べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

栄町T邸のウッドマイルズ

2010-02-05 11:34:47 | 旧栄町 T邸(越後杉)
先日、旧栄町T邸のウッドマイルズを評価してもらう機会がありました。その結果の報告です。
ウッドマイルズは住宅に使用している木材が輸送時にどれだけCO2を排出したか、何処から持ってきた材料かを調査し、環境にどれだけ貢献できたかを表す指標として注目されています。

総合評価



地域木材の活用
☆☆☆


ウッドマイルズ 75km


使用された木材が森林から消費地まで
運ばれた距離(1m3当たりの平均距離)


木材のトレーサビリティ
☆☆


流通把握度 74.99%


使用された木材について流通過程を
正確に把握している木材の材積割合


木材の輸送エネルギー
☆☆☆


CO2削減率 91.58%


使用された木材の輸送過程における
排出CO2が平均に対して削減された割合



ここで、ウッドマイルズ 75kmというのは驚異的な数字だそうです。実際には構造用合板を使用しているので、もう少し上がるのでしょうが、平均が700km~7,000kmなのに対して、かなり高得点です。
長岡から新潟までの距離といったところでしょうか・・・
それだけ、消費地に近い材料を使用しているということです。
木材もかなり使用していて、通常の木造の1.5倍もの材木を使用しているにも関わらず、ウッドマイルズは国内平均7000km1/100になっています。

流通把握度 74.99%に関しては、あと0.01%で75%となり、最高ランクである☆☆☆の評価になるところでした。
トレーサビリティーに関しては、流通過程というよりも、何処で生産されていたかということが重要となっています。海外であろうとも、何処から来ているかを把握していけば、限りなく100%に近くなる。
それでも、74%というのも高い値だそうです。

CO2削減率も91%はかなり高いそうで、木材量も多いこともあって、全体で9.226トンものCO2を削減しています。杉の木659本分の吸収量、ガソリンに換算して4000リットルの削減ということです。

このように数値に表してみると、どれだけ温暖化防止に貢献できたかを把握でき、実際にどうすれば、数値を上げられるかを検討する材料となります。
トレーサビリティーに関しても、「顔の見える家づくり」をしていれば、上がってくる要素です。


CO2を25%削減するために・・
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五反田 石動社 その後

2009-07-14 18:18:16 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日までまとまった雨が降りましたが、本日は蒸し暑い日となりました。気温は32℃まで上昇し、真夏日となっています。
少しづつ「夏」になっていくのでしょうか?

それにしても、雨が少ないような気がします。
今月の終わりあたりに集中豪雨でも降るのではないかと心配していますが・・・

さて、長岡市五反田町の石動社の御神木を伐採して6年が経ちます。
天然乾燥して新築した旧栄町T邸の構造材となりましたが、その伐採後はカラカラとした広場となり、神社は有形文化財となっていました。



この神社の後ろに御神木が林立していました。


有形文化財に指定されていました


切り株


思い出の地である、この神社にたたずむと、伐採した時のことを思い出します。
大型クレーンで吊りながら伐採したり、昔ながらの木こりの切り方で上手く木々の間に倒したやり方をしたり・・
あれから何度も伐採の現場に立ち会いましたが、あの御神木の巨体に勝るものはありません。倒れると地響きがするくらいでした。

倒した木も、ほとんど捨てずに使用しました。・・というよりも樹齢300年の木ともなると捨てるのは恐れ多いというところです。

「旧栄町T邸」でも、御神木の差し鴨居や柱を大切に磨いているようです。
(この間、傷をつけたので、この神社に謝りに訪れたそうです)
そうやって、何年でも大事に使ってもらえば、建てた方も本望です。


文化財の御神木を使用した「旧栄町T邸」も、文化財級の建物に仕上がっています。
詳しくはこちらへ・・
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栄町 T邸 伝統補強

2008-02-01 09:07:38 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨晩からの雪が積もり、長岡市では20センチくらいの積雪量となりました。

今年は、断続的に雪が降るので、あまり積もってはいません。
このまま、雪下ろしの無い冬となってくれればよいのですが・・

先日、栄町T邸の構造補強(修正)工事を行いました。
差鴨居と脇にかませた柱との間に15ミリほどの隙間ができていたのです。
引渡しから1年近くが経とうとしていますが、その間、柏崎沖地震があり、その影響かとお客さんも心配しておられましたが、実際には、木が狂ったというものです。

9尺(2.7m)の間が、「頭押え」も無い部分で、差し鴨居自体が反ることで、真ん中あたりが一番空いて、このような状態となっています。
反りが逆側になるように、木をもってくればよかったのでしょうが、なかなか読めないのが山の木です。

これにジャッキをかけて修正し、つっぱりを逆側の差鴨居からとり、さらに写真のように井桁格子状に組んだ角材で、壁剛性を確保しました。
(はじめから、こうしていれば、地震にも強かったのだろうけれど・・)

ここは、下屋に設けた明り取りで暗い廊下を照らす場所なので、井桁格子状にすることで明かりも確保します。
これは、前に、岡山の田原設計さんの講習でお招きしたときに教えて頂いた方法です。

伝統的な方法で補強する。

実際に、壁全てをこれでやって、筋違い無しで家の中に壁を作らず、明かりが取り入れられた家に携わったことがあるとのことです。
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栄町T邸 ロフトの梁

2007-12-20 14:19:33 | 旧栄町 T邸(越後杉)
中島町H邸の材料を取りに村松の「マルユー」に行って帰ってくる際に、旧栄町T邸に寄ってみました。

梁にロープが無数に掛けられ、すれて白くなっています。
ブランコにしてみたり、ロープを登ったり、梁にぶらさがったり・・
アスレチックみたいになっているとのこと・・

体力がついて、まさに「健康住宅」です。
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『森のおうち』 ~お客さんの声

2007-04-21 22:55:20 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸のお客さんから、住んでみての感想が届きました。
家族みんなで、家を堪能しているようです。

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さて、『森のおうち』ですが、スギ材の割れる音に子供が敏感に反応しています。
「大丈夫なの?」という感じで…。
すると、以前は木のことは私がだいたい説明していたのが、おとうさんが自ら
「木はこの家にあわせて少しづつ割れながら、この家を強くしているんだよ」なんて説明していました。これをきいて私は
『説明の内容が正しいとか間違っているとかじゃなくて、説明の奥にある『思い』が大事なんだ、おとうさんが子供たちに伝えようとしている『思い』…』
必死にでもおだやかに、自分の気持ちを伝えようとするおとうさん、あの家の中では様になっているのもなんだか不思議な気持ちでした。(いままでは、悪いけどなんか『不自然』でした)

最近、南側の1F屋根のところにわらをくわえたすずめのつがいが…
家族7人一丸となって
「この家は私たちの家だから、悪いけど明け渡すわけにはいかない!」と
大声出して追っ払ってみたり、いい子供の仕事になっています。
(屋根には子供だけのときは上がるなといってあるので、いろいろな小道具を考えているようです)
あと、子供たちは学校から帰ってきて、ばあちゃんにおやつのおにぎりをつくってもらいます。
でも、それだと夕ごはんが食べれなくなるので、そこでばあちゃんが考えたのが
「桜の床の雑巾がけ」なのだそうです。おにぎりとの「交換条件」。大賛成です。

では、また『森のおうち』だより、またお届けします。

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旧栄町T邸では、何かと話題は「家」が中心となっているようです。

何か悪いことをすると「家が見ている」とか・・

スタジオジブリのアニメ、「トトロ」や「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などのコメントで宮崎駿が
「昔はいろいろなものに精霊や神様が宿っていた」
と言っていますが、

まさにそんな感じなのでしょう。家にも人格(?)みたいのがあって、家族を見守っている・・
そんな感じで家をみてもらえるのがうれしいです。
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旧栄町T邸 子供部屋

2007-03-27 21:57:48 | 旧栄町 T邸(越後杉)


能登半島ではまだまだ余震が続き、避難所にて生活している方も多いとか・・

こちら(中越地震)も、1週間くらいは落ちつきませんでした。
服を着て、枕元に靴とラジオと懐中電灯を置いて寝ていた日々が懐かしいと、お客さんとの話しになりました。
復旧には、遠い道のりになると思いますが、がんばってください。応援してます。
(なんだか、先輩みたいな感じになってる・・でも、実際、2年の歳月を経て復旧してきましたから・・学んだことも多いです。)

写真は、旧栄町T邸の2階子供部屋(?)です。
子供の勉強部屋として使われるのでしょうか?

床板は県産材の杉板(加茂ウッドシステム製)。
白木がとても美しい。

右の奥に、流し。こちらも県産杉製の流し(自社特性)
水廻りに杉板を使うと、水はねしたときに汚れがつくか?
でも、オスモワックスや米ぬかワックスで手入れを良~くしてもらえばOK!

中央奥は畳部屋となっております。
家族団らんの場所となるのでしょう。

天井にはロフトがあり、物置やベットルームとしても使用可能。
見学に来られた方は・・

「2階だけで十分住める広さ」

との意見がありました。
2世帯といっても、2階には浴室が無いので、1階の浴室を共有することとなります。
こちらのほうが経済的との評価もありました。

この写真はプロのカメラマンに撮影してもらったものです。
やはり広角はいい。
でも、奥行きとかは実際に見ないとわからないところもあります。
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ヌカ袋で床みがき

2007-03-14 19:47:53 | 旧栄町 T邸(越後杉)


桜の開花予想がこの冬型の天候で少し遅れているようです。
気象庁がデータ入力ミスということで、予想開花時期をずらしました。

季節はずれの大雪も、温暖化の影響だそうです。
海水温が上がっていることで、寒気団が南下すると、水蒸気が例年よりも多く発生し、日本海側の山々にぶつかって大雪になるメカニズムです。

イギリスでも二酸化炭素の削減法案ができたとか・・
京都議定書により、日本は1990年代の排出量の-6%を目標にしなければならないのに、逆に増加の一途をたどっています。

それに対応してなのか、森林整備と、森林資源を使って二酸化炭素を固定化する動きが出てきています。

昨年6月に施行された「住生活基本法」に地元の地域材を積極的に使うようにうたってあります。全国の基本計画が施行と同時に決定され、各都道府県が独自の基本計画を策定しています。
新潟県では、すでに基本計画の素案がこの3月19日に一般の意見の公募を終了し、県としての基本方針が確定していきます。

   新潟県住生活基本計画(素案)


市町村レベルではそれを基に条例なり基本計画を策定していく動きとなっていくでしょう。法律が施行されてから1年間のスピードです。

住宅金融公庫もそれに合わせるように、国産材、県産材の推奨がはじまり、4月から新たに割り増し融資にうたうのではないでしょうか?

住宅建設側の法律整備が整い、今度は山林側の法整備となっていきます。
二酸化炭素6%削減に向けて、着々と準備が進んでいく中、いよいよ国産材、県産材使用の住宅が脚光をあびる時期に来ているのではないでしょうか?


さて、写真は旧栄町T邸で、米ぬかを枕状に縫った袋に詰め、子供たちが床を拭いている場面です。
昔は、こうして床板や柱を磨き、ヌカに含まれる油が天然のワックスとなり、木を保護していたのです。
昔の人の知恵です。

子供たちも、楽しそうに床を雑巾がけするように拭いていました。
すでに、天然ワックスは塗ってあるのですが、こうして毎日磨いてもらえば、長持ちする家となるでしょう。
天然無垢材を使用した場合は、手入れをすれば、半永久的に使用できるし、年月を経て艶がどんどんでてくるので、かえって美しくなっていくのです。

地元木材を使う醍醐味です。

二酸化炭素も、解体や焼却をしなければ、どんどん町や家にたまっていくわけですから、地球温暖化防止に役立っているわけです。
昔の人の知恵や伝統技術に温暖化防止の鍵がかくされています。

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高齢者用和室

2007-03-09 13:40:07 | 旧栄町 T邸(越後杉)


2日前から降り続いた雪も、午後から弱まり、晴れてきました。
大雪の心配も一時、一安心というところです。

3月と2月が入れ替わったような天候です。
でも、3月の日和なので、暖気になると雪が溶け出し、道路は湯気が上がっています。

またまた、旧栄町T邸の話題ですが、(ねたに困らないです)奥の和室に高齢者対応となっている部屋が一部屋あります、
大ばあちゃんがここで生活することを想定しています。
まだ寝たきりや介護が必要な状態でもないのですが、将来のことを考え、専用のトイレが付いています。
建具は、設計当初は1枚の引き戸だったのですが、引き違いにしていざというときは両方の建具を取り払い、脇から介護者が添えるように工夫しました。ぱっと見、押入れのようにも見えます。

トイレの脇には洗い場があります。手洗い器としての機能と、その他の洗い場として使用可能です。

階段や廊下の奥に位置し、北向きの部屋なのですが、階段室からの明り取りを設けているので昼間でも明るい部屋となっています。
通常、寝室や老人室は南向きにするのが設計の常識なのですが、なぜかお年よりは北向きのじめじめした部屋を望む傾向があります。

冬場は寒いのでしょうが、夏場は涼しく、快適な部屋となります。
北側の窓を開けて、階段を挟んで南側の窓を開けると、田んぼからの風が入ってきて夏でも寒いくらいです。

徒然草に、
「建物は夏場に合わせて設計したほうがよい」
とあります。
冬はどんなことをしてでも過ごすことはできるが、夏の暑さはどうしようもない。
と書かれています。

昔の人の知恵と、お年寄りの経験が、自然と北側の部屋を選ぶのかもしれません。
(北側の窓も2重サッシになっているので、暖かくなりますが・・)

現代の設計のセオリーは、冬場を想定して、冬でも太陽の光を取り入れ、暖かい部屋になることを心がけるのですが、高齢者の場合は異なるようです。
夏の暑さでエアコンをつけると、かえって体を壊すお年寄りも少なくありません。
自然の風で涼むのが一番良いようです。
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旧栄町T邸 座敷

2007-03-08 21:42:31 | 旧栄町 T邸(越後杉)


雪です。すんごい降ってます。
先週までの天候が、うそのようです。

来週から1件、解体が入っているのですが、うまくいくかどうか・・

今週も予定が多く、更新がままならぬ状態です。
山古志村の復興住宅を見学したり・・その様子は後日・・

さて、カメラマンに撮ってもらった写真が出来上がってきました。
さすがです。
スナップ写真ではこうはいかない。
広角レンズだと、奥行きが強調されて、やはりイイカンジになってます。

座敷は全体が写せなかったのですが、この写真だと良く表現されています。
通し柱を結ぶ「指鴨居(あしがもい)」と縁側からの明かりを入れる「雪見障子(猫間障子とも言う)」と小国和紙を貼ったランマ。
奥に、書院と床の間。仏間は雲りガラスの入った建具で仕切られ、1間の奥行きがり、仏壇とお経を読むお坊さんがすっぽり入れます。(お経を読んでるときに建具を閉めると怒られるかも・・)

天井に2本の丸梁があり、天井(2階の床)を支えています。
通常の和室と少し、感じが違うのは、この2本の丸梁でしょう。

このあたりは、神棚と床の間のある座敷の隣に仏間のある部屋が続き間になっているケースが多く、お客さんは座敷に通され、奥の仏間のある部屋はほとんど遊んでいる状態になります。
そこで、その2つの部屋をひとつにまとめ、効率よく設計したのがこの座敷に仏間のあるスタイルです。
通常だと、10帖+8帖がオーソドックスですが、それを12帖の大広間にまとめたものです。
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旧栄町T邸 外観

2007-03-06 23:26:48 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日の強風より一転して、本日は午後から雪が降り出しました。
まだまだ3月なのです。
基礎を段取るのはまだなのかな?

さて、先日撮影しておいた、旧栄町T邸の外観です。

プロのカメラマンは、ここまでしませんでしたが、道路の反対側に立っている電柱に登り、上部より全景を撮影。
電柱にしがみつきながらの根性の1枚です。

通常は、やぐらを組んで、なるべく上から撮影すると、屋根が入って、建物らしくなります。
広角カメラならばなおさら良く写るのでしょうが、普通のデジカメなので、そこまでは表現できません。

全景写真だと、おおまかな建物の形がわかります。
前面にあるカーポートと右に風除室、左奥に玄関が見えます。
安田瓦の美しい屋根が、ここからは見えます。
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お祓い

2007-03-05 17:05:56 | 旧栄町 T邸(越後杉)


午前中は発達した低気圧に伴う前線の通過により、フェーン現象となり、20度を超す暖かな強風で本町K邸の足場があおられそうになり、防炎シートを撤去し、補強して強風にそなえました。

明日からは、気温が下がり、大雪との予報もあります。
暖冬とはいえ、このような気候の急激な変化があり、予定通りに工程がすすまない春になりそうです。

昨日は、旧栄町T邸にて、家で暮らしはじめるためのお祓いをしました。
新しい神棚の前で、家族の方々の賛同する中、行われました。
神主様は、我が社の近所の「御岳神社」の神主さんで、五反田神社の伐採の折も御払いをして頂きました。
あのときの木が、3年を経て、このような家となり、びっくりしていました。

神棚の前でのお祓いが終わると、水周りや火の元の場所、玄関を順番にまわってお清めの儀式を行いました。

御祓いが無事終了し、引渡しも終わって、これから引越しがはじまります。
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栄町T邸 内玄関

2007-02-24 18:27:24 | 旧栄町 T邸(越後杉)


今日は、冬型の気圧配置となり、少し寒い1日でした。
2月としては標準なのだろうけれど、毎日暖かい日が続くので、時々寒くなると応えます。

旧栄町T邸は、完了検査も無事終わり、引渡しを待つのみとなっています。
時々、見学に来られる方々の応対となりますが、85坪の伝統構法の家は見ごたえがあります。

みなさん口々に

      料亭に来たようだ

と、言われます。
玄関を入ると、桜のフロアーや黒く塗った梁、柱、羽目板、白壁の古民家風の落ち着いたホールが迎えてくれます。
玄関を入ってすぐ脇に、格子建具があり、明けて入ると、内玄関があります。
家の人は、ここから靴やコートを脱いで、廊下へあがります。

乙吉町T邸で採用されたこの内玄関を見て、ここのお客様もプランに盛り込んで実現しました。

この内玄関が見学者にとっても、やはり大好評でした。下駄箱が要らないので玄関先がきれいになるとのこと。
コートもかけておく棚があるので、外出用具は全てここでまかなえるので便利です。
料亭だと、靴置き場みたいなスペースなので、より料亭らしく見えるのでしょう。

玄関に少しスペースがあったら、是非、おすすめします。


  廊下側から見た内玄関 コート掛や下駄箱があります


 玄関との間仕切りは格子戸


  廊下側の建具には鏡が付いていて、姿が見れます

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畳屋さん 苦戦・・

2007-02-16 21:36:15 | 旧栄町 T邸(越後杉)


今日は・・疲れた・・めちゃくちゃ疲れた・・のでコメントは短めに・・
旧栄町T邸もいよいよ佳境!

今日は、畳屋さん、電気屋さん、設備屋、左官屋に建具屋・・そして極めつけの掃除屋さんを同時に入れる大技を繰り出した!!
現場は修羅場と化してました・・
たまには、こういう強引な事もやってのけるのでした・・

建具屋さんは100枚弱の建具。
畳屋さんは、全部で60枚以上の畳。
なにしろ、大きな建物なもので、しかも面倒な仕事ばかりで、四苦八苦です。
(私の現場は根性が鍛えられるのだ!)

1階居間の畳は、真ん中に丸柱があって、それをまたいで畳を敷かなければならない・・
普段はノミなど使わない畳屋さんも、調整に柱を削っていました。

今日は、とりあえず畳が敷き終わり、建具も9割くらい入れました。
掃除屋さんははかどりませんでしたが、晴れていたので窓拭きができました。
電気も照明スイッチの点検が終了。
左官屋さんも、壁仕上げがもう少し・・

やっと、家らしくなったのでした。
仕上がりは・・自分で言うのも何ですが・・素晴らしいです。感動物です。
(後日、ブログにて掲載予定)


    苦労のあげく、うまく収まりました


  台形の畳もあるのよ・・通路として畳が邪魔だから・・
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珪藻聚楽 仕上げ

2007-02-13 14:35:51 | 旧栄町 T邸(越後杉)


週末は若干冬型が強まり、雪が少し降ったものの、例年には程遠い積もりで、今朝はほとんど溶けていました。

今日はうって変わって、快晴。
本当に2月なのか不思議なくらいです。

「これは地球温暖化ですね~」

と、ラジオや世間話では、その一言で済まされてしまうのが、とても歯がゆい・・
話題のひとつとして温暖化を取り上げられ、全てがそれで完結してしまう・・

「じゃあ、どうするんだ?」
対策は?京都議定書どおり二酸化炭素の排出量を90年の5%削減が達成できるのか?海抜0地点での食糧生産は?温暖化による気象の激変の対策は?
景気が良くなると、どうしても隠れてしまいがちな環境問題・・
「温暖化」で終わらせなくて、さらにもう一歩入ってほしいのであります。


旧栄町T邸では、内装工事も大詰めとなっています。
和室は「珪藻土」を入れ込んだ聚楽壁を左官屋さんが塗っています。
珪藻聚楽は、だいぶ前から普及していますが、最近では和室自体が減っているので採用されることが少ないようです。
珪藻土が配合されているので、室内の空気中の有害物質を吸収してくれるそうです。

写真だと、少し色が濃い感じがしますが、乾くと若干白っぽくなります。

   
     左官屋さんによる珪藻土塗り作業
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チャフウォール塗布

2007-02-09 10:15:56 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸にて、内装工事を行っています。
和室の壁は珪藻土聚楽ですが、他の廊下、縁側、台所の天井は、チャフウォールを塗っています。
表具屋さんも、塗装屋さんに近い仕事をしています。

チャフウォールはホタテ貝の殻をすりつぶした素材で、貝加工工場で大量に出る廃棄物を利用しています。
天然素材で、貝殻成分が空気中の汚染物質を吸収してくれるのです。

珪藻土や木炭、和紙、貝殻など・・いろいろな天然素材をふんだんに使った健康住宅となりました。

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