3×9パネルの特徴
1 通気性
外部パネルに通気層を設けているので、乾燥した新鮮な空気で柱が長持ち!
2 耐震性 耐風性
従来の筋違(4.5㎝×12㎝)の1.25~2.5倍で壁量計算ができ、さらに面構造なので耐震性、耐風性に優れています
3 防湿、防温、防音
グラスウール100㎜を使用し、音も寒さもシャットアウト!!
内壁も2重貼り(合板+石膏ボード)なので従来のボードのみの壁に比べて保温性もアップしています
外壁も2重構造(石膏ボード+通気層+外壁材)になっているので、保温性、防音性、耐火性に優れています
4 増改築が容易
在来木造の柱構造をそのまま利用しているので、壁を解体して増築するのに複雑な計算無しに対応できます
5 どこでもクギが打てる
時計や額など下地の位置を気にしないで設置できます
6 現場での工期短縮
直接お客様には関係ありませんが、工場でパネルを製造できるので現場で作業する期間が少なくて済みます。結果として製品精度の向上、品質の安定化、現場での残材の少量化が図れます。
在来軸組構造(筋違)とパネル構造(面構造)
筋違
在来軸組構造は、基礎に固定する ”土台”
鉛直荷重を支える ”柱”
横荷重を伝える ”はり、桁”
横荷重を支える ”筋違”
からなり、地震や強風などの横からの力は ”筋違” が受け持ちます。
部材どうしの結合部分にしっかりした金物(Z金物等)を使って確実な施工をすればかなりの地震でも耐えることができます。
我が社では、この筋違には米松の4.5㎝×12㎝を用いて壁量計算をして安全かどうかを判断してきました。壁量計算では2倍、ダブルに入れると4倍の壁量になり、建物に必要な壁長さを確保します。
在来軸組工法は2×4工法や軽量鉄骨構造に比べて”増築”が容易にでき、将来の住空間の拡張に有効です。
パネル構造
パネル工法は在来軸組工法の”筋違”の部分がパネルになり、横からの力を受けます。
関西地震では2×4工法の建物の倒壊が皆無であったのをきっかけに”面構造”が有効であるという考えが広まりました。
(在来軸組工法でも、しっかりした施工さえしていれば倒壊しなかったのですが..)従来の軸組構造に面構造を取り入れる”パネル工法”が多く見られるようになったのもこの頃からです。
壁倍率も片面に合板を貼ったものは2.5倍、両面の場合は5倍になります(5倍が最高値)。
パネル工法は、在来軸組工法を使用しているので長所はそのまま引き継いでいます。増築が容易にできるのもその一つです。工場で生産すれば現場での工事期間も短縮でき、コストダウンにもつながります。(材料費は上がりますが..)
通気パネル
我が社では独自の”3×9パネル”を開発しました。
特徴としてはパネル内で通気層を設けているところです。
木材を乾燥する場合、立て掛けておくと下から上がってくる空気によって自然に乾燥していきます。
建物の中でも同様に通気層を設ければ、下から入った空気が壁内の湿気を吸収しながら上昇し、外部へと逃がしていく..壁内の材料が乾燥していれば耐久性が向上します。
以上の仕様は我が社の大工と一緒にアイディアを出し合って開発したものです
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このブログを開いてから、家づくりや環境、食について様々な想いを書き綴ってまいりましたが、その情報量の膨大さに書いている本人も何処に何を話題にしていたか整理がつか...
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