昨日、県の林政課主催の研修に行って来ました。
150人くらい、大勢の人が研修に来られていた。
県産材に興味がある、実際に使っている、では流通させるにはどうするか?
「高品質木材住宅における乾燥材の重要性」
講師:長野県林業総合センター木材部 吉田先生
内容:木材を十分乾燥させないと、クレームのもとである。
人工乾燥、天然乾燥の強度差はない。
天然乾燥は8ヶ月以上乾燥させる必要がある。
等・・
「地域の特徴を活かした住宅づくりと地域ネットワークづくりのポイント」
講師:空間工作所 小須田先生
内容:地域の特性を活かした商品づくりが重要
中小企業がネットワークをつくる
元気のいいネットワークは、独自の商品がある
女性の側からの意見が大切
等・・
でした。
そして、一緒に「越後に生きる家をつくる会」で活動している設計士のかたから、こんなメールが届きました。
こんばんは。
今日は大変お疲れさまでした!
いろいろな会合があり、本当に大変ですね。
さて、今日の後半の講演は、何だか内容がいまいちでしたね。
本当は、後半の内容に期待して参加したのですが、
前半の講演の方が、結果的にはためになりました。
ところで、藤川さんのところでは、
材木は、天然乾燥材でしたっけ?
今日の話を聞いて、天乾の限界というのをちょっと感じてしまいましたが、
藤川さんは如何でしたか?
また、内装材の隙間については、
これまでは、お客さんに納得しては頂いておりますが、
「クレーム」という言葉を聞き、「張りなおした」との話を聞くと、
今後は注意が必要だと強く感じました。
そして、次なる返事を返しました。
先日はお疲れ様でした。
私としては、後半のほうがためになった。
今後の「生きる会」の方向性として、
1.ネットワークの強化(会員内、顧客内)
2.共同購入による設備機器等の単価の交渉
3.地元ならではの商品開発(木組、それ以下のランクの標準)
4.役所からの御墨付(優良杉住宅供給団体の認定)
等があげられます。
外観として、今までのOB客からベスト10とかとってもよさそうです。
いろいろなデータがとれそうです。
乾燥材に関しては「クレーム」というのが問題だと思います。
無垢材を使用している以上、割れやひびはどうしても入る。
人工乾燥だからヒビガは入らないとは言い切れないので、あらかじめ収縮することを納得していただくお客さんで無いと危険です。
よほどひどいときは対応しなければならないでしょう。
その、線をどこで引くかです。
お客さんとの小まめな打ち合わせ、確認が必要となってくるでしょう。
私としては、山林ボランの尾形さんに久しぶりに会えたのが一番の収穫でした。
林政課の土田さんに、
「新潟市で需要を伸ばさなければならない」
「なぜ、山の杉を使うのか共通意識、目的を持たなければならない」
と、尾形さんと一緒になって要望してきました。
今後は、山林ボランティアの方々と密接に展開していくことを願っています。
なぜ、山の杉を使うのか・・
上流の恩恵を受け続けてきている下流側(街)が、
川上側が危機的状況の中、何かできないか模索した上での結論として、
山の木を流通させることで、川上側が経済的に潤い、雇用確保、整備が進む。
その効果として地域環境、地域経済に貢献できる。
というねらいを生産者、加工者、消費者が共通認識をもつことです。
「杉を使うメリットがあるのか?」
と尋ねられたときに、「何も無い」と答える工務店の方がいました。
まだまだ、その程度なのです。仕事として他の住宅に差をつけたいだけ。
杉を使うその根本にはこういうことがあるということを、知らない。
これは、県職の方々も同じです。
だから「クレーム」が問題になり、危なくて使えなくなるのでしょう。
「なぜ、杉を使うのか」
その根本が根付かなければならないと、再認識しました。
突破口としては、尾形さんのような団体と力を合わせていかなければならない。
当面は、県と力を合わせて、新潟市に働きかけることが重要だと思います。
藤川建設 藤川
「何故、杉を使うのか」
それを一般の人に浸透させたい。私の切なる願いです。
山の木の話へ・・