鬼丸さんと田中優さんの講演会がありました
未来の子供たちの姿は、どちらを思い描くでしょうか・・
鬼丸さんの話は、笑いありでとても楽しい雰囲気なのですが、その内容は重いものがあります。
コンゴ内戦の子供兵士 |
アフリカ中央部にあるコンゴ共和国では、世界史に於いて最悪な内戦が繰り広げられていますが、主だった報道はされていません。
「ステルス・ウォー(隠された戦争)」と呼ばれて戦死者は250万人にも登っています。
そこでは、子供が誘拐され、兵士にされています。
子供兵士の一番初めに与えられる命令は、自分の家族や知人を殺してくること、友達を誘拐してくること・・
殺人への恐怖を拭い去るには、知人を殺すことで、その後の命令への抵抗をなくすことができるそうです。
子供兵士は地雷原や激戦地へ平気で飛んでいくようになる、便利な兵器となり、村を襲って大量虐殺を行ったりしています。
そのような、悲劇が繰り返される中、現地のボランティア団体や鬼丸さんのような人達が現地へ赴き、軍隊から子供兵士の解放や解放後の社会復帰に努力を続けています。
元兵士だった女性を社会復帰させる・・
元、兵士だった人たちを社会復帰されるのは容易なことではありません。
誘拐されたり、人を殺したりといったトラウマのカウンセリングや労働の喜びを覚えさせるのに時間が掛かります。
また、取り巻く社会の目も、「兵士だった」ということへの抵抗感を無くし、見守る目に変えていくことも同時に行わなければなりません。
こうした、元兵士だった人たちの社会復帰が徐々にはじまり、その製品をフェアトレードの形で外国や日本へ輸入する活動も同時に行っています。
(長岡や三条でも、そのルートがあります)
コンゴ内戦の原因は・・ |
コンゴの内戦はどのようなものか・・・
廻りの国々もそれぞれの理由で参戦若しくは援助を行っています。
それによって、自国のみの財政よりも、戦闘が激化しています。それぞれの思惑が入り乱れての激しい内乱・・
田中優さんの講演会でも言われていましたが、世界の紛争地帯のほとんどは民族紛争でもなく、宗教戦争でもなく、資源の奪い合いです。
コンゴの内戦が最大に達していたのは2000年ですが、丁度その時はITバブルの絶頂期でした。(ホリエモンとか活躍した時代)「レアメタル」と呼ばれる稀少鉱物資源が不当な価格でこの地から奪われ、携帯電話やパソコン、デジカメといったIT製品に使われてきました。
紛争が起こっている地域ならば、環境的な配慮も不要なので、安く物を買うことが出来る。
戦争が終われば、そこへ来るのは商社です。
先進国がこぞって、世界の資源をねらっている・・その恩恵を受けて支えられている私たちの生活。
では、豊かで便利な世の中である日本はどうかといえば、日本の子供達も様々な悩みが理由で「自殺者」が増加しています。
そういった現状を、元兵士の子供達に伝えたところ・・・
「豊かな国でも子供たちが悩んでいるのには驚いた。」
「これから毎日、その子供たちが幸せに暮らせるように祈ります」
という回答が返ってきたそうです。
戦場でどんなに非人道的になり、追い込まれていても、最後の人間的な「やさしさ」は残っている・・
略奪的行為が繰り返される根源が、私達の便利な社会の維持だけのためにあるということを知り、そこで精一杯生きようとしている子供たちの姿を知ったとき、その恩恵を受ける私たちは、何をしているのか・・何とも言えない無力感に襲われます。
私たちにできること・・・
1.事実を知ること
2.何が出来るか考え、実践すること
3.人に伝えること
自分たちにできること |
事実を知ってしまった以上は、アクションを起こさねばなりません。
10年前に地球環境が危ういということで、国産材や県産材にシフトしたわけですが、資源をめぐっての争奪が起きていることに関しては、どういった方策があるのか・・・
フェアトレードの製品を購入するとか、鬼丸さんの様な活動を支援するとか・・
最終的には、そういった活動が無くなるのが一番いい状態(その国だけで自立した方向にもっていく)なわけです。
それまで、どのような行動を起こすかというところ・・・
自分や自分の会社に何が出来るのか・・
そして、このブログにて紹介することで、事実を知らせることとします。
サイン会の様子
すごく明るい鬼丸さん。このような人が増えればいいのですが・・