オール電化の普及と共に導入が進んでいるIHクッキングヒーターですが、
電磁波が気になるところです。
お腹の中の胎児の位置とか・・・
アルミ反射式エプロン用キット 価格 3,150円(消費税込み、送料別)
反射材40㎝×40㎝ 1枚
ファスナーシート 10㎝×30㎝ 2セット
反射材のみ2,100円(税込、送料別)
お問い合わせは info@fujikawa-kensetu.com まで・・
1.反射シートに付属ファスナーシートを貼り付けます
2.お手持ちのエプロンの・・
裏側にファスナーシートを取り付けます
3.エプロンに反射シートを取り付けて完成!
シートが露出しているのが気になりますが・・・
改善の余地残ります。
NASAの宇宙服の開発技術の応用で、
純度の高いアルミ箔による電磁波の反射材です。
99.7%という純粋なアルミなので高い反射率が得られます。(赤外線反射率は95%、平均で90%と安定しています)また、表面が酸化するとアルマイトという酸化皮膜が形成されるので比較的長期的な効果が期待できます。
「NASAの採用(宇宙空間の電磁波の過酷な環境下で使用している所)」という点と、家を遮熱施工した場合、携帯電話の電波は届かなくなるところに着目しています。
本当に電波を遮断するのか実験してみました
また、家全体を覆って「高圧電線」の付近での電磁波の遮断実験もしているので、本来の目的が赤外線に対して有効ならば、全帯域で電磁波を反射するはず・・というのが発端です。
実際に、実験してみないと、本当に安全なのかは分らないので、やってみました。(アルミが帯電して火花が散るとか、異常に過熱してしまうとか、IH本体が異常作動するとか、色々なことが考えられます。)
今回の犠牲者も、クリナップ長岡ショールームです。何時も水廻りで相談事に乗っていただいていますが、こういった所で情報を得るのが得策です。
実験に先立って、IHの特性を聞いてみましたが、
「そういった物を使う意味が無い」
と、IHの安全性を押していました。(まあ、当たり前か・・)
電磁波の日本基準値が1000mW/㎝2(磁力線の数)なのに対しオールメタルのIHで4~8mW/㎝2ということで北欧の基準値(2.5mW/㎝2)は少しクリアできませんが、ドライヤーの40mW/㎝2や携帯電話の180mW/㎝2よりも遥かに安全で、そういった家電を考えたほうが良いとのことでした。
それでも、無いよりはあったほうが良いのではないでしょうか?
クリナップ長岡ショールームに展示しているIHヒーター(ナショナル製、奥は日立)。お湯を沸かすことでどのようになるのか、実験です。
「オール・メタル」のIHコンロです
通常のIHはアルミは反応しませんが、オールメタルだとアルミ鍋でも使用可能なので、あえて、オールメタルに挑戦!
説明だと、直径26㎝以内の部分にある鍋を加熱するので、それよりも離れた場所では加熱されにくいとのことです。(直径26㎝ということは半径で13㎝。30㎝も離れれば3乗で減衰するので、1/2×1/2×1/2で1/8の強さになるはず・・)
シートを近づけてIHヒーターの火力(3.0kcal)を最大に・・・
載っている鍋はステンレス製で水を入れています。
危険もかえりみない体を張った実験です!
これも、小さな命のため・・・
10分間加熱し、水を沸騰させてみました、シートに異常は見当たりませんでした。
ひょっとすると、シートが熱くなるかも知れないとのことでしたが、10分後のシートは冷たいままでした。IH側に火花が飛ぶでこともなく、とりあえずは何もなさそうです。
安全策をとって、シートを絶縁材(木綿の布等?)で覆うのも良さそうです。
今回は、鍋はステンレスでしたが、アルミ鍋の場合はどうなのか・・実験してみる価値があります。
メーカーの説明では、
「電磁波が反射しているかどうかもわからないし、もともとIHから出る電磁波は基準値以下で安全です」
ということでした。
水を最大出力で10分間加熱した場合は異常は見当たりませんでしたが、実際に「計測器」にてどれだけ減衰したのかを調べる必要もあります。
また、実験中は異常は無かったものの、もしものことに備えて、絶縁と保温を兼ねて(やけど防止)、布製のパックのようなものを作って、その中にシートを収納するとか・・色々な改善点はあると思います。
その場合、布製収納の分の価格が上乗せされるため、7000円台で販売されているのもと殆ど変わらない値段になってしまいます。
そこは、自分で作ってもらって、キットのみ、更にはマジックテープも無しにすれば2000円での販売も可能です。
エプロンの大きさも色々あるし・・・素材提供でいいのだと思います。
この素材を、家電製品をすっぽり覆うような行為は止めたほうが良いでしょう。
内部で電磁波が反射して干渉を起こし、誤動作や故障の原因になります。
また、電子レンジ等だと以上加熱する部分もあり、発火、火災の原因も考えられます。
あくまでも、局部的な反射という考えが良いと思います。
家全体を覆って、遮熱効果と電磁波の反射(高圧電線の近く)を狙って施工した場合、内部で携帯電話が通じなくなる現象や、アルミ自体に帯電する可能性もあるのでアース工事も必要となってくるでしょう。
今回、遮熱アルミ・シートを利用した電磁波反射にて、「電磁波」に関して調べてみましたが、日本の基準はヨーロッパの基準に対してかなり緩い所と、単位がガウス(単位:G)やテスラ(単位:T)、W/㎝2等色々な単位が使用されてわけが分らなくなっている所が、欧米に対して遅れていることがわかりました。
現在では、インターネットの普及と共に情報はいくらでも入って、自分で判断し、防衛できる時代となっています。
「何が正確な情報なのか」
判断するのは難しいですが・・・
電気に関しては、今後、化石燃料の枯渇と共に無くてはならない、比重の大きくなる要素です。
天然ガスや石油がなくなった場合、残るエネルギー源は石炭や木材、電気です。
炊事をするのに「かまど」、暖房・熱源に「薪、ペレット」を使えば良いという意見もありますが、どうやって自宅まで固形物を運んでくるのか(リヤカー?)・・そういったことまで考える必要があると思います。
家電製品の省エネルギーから脱発電所、電気自動車の導入、持続可能なエネルギーへの転換を考えた場合、「電磁波はだめだ」と拒否していくのではなく、共存の道を模索するのも一つの方法なのではないでしょうか?
「カバー、ガードする方法」を新素材によって切り開いていき、電気と上手く付き合っていく方法です。
超低周波電磁界について(世界保健機関 WHO)
環境保健クライテリア
「超低周波電磁界」の定義
超低周波電磁界とは、一般的には300Hz以下の周波数の電磁界を指すが、今般の環境保健クライテリアは人との相互作用(刺激作用)を考慮して、100kHzまでを対象としている。
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環境省としては300Hz以下だそうです。世界保健機関(WHO)としては100kHz以下です。
100kHzはAMラジオ波以下、300Hz以下は主に交流電流の50Hzや60Hzが該当します。
参考
身の回りの電磁界 環境省 環境保健部 環境安全課
環境省の環境保健クライテリアへの所見
「がんについては、一部の疫学研究(人を対象にした統計的研究)において、小児白血病のリスクの増加と一般環境としては高い磁界ばく露との間の弱い関連性が報告されている。しかし、動物実験や細胞実験では健康に悪い影響を及ぼす可能性を示唆するような再現性のある実験結果は得られておらず、2001年に行われた国際がん研究機関(IARC)の評価「人にとって発がん性があるかもしれない(2B)」を変更する必要はない。」
実際の
環境保健クライテリア(和訳)(お読みください。長いです。しかもわかりずらいです)
「小児白血病に関しては、超低周波磁界のヒトにおける発がん性の証拠は限定的である。」
居住環境でのELF 磁界と小児白血病との関連を示唆する最初の報告が1979 年に発表されて以来、数多くの疫学研究で、次第に手法を改善しながらこの関連性が調べられてきた(IARC、2002 の表1 および2 参照)。これに加え、数多くの包括的レビューやメタ分析、2 つのプール分析も行われている。このうち、厳格に実施された9 編の調査を対象とした一方のプール分析では、0.4μT を下回るELF 磁界へのばく露では事実上関連性はなく、0.4μT を上回るばく露については2 前後のオッズ比が観察されたことから、過剰リスクが2 倍であるとしている(Ahlbom 等、2000)。
もう一方のプール分析では、調査に含める基準を緩和して15 編の調査を対象とし、0.3μT を最も高いカットポイントとして使用した(Greenland 等、2000)。0.3μT を超えるばく露の相対リスクは1.7 と報告された。これら2 つのプール分析の結果はほぼ致している。ELF 磁界に関するこれらの結果とは対照的に、電界が小児白血病と関連しているという確たる結論を下すには証拠は不十分であるが、リスクは何ら示唆されていない。
小児白血病と磁界への時間加重平均ばく露の推定値との関連性が偶然に起因することはありそうにないが、こうした関連性の一部はバイアスにより説明できるかもしれない。特に、幾つかの調査における関連性は部分的に、選択バイアス(参加バイアスを含む)が原因であったかもしれない。家庭内での測定結果に依存した症例対照研究では、多くの研究で回答率が低かったので、特にこうしたバイアスの影響を受けやすい。北欧諸国で実施された調査は、過去に遡って計算した磁界に依存しており、これまでに同定されたいずれの選択バイアスの影響も受けていないが、ばく露された被験者の数が少ないため、リスク推定値は正確ではない。電磁界へのばく露に対する評価方法は、時間の経過と共に大幅に改善されてきたものの、これらの調査全てに誤分類が生じている。ばく露の誤分類に差がなければ(症例や対照における誤分類が同程度であれば)、バイアスはゼロとなると思われる。未知の交絡因子によるバイアスでは、観察された影響全体を説明できそうにない。しかしながら、交絡による何らかのバイアスの可能性は極めて高く、これはどちらの方向にも作用し得る。選択バイアス、ある程度の交絡、偶然性の組合せにより、こうした結果を説明し得ることは排除できない。逆に、観察された関連性が因果関係であるとすれば、ばく露に伴うリスクが報告されているよりも高くなる可能性もある。
その他の小児がんに関しては、小児脳腫瘍やその他の部位のがんと、居住環境でのELF 電磁界についての調査では、一貫した関連性は報告されていない。しかしながら、これらの調査は一般に規模が小さく、調査の質も比較的低いものであるため、これらの結果全てについて関連性を除外することはできない。
電気製品の使用と各種の小児がんとの関連性について、これまで数多くの調査が発表されてきた。全体として、これらの調査では、電気製品の使用時間や使用頻度の増大に伴いリスクが増大するという明確なパターンは示されていない。これらの調査の多くでは、聞き取り調査による情報収集が、病因学的に関連のある期間から何年も経過した後に実施されたため、記憶想起バイアスが大きな問題となっている可能性がある。妊娠前あるいは妊娠期間中の親の職業的ELF 電磁界ばく露についての調査は、方法論的に不十分で、結果に一貫性がない。
専門用語
IARC:国際がん研究機関
ELF磁界 :Extremely Low Frequency, 30~300Hzの極低周波
バイアス bias (英語): 偏りのこと。「サンプリングバイアス」(標本抽出の問題により、母集団を代表しない特定の性質がまぎれこんでいる)のように統計で用いられる。(Wikipedia)
プール:蓄えること一般を指す英語。
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