐に使用するなどの建築分野に応用していこうと思います。
また、土壌改良にも最適との事です。
木炭のパワーについては、木炭とマイナスイオンによる健康住宅作りを参照してください。


炭の焼き方

出来上がった炭




竹林伐採の記事


 木炭の使い方

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より

敷炭・埋炭の効果


埋炭




床下に湿気がいっぱい!シロアリ、ダニのすみかです

人生の中でも”我が家”を持つことは、大事業のひとつです。ところが、、
「現在、開発されるほとんどの宅地は森林をくずし、谷または田を埋めて造成されています。したがって住宅が建築される場所の多くは、結果的に非常に湿度の高い場となっています。さらに、悪いことに、建築される住宅は、建築基準法(避けて通れない)による布基礎(木造住宅を作るときのコンクリート基礎のこと)をまわし、建築後に床下の中を検査もできないほどの低さです。 このような宅地に建築された住宅は、昔と比較して気密性は上がりましたが、冬場は結露が発生します。これまでの調査によると、大部分の住宅のダイニングキッチンの床下の湿度は85から99%(梅雨は100%を超える)の間にあります。一般に湿度70%以上になると水蒸気が材料表面に吸着してカビの発生に適した条件となり、湿度85%以上の期間が長くなると、腐朽力の強いカビやキノコ類がまん延し、シロアリなどがとりつき、床下にある木質材料の材質を劣化させる原因となります」(鹿児島大学農学部生物環境学科・藤田晋輔先生)
 シロアリ駆除の業界が花盛りの理由です。
 完成した新築の家屋は、目や鼻の粘膜や皮膚に刺激を与えたり、呼吸器疾患、神経障害、皮膚炎などをひき起こす心配が高い合板や新建材で作られています。





床下の湿度が変わる
床下の床束・根太・大引土台の木材部分の湿気を調整する

 関東地方では、冬から夏に向かって、床下の湿度は増加し、夏から冬にかけては、床下の温度は減少し、木材の含水率も低下します。
夏の床下の湿度はほぼ100%、ここに木炭を敷くと95%程度にとどまりますし、木材の含水率は、木炭を敷かない場合20%以上になりますが、木炭を敷いた場合、20%以下にとどまります。木材は、含水率20%以上になるとカビが発生しやすく、長期間に及ぶと腐ってきます。シロアリもつきやすくなります。
 以上は、東京都労働経済局が発行している「木炭ハンドブック」に紹介された実験のレポートです。4年2ヶ月にもわたる実験で、木炭を敷く前に著しく生えていたカビが、木炭を敷いた後はほとんど消えるなど、床下の湿気の改善に、木炭の効果が大きいことを実証しています。木炭の新しい活用法としていま注目されているのが敷炭(床下に敷く炭)や埋炭(土中に木炭を埋める)の方法です。

床下敷炭や埋炭などの方法により

1.室内の悪臭やガスを吸着させる

2.除湿効果でカビを減少させ、シロアリや害虫をよせつけない

3.家具や電気機器の保存性を高める

4.家屋の耐久年数を長くする

などの効果が認められています。





  昔から床下には木炭が使われていた?!
植物、動物、そして人間が健やかに育つ環境と、育つにふさわしくない環境もある!
炭を土中に埋めるもう一つの考え方
「伊勢神宮や奈良の薬師寺では、誰もが落ち着いて清々しい気分を味わえますが、建立時にとてもたくさんの木炭が使用されていたという歴史を持っています。東北の土地は、気候風土から湿気が多いと考えられるのに家が長持ちしているのは、家の株に炭倉がありました」これは機構や風水学から人々の生活を考えるアーシ研究会代表の望月秀樹さんの意見です。
「湿気の多い家、病人が長く寝付いてしまう家というのは、たいてい地下水路の上に建っています。また、有害電磁波、磁場というものが、身体を不安定なものとし病気にもなりやすいのです」




 木炭でごはんをおいしく炊こう

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より





炊き方

  1.木炭は、飲料水を脱臭、浄化した方法と同様に、あらかじめ 水洗いし、煮沸消毒します。

  2.ふつうに米をといだ後、水を入れると同時に、 コメ5合(約0.9リットル)に、木炭 (直径2~3cm、長さ7~8cm、備長炭などの白炭2本)を炊飯器に入れます。

  3.このときの水も、あらかじめ炭で浄化した木炭水を使うと、カルキ臭などが消えた水の利用で いっそうおいしく仕上がります。

  4. 炭そのものは加熱しても水に溶けませんから、 ごはんが黒ずむことはありません。
(完全に洗わないと、加熱するうちに炭色がにじむことがあります。無害ですが、見栄えが美しくありません。

木炭の中に含まれているミネラルが溶け出し、木炭が持つ遠赤外線の働きで、 コメひとつぶひとつぶが芯まで熱をゆきわたらせ、ふっくらとおいしいごはんに仕上げます。






ちょっとめんどうですが ごはんを炊くたびに必ず煮沸した直後の木炭を使ってください

時間の経過とともに細菌値が上がります。
 煮沸したまま、木炭を2~3日ほうっておくと、悪い微生物も良い微生物もあっというまに木炭に住んでしまいます。 15時間放置しただけで一般細菌値は0から38~54へ増加して吸着し、水に浸したまま24時間放置しても細菌値は 406に高まります。
 7日間では、実に4000という価になっていて、驚いてしまいます。
 反対にいえば、それだけ木炭が水分や空気中から雑菌をとりのぞいてくれたともいえますが、 米に入れて炊く場合は、煮沸直後の木炭をお使いいただきたいと思います。
 ごはんがおいしくなる三要素は、におい取り、アルカリ水による酸化防止、ミネラル分の供給、 この3つといえます。

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より

 木炭水の作り方

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より




木炭水の作り方

  1.使い始めの木炭は汚れています。流水で1本1本ていねいに洗いましょう。 タワシでゴシゴシと洗ってください。

  2.このとき、洗剤は使用しないで下さい。




  3.つぎに、煮沸消毒をします。水の中に炭を入れ、水から煮立てます。沸騰したら、とろ火にして約10分間ほど煮ます。多くの気泡が出てきます。

  4.木炭を取り出し、ザルにあげ、水を切って冷やします。

  5.必要とする木炭は、水1リットルに対して、約100グラム(直径3cm、長さ8cmくらいのもの1本)が目安です。

  6.ザルにあげ、冷ました木炭を菜ばしなどで、水道水を入れた容器(ポットなど)の中に静かに静めます。

  7.ほこりが入らないように、フキンをかけ、1~2昼夜おきます。





  8.容器の材質はステンレス、ホウロウ、ガラス、陶器などがおすすめです。

  9.この木炭水を鍋に移して料理に使ったり、冷水ポットに入れて冷蔵庫で保管します。

 10.浄化した木炭水は、料理の他、飲み水、お茶、コーヒー、ウイスキーの水割などにも使え、氷づくりにも最適です。

 11.木炭水をポットなど別の容器に移しかえて冷蔵庫で保存するときポットの中にも煮沸消毒した木炭を入れておけば完璧です。 おいしい水の温度は10~15℃といわれます。

 12.水出し麦茶などのパックといっしょに煮沸した木炭を入れないようにしましょう。浄化した木炭水の中に麦茶パックを入れておきましょう。

 13.週に1度くらいの割合で、ポットの中の木炭は交換します。炭に吸着した汚れを取り除いて再利用します。

 14.方法は、煮沸して冷まし、軒下などに2~3回干します。使用するときは1の方法から繰り返してください。半年間は有効ですが、ミネラル分は約10日で消失してしまいます。






使用する木炭は、備長炭など硬い木炭、白炭です。黒炭は、水の中で割れてしまうことがあります。
木炭内のミネラルは溶け出るまでに時間がかかりますが、 数回利用すると消えて無くなります。交換しましょう。



   point! 木炭水がおいしい理由

  1.カルキ臭の原因となっている塩素や悪臭が、木炭の吸着力で消えてしまう。

  2.木炭の中のたくさんの穴(多孔質)に住み着いた微生物が水道水の有機物を分解します。

  3.木炭に含まれている灰分(ミネラル)の中に、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄分など、健康に欠かせない栄養素が入っていて、水に溶け出します。

  4.ミネラル分は微量ながら人の人体に欠かせない健康づくりの重要な成分です。丈夫な骨や歯を作り、血液、筋肉、神経などの成分として大切な働きをします。

  5.口に含むと、これらのミネラルが、まろやかな味わいとなっておいしい水になります。

  6.樹木が吸い上げたミネラルには水銀や六価クロムなど有害物質は含まれていません。



 木炭水の利用法
 ・飲料用、お茶、コーヒー、炊飯、だし汁等、、
 ・木炭を洗った時に使った水
 ・野菜のアク抜きなどに活用できる。
 ・ごぼう、たけのこ、れんこんや山菜(ぜんまい、わらび、ふき、うど等)
 ・ごぼうなども、切りながら木炭水につけていくと変色するのを防ぐことができます。

注意!!
 木炭は煮沸消毒後すぐに使用してください
 煮沸後の木炭は、放置すると空中の細菌も吸着してしまう。


 厚生省の水質基準で木炭水を分析
 備長炭による浸水分析によると木炭を水に浸してから30~35時間で、水道水の殺菌に使用する塩素を除去してくれることがわかりました。したがって、木炭水も1~2日後にお使いになるように。煮沸後に、放置すると24時間後には一般細菌の数値がぐんと上がりますので、煮沸後は、即使用し、できた木炭水もなるべく早めに使いきるようにお願いしています。ミネラルの含有量も増している結果が出ています。

 ※半年ほど水道飲料で使い終えたら、砕いて花壇、菜園の土壌改良にも使用できます。また、野菜の鮮度保持や脱臭を目的に冷蔵庫などにも広く使用できます。捨てることなく最後まで再利用できるのも木炭の良さです。

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より



他にも木炭の効果が期待できます。情報を得次第、報告させていただきたいと思います。




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荒れた竹林伐採します

2009-11-10 19:18:23 | CO2を25%削減
もう7年も前の記事ですが、私の会社で炭焼きを始めた頃の話です。


読売新聞 新潟上中越版 2002年1月16日(水) 掲載


長岡 民家などに建設会社がボランティア

炭焼き行い、竹炭として販売開始


荒れ放題になっている竹林を保護するため、長岡市の建設会社「藤川建設」が、手入れに困っている民家の竹林をボランティアで伐採し、竹炭にして販売する試みに取り組んでいる。
竹炭づくりを思いついたのは同社専務の藤川隆さん(32)。藤川さんは一昨年夏、環境問題の講演会を聞いたことがきっかけで、環境保護に関心を持つようになったという。

まず、木造住宅の建築現場から出される廃材を利用できないかと考え、昨年夏から、炭焼きを始めた。同市高寺町の作業所内にドラム缶を使った炭焼き窯を設置、これまでに約40俵分の炭を焼いて、得意先などに配っている。
竹炭づくりはこの取り組みを一歩進めたものだ。昔は民芸品などの材料として竹が使われたが、近年は利用される機会が減り、同市でも竹林はあちこちで荒れたままになっているのが現状という。「竹林は地震には強いが、密集しすぎると、土砂崩れなどに弱い」と藤川さんは語る。

手入れに困っている民家を探したところ、知り合いの材木屋から同市宮本堀之内町の竹林を教えてもらった。所有者の承諾を得て、先月中旬から、同社社員が竹の切り出しを行い、計50本を伐採した。
竹林の持ち主の中野シズさん(74)は「竹が隣家に覆いかぶさるほど茂ってしまった。以前は私が少しずつ切っていたが、危険だし、高齢なのでもう無理。伐採してもらって本当に助かった」と話す。

竹炭は、消臭、除湿、水質浄化などに効果があるとされる。同市や三条市で、竹炭を置く雑貨店なども見つかり、販売も始まっている。
仕事の合間を縫って竹を伐採し、炭焼きを行うため、作業量に限界はあるが、藤川さんは「将来は環境保護団体などと協力し、組織的な活動に発展させたい」と話している。


炭焼き特集へ・・
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焼きあがった炭

2009-11-10 18:56:54 | CO2を25%削減
ドラム缶で焼いた炭は、火力が弱いので、黒炭くらいのやわらかい炭になります。

 中には、金属音のする固い炭もまれにできます。












炭焼き窯へ・・
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炭の焼き方

2009-11-10 18:41:52 | CO2を25%削減
高寺工場にある炭焼き窯はドラム缶を切って横にした簡易的な窯です。
手軽に木炭を焼く方法として最適だと思います。

ここでは炭の焼き方を解説します。



窯に木をくべる

窯の中に木炭にする材料を入れていきます。
真中に太い材料、廻りに細い材料を入れると効果的といいます。




窯をふさぎ、燃焼部分(一斗缶)を差し込む


窯にフタをして、燃焼部分の一斗缶を差し込みます。
一斗缶には、切れ込みが入れてあり、空気の調節ができます。




ブロックと粘土でフタを覆う


フタをブロックと粘土で、中の煙がもれないように塞ぎます。
ブロックとフタの間に空間を作り、その間に粘土を押し込むとうまくいきます。
粘土は内部の密閉と保温の役割を兼ねます。






燃焼口に薪をくべる


一斗缶のフタを開き、燃料をくべます。



焼き始める

薪に火をつけ、窯をいぶします。
中の木に火が燃え移らないように、火力を調節しながら燃やしていき、徐々に窯の中の温度を上げていきます。




煙突の煙を見る

煙突の煙は、はじめうす青く、次に茶色になり、白くなります。
この、煙の色を見ながら、空気の取り入れ口を調節していきます。

白くなった状態は、窯の中の材料が蒸されて、水蒸気と共に抽出液が出てくるので、この煙を冷やすと「木酢液」が取れます。

煙が白から透明になると、燃焼を終了し、窯を密閉します。




窯を密閉する

空気の取り入れ口を粘土で塞ぎ、煙突を塞ぐと、密閉状態になります。
この状態で、窯が冷えるまで待ちます。




窯を開けて、木炭を取り出す


一晩寝かせて、窯が冷えてから、窯を開けます。
手前に完成した木炭が見えます。


炭焼き窯へ・・
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協同組合まつりの様子

2009-10-26 18:15:17 | CO2を25%削減
昨日、新潟産業振興センターにて行われた「協同組合まつり」の様子を報告します。

新潟県森林組合連合(県森連)のブースに、催し物コーナーとして「越後にいきる家をつくる会」が幾つかのコーナーを設けて参加しました。

他に「せいきょう」や「JA」、「NHK」のブースもあり、ステージでは「ぜんまいざむらい」のショーが行われ、多数の来場者があり、会場はごったがえしていました。



魚釣りコーナー
木でできた魚を釣って、景品がもらえます。


丸太積み競争
バランス感覚が勝負!
制限時間内に積み木を高く積んで、ランキングを出しました。


背丈以上も積んだ子供もいた!


ゾウリ作り体験コーナー


フラワーアートコーナー
かんなクズの薄いものを用いた造花つくり


こんな感じの花をつくります。


カンナ掛け体験コーナー
超薄いかんなクズに挑戦!


私の工作コーナーは、一風変わって、
「自由に創作してもらう」というもの。
いろんな形の材料を組み合わせて、面白い形をつくります


親子3人がかりで作品作りに挑む姿はほほえましい。
(ひょっとして、初めての共同作業?)


SLを作った子もいた。


即席で作ったコアラは超人気!
次からコアラのキットとか製品に出来そう。


大工に細かい指示をする女の子。
設計士と大工のやりとりみたいだ・・・


トナカイ
子供達の発想力は素晴らしいものがあります。


最終的に出来た力作!
サンタとトナカイのセット。
ちょっと早いけどクリスマスの飾りだったのね。
「かぐやひめ」もかわいく出来てます。


沢山の親子が、「越後杉」に触れ、楽しんで行った一日でした。
このコーナーに出品してあったのは、殆どが端材や廃棄処分を待つ物ばかりです。それでも、これだけ楽しめるわけです。

サンタの置物を作った女の子が、端材を積んであるのを見て、

「これは、捨てるんですか?」

って聞いてきたのでした。
そう。端材は最終的には燃やすのだけれど、もう一回、こうやって工作に使っておもちゃにすれば、燃やさなくても良い。

「エコなんですね」

って、理解してくれたようです。

そうやって、一人でも多くの理解者を増やせれば、催し物に参加した目的も達成できたと言うものです。
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EMぼかしによる生ゴミ処理

2009-10-18 23:22:16 | CO2を25%削減


日曜日の午前中は晴れていたので、工場にある畑に自宅で処理している生ゴミを埋めに行きました。
丁度、お昼頃から激しい雨になり、予報が当たりました。本格的な降りになる前に、作業が終わり、一安心です。



EMバケツは5~6個程あり、2~3ヶ月で満杯になります。


蓋を開けると、白い菌糸がびっしり。


土に穴を掘って埋めます


EM(有用微生物群)は琉球大学の比嘉教授によって発見、開発が進められた技術です。
多種類の蘇生型微生物を集めて、醗酵を促すことで、「蘇生型」の場を作り出し、それが農作物の生育に有効であることを発見。
好気性微生物や嫌気性微生物にも「蘇生型」のグループがあり、これらをバランスよく共存させることで、閉じた空間でも効率的に醗酵することが可能です。
更に工業や医療にも応用が効くということです。

蘇生型の反対は「腐敗」です。同じ微生物でも腐ってしまう場合と、醗酵する場合があります。
微生物の世界では、わずかな部分の「蘇生型」の細菌と「腐敗型」の細菌が勢力争いをしていて、他の大部分は「日和見(ひよりみ)」の細菌です。一部分の「蘇生型」の菌と「腐敗型」の菌の勢力が全体の「日和見菌」の傾向を決定します。

「蘇生型」菌が優勢だと、「醗酵」となり、「腐敗型」菌が優勢だと腐ってしまいます。

納豆や味噌、ヨーグルト等は、醗酵することで食材の長期保存を可能にし、消化も助けてくれます。
腐敗すれば、短期間で分解、食べればお腹を壊してしまいます。

腸内でも同じことが起こっていて、腸内細菌が「蘇生型」となれば「醗酵」し、消化が進み健康になります。逆に「腐敗型」になると、消化が滞り、病気になってしまう。
この傾向を決定するのも、腸内細菌の極わずかな細菌のグループの勢力争いで決定し、大多数の大腸菌はそれにならいます。
つまり、大腸菌は善玉にもなるし、悪玉にもなるのです。

土壌でも、「蘇生」と「腐敗」の勢力争いが起こっています。
農作物は「蘇生型」の土壌では根が発達し、良く育ち、病気にもなりません。収穫量も増えます。
根が病気になれば、茎や葉が病気になります(「にんじんから宇宙へ」を参照)。
土壌が「腐敗型」になれば、農作物の根も腐り、病気がはやり、収穫は減ります。

この土壌の蘇生化を促すのに、私たちが日々生活している時に出る「生ゴミ」が活かせます。
EMにより醗酵させた「ぼかし」(米ぬかを微生物によって醗酵させたもの)を生ゴミに混ぜ、生ゴミを醗酵させ、これを土に埋めて、土を醗酵させるのです。
醗酵させた生ゴミは、写真のように「白い菌糸」でびっしりになります。

土壌に微生物が増えると、それを食べる小動物が活性化し、土の醗酵が進んでいきます。土の栄養の循環が活発な活性化した土壌では、農作物がどんどん成長していくのです。


私の場合は、農作物を植えることよりも、工場の土壌を活性化するためにEMによる生ゴミの処理をしています。
また、台所で出るゴミは、大半が生ゴミで、これを処理すれば、あとは包装紙や容器くらいなもので、ゴミの量が格段に減ります。
分別も「プラスチック」か「燃えるゴミ」に分ければいいくらいです。
「貝殻」や「骨」も生ゴミと一緒に分解できるので、電動の生ゴミ処理機に比べれば融通が利くのもEMによる処理の特徴です。


微生物や炭などは手間はかかりますが、簡単に手に入り、安価なのが特徴で、環境改善や土壌の活性化に非常に役に立ちます。
「地球を救う」のは、こういった極ありふれた、手軽にできる方法なのです。

そして、これらの技術は扱う人の心構え一つで大きく変わります。
前述しましたが、大半の微生物は「日和見」です。そして、その日和見細菌の傾向を左右するのはわずかな「善・悪」の細菌のグループ・・と、それを扱う人の「善・悪」の要素です。
扱う人が、本当に土壌の活性化、醗酵、地球環境の改善を願うと、その思いが微生物にも伝わります。

よく、「EMに失敗してばかりいる」という話を聞きますが、バケツの詰め方のコツもありますが、微生物を信頼するかどうかも大事な要素なのだと思います。
私は、生ゴミをバケツに入れ、EMぼかしをふりかける時に、

「どうか、地球を救ってくれ」

と願いを込めます。
そして、EMの醗酵で失敗することは、ほぼありません。(時々は失敗しますが・・)

土壌が活性化すると、その土地はマイナスイオンで満たされた「イヤシロチ」になります。
縄文時代の人たちが、家を建てるときに木炭を埋め、土地を浄化したということです。浄化された土地は、マイナスイオンで満たされています。病気を寄せ付けず、健康で居られる土地にもなるのです。
マイナスイオンによる健康住宅づくりを参照・・

そうした土地で取れた作物も、健康に良い・・・


新しく土地を購入し、家を建てた際は、わずかな庭でも、EMにて生ゴミを処理されることをお薦めします。
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雑木による土壌の活性化

2009-10-06 16:16:05 | CO2を25%削減
宮本町M邸付近の道路脇に生えている雑木の葉っぱが落ちて、道路一面に積もるようになってきました。
竹ボウキで掃いていかないと、どんどん溜まる一方です。



道路のすぐ脇に生えている雑木


落ち葉や枝が散乱します


腐葉土が積まれた道路脇


こうした、落ち葉を見ていると、土の話を思い出します。

顕微鏡で見るとわかりますが、土は、葉や植物の残骸です。
砂や粘土の堆積して積もった地層の上の殆ど地表に近い部分、少し褐色がかった土は、植物や小動物、昆虫、微生物といった生物のかたまりです。

木の葉や枝は、枯れると地上へ落ちてきます。
これを昆虫や小動物が食べ、その消化器官内で醗酵、排出されて糞になり、それを繰り返すことで、植物の体が、細かく分解されていきます。
最終的には、カビや微生物、バクテリアによって分子レベルまで分解されますが、これは生物にとって吸収しやすいミネラルとなっています。

この土の塊は、いわば「命」の固まりでもあり、何億もの生物、微生物のかたまりで、生きている土です。
活性化された土は、農作物を育てるのに最適な成分のバランスになっています。
チッソ、燐酸、カリは肥料として農地に蒔かれますが、工場で作られた化学肥料は植物に吸収されても、水分が溜まり、肥大化してしまいます。
生物に取り入れやすい形の肥料は、同じく生物によって活性化され、醗酵、酵素によって分解されたミネラルです。
詳しくはにんじんから宇宙へを参照のこと・・



落ち葉や枝の分解によって、土が活性化していきます


このミネラルは複数必要ですが、単一の種類の木からは全ての種類のミネラルはまかなえません。多くの種類の木や植物が分解されることで、バランスのとれた栄養がそろいます。
その土地に潜在的にあった多種類の雑木や植物をミックスしてたくさん植えることで、短期間で森を再生する技術は、こうしたミネラル(塩)がそろうことで可能となります。
詳しくは森はいのちを参照のこと・・



雑木の生育が土壌を活性化させていきます



こうして、山林にて活性化した土壌は、川から、海へと流れ込みます。
川に流れたミネラルは、下流の田畑の農作物を育て、海の生物の栄養の基盤となります。
海の塩は、基をたどれば山の木が生み出したミネラルなのです。

漁獲高が減って困っている漁師さんたちが、山に木を植える活動が盛んになっています。
山が荒れると、海も荒れる・・
山の木や土壌が活性化すれば、その下流の生態系も活性化します。




山の土壌で作られたミネラルの流れ
最後は、そこに住む人の栄養になります。








もくじへ・・


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育林と間伐材の利用

2009-09-30 23:53:34 | CO2を25%削減
木は成長とともに空気中の二酸化炭素を吸収していきます。(詳しくはこちら
山では植林し、育林をすることで、木を成長させていますが、その途中で成長が止まってしまうことがあります。さらに成長させるためには間伐や枝打ちなど、様々な工夫をする必要があります。


植林をします


植えた苗は、廻りの雑草や雑木に負けて成熟しません。苗だけを残して廻りの草を倒してやる作業を行います。これが「下草刈り」です。
また、斜面や雪の多い地方では、木が倒れたり、曲がったりしてしまうので、これを真っ直ぐに起こしてやるのが「雪起こし」です。
ある程度、一本立ちするまでに10年~20年くらいかかります。



木が成長します(20年~30年くらい)
林の下は暗くなり、土壌の栄養が減り、成長が止まります


それまで、廻りの草や雑木が土壌を肥やしていましたが、その雑木等の活動が弱まると、林の成長も止まります。
木が混みすぎたり、根元に光が入らずに雑木や雑草が生えないと、土が乾燥し、林が成長しないばかりか、大雨が降ると直ぐに河川に流れ出して土砂災害や河川の洪水を起こしやすくなります。



間伐作業を行います




枝打ち作業を行います


間伐と枝打ちを行うことで、根元に光が入るようになります。
また、混み過ぎた林を適度に間引くことで、成長するスペースを確保できます。



下層林が形成されます


根元に光が入って、下層に雑木や雑草が生えることで、土壌が活性化します。
活性化した土壌は保水力があり、地下水の補充とともに、林の根の水分補給にも使われます。



林が更に成長していきます


活性化した土壌の栄養を元に、林が成長していきます。
さらに、間伐・枝打ち作業を行えば木が成熟していき、大きな材料を取ることができます。


間伐の問題点




殆どの山で放置間伐が行われています


放置された間伐材は、単に腐って土に返るのを待つだけです。
微生物や昆虫、小動物によって分解されていき、空気中に二酸化炭素を放出していきます。数年間はそのままの原形で、日陰を作って下層林の生えるのを阻害したり、次の育林作業のときの障害物にもなります。



間伐材を利用しましょう


間伐材を山から出し、利用して分解、焼却するまでの時間を稼ぐことで、より長く炭素を固定することが出来ます。
また、間伐材を売ることで、間伐作業、枝打ち作業の経費をまかなうことができます。間伐材が売れなければ、経費は全て山主が負担しなければなりません。

間伐材は、樹齢30年くらいの若い木が主流です。
住宅の構造材としては、柱などの比較的荷重のかからない部材に用いるか、下地材等に使うことができます。
他にも、土木用の作業杭等にも用いています。
家具や木工製品に用途を広げることで、資源を有効に活用できます。

チップにして紙の原料や端材利用の工作にも使えます。
最終的には薪やペレットにすることで燃焼し、そのエネルギーで化石燃料の使用を減らすことも出来ます。バイオマス・エネルギー発電や乾燥施設の燃料にしている製材工場もあります。

計画的な植林、育林、伐採を繰り返し、利用すれば、炭素を固定しながら資源を半永久的に利用することが可能です。


雑木による土壌の活性化へ・・








もくじへ・・


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協同組合まつり 準備

2009-09-25 19:50:04 | CO2を25%削減


晴れの日が続きます。
連休も晴れが続き、宮本町M邸での引越しも無事終了したと言うことで、来週から、いよいよ既存住宅の解体が始まります。
また、美沢町N邸の基礎工事も、この連休に鉄筋工事を進め、来週の月曜にベースコンクリート打ちとなります。
周りから「鉄骨でも建つのかの~?」とか言われてますが、木造2階建てです(伝統構法です)。

同時に工場で刻み作業。
関原町M邸の外装改修工事、他細かい工事を挟んでいます。
草生津W邸も西日が強く、羽目板の塗装がもたなくなってきたので、塗り替えもしました。

晴れ間が続くので、外工事には助かります。
もっと続けばいいのですが・・・


そんな中、「越後にいきる家をつくる会」のイベントが押し迫り、準備をしています。10月25日(日)新潟産業振興センターにて開催する「協同組合まつり」の新潟県森林組合連合のブースで何をするのかの打ち合わせです。

会の構成員がそれぞれのアイディアを出し合いました。



かんなクズで作った造花


薄く削ったカンナ屑に色を付け、造花にしています。
とても、カンナ屑とは思えないできばえです。
これは、売れる!



端材を使った工作


よつば森林組合等で生産している円柱加工の杭の端材は丸や円筒形の物が出るので、面白い形にアレンジできます。
毎年、長岡のわんぱくお祭り広場にて行っている森のコーナーでは子供達が想い描いた作品を自分達で作るという楽しさがあり、今年は、組合まつりでも、同様のコーナーを設けることとなりました。

よって、私もこのイベントに参加しなければならないことに・・・
(本当は自分の所の見学会とかやりたいんだけど・・・)

この他、木で作った魚を釣るゲームや木屑積み、ワラジつくりなど、例年よりも楽しいコーナーを設けて盛り上げようということとなりました。

10月25日(日)新潟産業振興センターにて開催します。


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木の生育 ~光合成による炭素の固定

2009-09-24 01:32:32 | CO2を25%削減
中学生の理科の時間のおさらいです。

木は光合成(こうごうせい)によって、自分の体をつくっていきます。
「光合成」は、その名の通り、光によって水と二酸化炭素を糖と酸素に合成することです。



光合成の概要

水+二酸化炭素 → 糖+酸素


光合成は植物の細胞内の「葉緑素(ようりょくそ)」の中で起こります。
葉緑素は緑色で、植物の葉っぱ等の緑色の部分に多く含まれ、葉に日が当たることで水と二酸化炭素を、酸素に変えて空気中に放出します。
また、この時に生成した「糖」は自分の体をつくる材料となります。
糖は、炭素や酸素、水素の複雑な化合物で、生物が活動するのに必要なエネルギー源になったり原料になったりします。



光合成の舞台は葉っぱの中

空気中の二酸化炭素と茎の水を吸い込み、
光によって、酸素と糖を合成します。


今度は、木の全体の動きを見てみます。
根から吸い上げられた水は幹を通って葉っぱに送られ、葉に日が当たると光合成によって、空気中の二酸化炭素を、酸素に変えて空気中に放出します。
この時に生成した「糖」が木の様々な部分に送られ、木が生長していきます。



木の生長の仕方

土の水を根から吸い上げ、空気中の二酸化炭素を吸い込み、
光合成によって、酸素を作り空気中に放出します。
このときに作った糖によって、木が生長していきます。



木は、光合成によって空気中の二酸化炭素を吸って、酸素を吐き出し、「糖」を作って自分の体を作りながら成長していきます。


ここで、炭素の動きだけに注目します。
二酸化炭素には炭素が含まれ、「糖」にも炭素が含まれます。
また、水と酸素には炭素が含まれないので、これを除いてみると・・・・



炭素の固定の仕組み

空気中の二酸化炭素を取り込み、
光合成によって自分の体を作ります



木そのものが炭素の固まりであると言えます。
木は空気中の二酸化炭素を自分の体に固定していく働きをしているのです。

これを「炭素を固定する」といいます。

そして、その原動力は太陽の光と水です。
自然のエネルギーや水資源がある限り、植物は二酸化炭素を吸って、酸素を出し続け、空気中の炭素を固定することが出来ます。



木の成長と共に炭素を固定する


育林と間伐の利用へ・・
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技能五輪の背景にて・・

2009-09-20 00:27:50 | CO2を25%削減
全国技能五輪にて優勝した小島 真穂さん(十日町 (有)尾身建築)が先日カナダのカルガリーにて開催された世界技能五輪に出場しました。
新潟から初の女性大工が世界に飛び立ったことは、県内で同じ大工として働いている女性大工にとって希望の光でもありましょう。(男はど~なんじゃ?)

競技は原寸図作成から墨付け、加工、組み立てを4日間で行う非常に高レベルなものでした。



魚沼テクノスクールにて強化中の小島選手


原寸を起こしている様子


真剣そのものです。


他の選手の様子・・こういう形に仕上がります


組みあがった完成品


実際の結果がどうなったか・・それは全建連や新潟県建築組合連合にゆだねましょう。(手抜きじゃ!)

今回は、それよりも伝えたいことがありまして・・・

この競技にて作られた作品は、今まで廃棄されていたらしいのですが、エコ対策ということで実際に使用に耐えるものにして、大会後は公共施設にて使用するとのことです。
地球温暖化防止の動きが浸透してきたようです。

表紙の写真にもあるとおり、カルガリーはロッキー山脈に隣接し、氷河による侵食で美しいU字谷を形成した雄大な景色を楽しむことができます。



山頂付近に氷河があります。
こうのように氷河によって山が削られることで、
美しいU字谷を形成していきます。


氷河の末端
つい最近まで道路の近くまで氷河があったのですが、
これだけ後退してしまいました。
2~3キロメートルは後退したのでしょうか?


氷河が後退した原因としては「地球温暖化」が主要因として浮かびます。
気温が高くなってきたために、氷河が溶け出している・・
こうした状況はカナダだけでなく、アルプスや南極でも同じです。北極に至っては氷海が溶けてベーリング海から北極海への船の運航が可能になるほど氷が溶けている。詳しくはこちら・・

シベリアの永久凍土が溶けて、湖が方々で姿を現している。埋まっていた冷凍マンモスが各地で発見されています。永久凍土に含まれていた二酸化炭素やメタンガスが大気中に放出され、さらなる温暖化を促す原因にもなっています。(メタンガスは二酸化炭素に比べて温室効果が高い気体です)

氷が溶け出して海面上昇により領土を失う国も出てきています。
バングラディッシュの海岸線は、数キロメートル後退して、住んでいた土地から追い出された人々が増加。モルジブに関しては、島が水没して、国土自体が消失してしまうという事態になっています。詳しくはこちら・・

温暖化の主要因は、人類の経済活動による二酸化炭素の排出。特に化石燃料の大量消費と森林伐採が原因です。
私たちの暮らしを維持するには、二酸化炭素の排出は不可欠です。

昔は、エネルギー消費が少なかったために、地球規模の環境破壊まで至らなかったのでしょうが、経済が成長していくにつれ、エネルギー消費が膨大になっています。
1990年に比べて6%の二酸化炭素排出量を減らす「京都議定書」の内容を達成するために、世界各国で努力がされています。
日本は、ようやく動き出したというところでしょうか・・・

エネルギー消費を抑えるのは、政府や企業が率先して行わなければなりませんが、我々個人の生活を変えていくことも大きな要素となります。
テレビや新聞の中で起きていることではなく、自分の足元で起こっていることだと認識することです。

住宅建設の際に出るエネルギー消費を抑えるには、輸入材を止めることが一番効果があります。
大量の石油を消費して海を渡ってくる外材は、国産材に比べて価格が安いために普及しています。
ロシア材はシベリアの永久凍土上の木を切り倒したままで、植林もされずに森林破壊が進んだ結果、永久凍土が溶け出しています。
南洋材も同様で、熱帯雨林が切り倒された後は、畑にしたり、そのまま地肌が露出したままになっていて、大量の土砂が河川、海洋に流れ出し、土砂災害が発生しています。
一度破壊された熱帯雨林を回復するには相当の努力が必要です。

「高くても国産材を使う」というようにシフトしていけば、計画的な植林、育林が繰り返されることで、二酸化炭素を固定しながら半永久的に資源を得ることができます。
県産材を使えば、更に、自分の住んでいる上流への経済効果が促され、水源の確保、土砂災害の防止といった目に見えない形での恩恵があります。
山の木による土壌の活性化へ・・

蛇口をひねれば水が出る・・それは川の上流の山の手入れをしている川上の人たちの見えない努力によるものです。

砂漠化により中国の黄河が枯れる事態が起きていますが、狭い日本で、水不足にならないという保証はどこにもありません。
地下水は地面に浸透した水が20年以上かかって湧き出てくるのですが、飲み水として用いることができないほど汚染されています。
山での浸透がされないうちに、河川に流出してしまっていて、地下水が補充できない状態になっています。
浸透を促すには、保水力を十分に高める必要があります。天然林は保水力があるので、できる限り傷めない。又、人工林の足元を明るくして二次林を下層に形成させて、土壌を活性化するやりかたを取るとしても、間伐作業や枝打ち等の整備が必要です。

山の整備をするためにも、山の木が売れなければ、先に進めないのです。

地元の山の木を使うことで、上流の山の整備が進む・・
水資源の確保とともに二酸化炭素排出の抑制にもつながり、一石2~3鳥くらいなのですが、なかなか県産材の普及促進が進まないのが現状です。


そういった、背景をこのカルガリーの体験によって肌に感じ取ってもらえたのでしょうか?
技能五輪に出場した小島さんには技術の継承とともに、温暖化防止に向けた志を受け継いでもらえれば幸いです。
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