10mを超す大スパンの平面計画があり、木造トラスの提案をしています。
通常の木造小屋は、3間スパン(6m)までは飛ばせますが、それ以上になると構造からの検討を行う必要があります。
和小屋にして集成材を用いた梁にするか、洋小屋にするかです。
洋小屋は、限られた断面の木材を組み合わせた「トラス」となりますが、日本ではなかなか採用されません。
断面は小さくなり、経済的なのですが、加工に手間がかかるのが難点なのです。
昔は学校の体育館など、大スパンを飛ばすために木造トラスが採用されてきたのですが、最近は鉄骨造となり、木造技術が無くなってきています。
今回は、あえて、この木造トラスに挑戦しようといったところ・・
トラスの外観
10mスパンを飛ばすためのトラスの全景です。
おおよそのサイズを掴んでおきます。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/fa/647157c8fbc59f798ed10a1105297849.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/5c/91255e8acf5e4507b7ca85f844a84450.jpg)
トラスの各部分の納まり
どうせやるなら、金物だらけにしないで木を組んだ方法を使いたい。
各部材からどんな力が働き、それに対応するにはどういう仕口にしなければならないか・・色々悩みます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/05/3a9562cbbaea2c5298ad9f675bc5ac56.jpg)
トラス両端部の納まり
圧縮材である「陸梁(ろくばり)」と引張材との繋がり方が重要
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/3b/a9ae81d83feb6211c42f73b86ad9ea39.jpg)
棟束の納まり
両側から圧縮材が突いてくるので、それを受け止める仕口です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/92/e94a929a4495c64b54c02d3f83b393c1.jpg)
中央下部の納まり
こうやって、細部の納まりを決めながら、全体の組み方を煮詰めて行く作業が続きます。
株式会社 藤川建設は・・・
長岡市で注文住宅を手掛けています
越後杉で家づくりをしています。
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