べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

越後匠の家普及協議会 模型完成

2009-11-30 13:31:34 | 長期優良住宅

新潟県版の長期優良住宅のコンセプトと模型が完成しました。
今後は設計士と工務店によって仕様の検討に入ります。





古民家を参考に新潟県版の長期優良住宅を・・


そんな願いから、新潟県建築組合連合会を基盤に、長岡市の設計士グループ「チームテラ」、技術顧問にアルセッド研究所を迎えての、この夏から県内各地に点在する古民家の視察をしながら、検討会が何回か開催されすなかで、コンセプトや設計が固まってきました。


寺泊町の古民家視察

高柳町の古民家視察


「長期優良住宅」は国産材促進がメインになっていますが、「匠の家」は地元新潟での気候風土に沿った設計コンセプトと県産材使用促進、自然エネルギーの有効活用と地球環境に配慮した住宅づくりが付け加えられる予定です。



「匠の家」の説明を行う「チームテラ」今井設計さん。
チームテラは「アーキセッション」の小川さん、今井設計さん、
和田設計さん、「サトウクリキ」さんで構成されていて、
若手設計士集団として長岡各地で活躍中。


展示された模型とパネル


模型の説明をする今井氏
「構造がみれるように苦労しました」
力の入った模型にみなさん見入っていました。


これから、実際の家作りの際の仕様の検討に移るようです。
県産杉材利用の場合の注意点、工夫する点は、当社のデータが役立つでしょう。

(ここからはだらだらと書くので、必要な人のみ付き合ってください)

県産材仕様の際の留意点は次のとおりです

   1.材料自体の強度が弱い(米松比)
   2.アテ材が多く、狂いやすい
   3.乾燥がしずらく、品質管理が難しい
   4.流通量が少なく「高い」と思われがち


こういった問題点をクリアしていかなければ、県産材仕様の長期優良住宅をつくってもクレームだらけになってしまいます。
これらの問題を解決するには設計や施行の両方の観点からの工夫が必要です。
個々に説明をしていきますと・・・


1.材料自体の強度が弱い(米松比)

米松がメインの構造をいきなり国産材や県産杉に変更した場合、まずこの問題に当たります。(気にしていない工務店は気を失わないように・・)
一番いいのは伝統構法を取り入れればいいのですが、プレカット中心だったり、在来工法の刻みしかしていない場合はちょっとした工夫で耐久性はあがると思います。
すなわち、


  イ) 継ぎ手の長さを極力長くする。
  ロ) 金物の入れ方に工夫する。


でしょうか・・・
弱い材料をどうやって組み合わせて耐久性を上げていくのか、耐震性を上げていくのか・・・そういった努力を日々積み重ねていくことが必要。
イ)、ロ)の内容は、そのうちに解説します。(このブログに時々取り上げられていますが・・)


2.アテ材が多く、狂いやすい

に関しては、木の見方を磨けばよいことになります。
若しくは、「使うまで少し待つ」という工程をはさめばよい。
また、逆に狂う方向を見定めれば、もっと強くなります。


3.乾燥がしずらく、品質管理が難しい

に関しては、やっぱり時間をかけるというところでしょうか・・・・
ひとつには、仕事が決まって、直ぐに材料を発注したとしても、建て方まで時間をかせぐこと・・また、建て方から竣工まで乾燥期間を見込んで十分な工期を見込む。ということで、かなり(材料の)無駄は省けると思います。
また、狂いによるクレームも少なくなります。
建てる側の工夫も必要ですが、製材等での管理努力も必要でしょう。(適材適所で時間の掛け方や乾燥方法の工夫も必要です。断面の大きさでやり方を変えたり、専門分野に限った工場を分散するとか・・・)


4.流通量が少なく「高い」と思われがち

山の木は立ち木では最低価格のまま停滞しています。「安すぎて切っても金にならない」くらいの安いはずの丸太が、市場に出回ると「高くなってしまう」のは中間でのコストダウンの努力をしていないということです。若しくは、「高い」イメージで売っているか・・・

地元材を集団で購入したりすればコストを下げる可能性も出てきます。
野縁一本、間柱一本からでも地元材にシフトしていけば、積もり積もれば山となります。



等等・・・
駆け足で説明したので、内容はほとんど説明できていませんが、それらを解決する糸口となるような「越後の匠の家」にもっていきたいと、個人的には想っているわけで、そういった家作りが広まれば、地元材が普及する手段の一つになっていくでしょう。
この十年の経験が活かせます。


長期優良住宅へ・・・

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学びの森 ~新潟県・山野草をたずねる会

2009-11-28 18:02:24 | 山の木の話(越後杉)

長岡市の有志からなる植林ボランティアです。
山からドングリを拾ってきて、高寺町にある「ドングリハウス」にて育て、
その苗を植林しています。





ハウスを自分達で作り、そこで育苗しています。
屋根は黒いネットを貼り、適度に日陰をつくっています。



ここで、3年くらい育て、植林します。
悠久山の「蒼紫の森」や八方台の「いのちの森」もここで育った苗を使っています。


脇にある袋にはオガクズが入っていて、マルチング等に使うそうです。
我が社(藤川建設)の廃材を利用しています。



4月も終わりの暖かい日に集まり、どんぐり苗のポット用の土作りをしました。
腐葉土と土等を混ぜ合わせています。


県立歴史博物館の付近に、「学びの森」があり、「新潟県山野草をたずねる会」の有志が集まって植林をしました。
市民の目に付きやすい場所なので、植林の啓蒙に一役かっています。



こんな看板が立っています


まだ植林したばかりで苗木がまばらです。
ここにドングリハウスで育てた苗木が使われています。


ここにも、当社のオガクズが使われています。
マウンド作りにオガクズを使うと、雑草が生えづらくなり、
植林した苗木が育ちやすくなります。






山の木の話へ・・



長岡ってこんな街
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外部 羽目板貼り

2009-11-28 15:05:22 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


午前中は雨。午後からは晴れ間が広がっています。

こういう日は、雨のときに加工。晴れたら外部というふうに、その場その場の対応が工事の捗りを左右します。
宮本町M邸では、外部の羽目板貼りが進行中。



玄関先の様子。
雁木屋根とポーチが一体となっています。


玄関サッシは取り付いているので、
鍵が閉められるので、防犯上も安心です。
最近は、工事現場を荒らす盗難が多いとか・・


雁木
本格的な木組みがお出迎え。
水平力には通し貫にて対応します。


雁木部分の柱廻り
通し貫の技法で、金物を使わないでスッキリと魅せています。


柱の根固め部分
土台を柱に差し込んで落とし込み、
土台をアンカーボルトにて固定しています。
土台の下には基礎パッキンを挿入しています。


通常、基礎パッキンは床下の通気を確保するために使用しますが、私の場合は、単に基礎と土台の間に水が溜まらないだけのために使用しています。
こうすることで、基礎と土台の縁が切れ、水を有効に切ることができ、土台の腐れを防止します。
柱の下も同様にパッキンを入れています。

最終的には、土台と柱は塗装して表しにします。
雁木は、柱が見えたほうが格好いいし、「雁木」って感じがします。
それには、木を水からどうやって守るかというための工夫をしなければなりません。
これを怠ると耐久性に欠ける構造になってしまいます。




道路側から見た全景
雁木越しに見る建物の全体像のアングルが一番いい感じです。
「かっちょえ~わ・・・」


北側から見た全景
下屋が長く伸び、どっしりとした感じが出ています。
いままで、既存建物があったので全体像が分かりにくかったのでしょうが、
できてみると「こういう感じか・・・」というところ。
この形になるまでが長かった・・・



杉の羽目板を貼り始めました。


下屋の面にも羽目板を貼っています


ほぼ終了しました。


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柱、梁の色塗り はじめました

2009-11-27 20:05:43 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


本日は、11月後半にもかかわらず、小春日和の温かい一日となりました。
宮本町M邸では、晴れ間を利用して外壁羽目板貼りの最終段階となっています。

構造見学会が無事に終了した美沢町N邸では、内部の梁や柱を塗る作業に入っています。
褐色の塗料はベンガラと墨汁を混ぜ合わせた当社オリジナルのもので、天然素材であります。



白木の構造材も見納めです


塗料の原材料・・・
ベンガラや墨汁は市販されているので手に入りやすいものです。
カキシブは京都から取り寄せています。




塗った後は、黒光りしていますが、
乾いた布でふき取って自然な感じにしておきます。


1回目が塗り終わるとこんな感じです


塗装を施した後は、もう一度塗って、乾いた布で磨きをかける作業になります。
これは、ハードで生みの苦しみとなります。
その後はカキシブにて塗料を安定させます。
3~4工程の作業ですが、仕上がると古民家風の美しい光沢になるのです。

塗装屋さんは、塗るだけの簡単な作業で済ませたいのでしょうが、塗装しただけだと独特の光沢が出ません。
何事も手間をかけてやれば良くなるし、愛着もわくというもの。

大工が刻んで、木組みをした構造に「家内安全」を祈願しての磨き作業を施すことで、より一層深みの増す空間となります。

落ち着いた空間


と言われていますが、こういった大工の精神を集約した工程を経て実現しているのでした。


もくじへ
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カカ・トウジョウ(夏下冬上)

2009-11-25 19:02:13 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


構造見学会の際に暖房に使用していた火鉢の炭ですが、一度消えると、なかなか着火しないのでありました。
特に硬い炭は着火しにくいものです。
四苦八苦しているうちに、悠久町のMさん夫妻が来場され、奥さんが、

火の極意


を伝授されました・・・



一度、消えるとなかなか着火しない炭火・・
夏場もそうですが、特に冬場は着かない。
「ケシゴ」でもあればいいのですが・・・




「夏下冬上」(かかとうじょう)


「かか(母)が登場するから、カカトウジョウじゃない」
と、冗談を言っておられましたが、、、

夏は下から燃やし、冬は上から燃やす・・・

夏に火をつけるときは、薪や炭の下に火をつけ、
冬は逆で、上から燃やすというのが昔からの知恵だそうです。

そういえば、昔、年配の大工に
「夏は暑い暑いと上に行き、冬は寒い寒いと下へ行く」
と言っていました・・・・

冬も夏と同じように、下から火をあぶっても、なかなか着火しない・・・
いくら、炭の下に新聞紙を入れて下から火をつけようとしても、なかなか火が起きないものです。

言われたとおりに、やってみると、上手く火が着きました。



ようやく着火した炭。
火も盛んになると、なかなか消えないものです。



何故なのかは、科学的に解明すれば「なんだ、そういうことか」
ということなのでしょうが、
昔の人の知恵は、理屈ではなく経験から来るものです。

長年にわたり、自然と向き合い、自然の摂理を発見したことを
口伝えにして共有してきた情報は、いつの時代でも通じるものがあります。
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構造見学会 無事終了

2009-11-24 14:26:06 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


11月21日(土)、22日(日)に美沢町N邸にて構造見学会を開催しました。
初日は冬型で風雨の激しい天候でしたが、二日目は晴れ間がひろがり、比較的暖かい日になりました。

ご近所の方々をはじめ、OBのお客様も多数お見えになられました。



11月開催ともあり、寒さの中、体の中から暖めてもらおうと
おしるこ甘酒を用意しました。
また、暖めるのに炭火を使うため、火鉢を用意。
(竹炭は長岡市「藤田さん」の炭を使用)
お餅も焼いて振舞いました。
(お餅は「JAながおか」の切り餅)

炭焼きについてはこちら・・・


炭の火がなかなか付かず、四苦八苦していたら、
建物の中は煙が充満。
陽の光が煙に当たって照らされ、いい感じになってます。
昔は、こんな光景が見られたのでしょう。


のぼり旗を立てています。


会場に置いた資料各種・・
県産材のPRパンフレットが多数。


越後杉で作った木馬。
上越でこういったグッズつくりが盛んだそうです。


今回、催した「越後杉はしつくり体験」。
材料は村松のマルユーより調達。
まさに「地産地消」


クラフト用のミニ鉋(かんな)で削ります。


上からのぞいた様子。
まだ2階床が完全でないため、「吹き抜け空間」のように見えます。



楽しい見学会になりました。


白木の状態での見学会でしたが、これから柱や梁を「墨汁+ベンガラ」に着色し、磨いてからカキシブで褐色の古民家風の構造材に仕上げます。
今回見学された方も、次回は全く別の様相をした構造材に圧倒されるでしょう。

これからが本番です。
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ペレットFFストーブ

2009-11-19 12:12:40 | CO2を25%削減


朝礼後に何時も立ち寄る建材屋さんでペレット・ストーブの実演をしているということで、デモンストレーションの様子をのぞいて見ました。
今後、建材屋さんが、この商品を取り扱うかどうかということで、検討をかねて実際どのくらいの性能なのかということを実演してもらっていました。

ペレットは木材の端材が利用でき、灯油が1リットル80円より高くなれば有利になるということです。
昨年の石油下落前は、高騰を受けて代替エネルギーが模索され、薪やペレットが注目され、扱いやすさからペレットのほうが簡単で、FFストーブもあるということから、導入された方も多かったようです。

数あるペレットFFストーブの中でも県内の「さいかい産業」が販売していた「カローレ」はデザインが良く、性能も比較的良かったのですが、今年の春に他社に買収され、カローレは生産中止、少し値段を抑えたペレットストーブに変わりました。

昨年、見附市K邸にて導入したカローレは今では手に入りませんが、やっぱり前のモデルのほうが見た目が良く、Kさんもいい時に導入されたと思います。

建材屋さんも今後、石油が上がった場合のペレット・ストーブの提案ということで、メーカーを呼んだのでしょうか・・・




車の後ろに積載してのデモンストレーションでした。


これって「さいかい産業」の「カローレ」じゃん!


「カローレ」は、さいかい産業が独自に生産していたのではなく、燕市の町工場に製作を依頼し、販売していたようで、その生産技術は今だ健全です。
スペック的には、前のモデルが50畳までの暖房能力があったのに対し、16~20畳とやや低めに抑えてありますが、価格も抑えてあるので(以前は50万円以上でしたが、このモデルは38万円)FFペレットストーブを導入しようと思われている方には朗報といえましょう。
何しろ、他のメーカーに比べてデザインが良い!


詳しくは、見附市K邸のペレットストーブの記事を参照のこと・・・

見附市K邸ペレットストーブ



CO2を25%削減するために・・
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雁木

2009-11-17 18:41:27 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


低気圧が北海道東側沿岸に停滞し、冬型の気圧配置になっています。
大陸からの寒気が入り込み、寒い一日となりました。

雨模様の中、わずかな晴れ間を利用しての外部工事が続きます。
宮本町M邸では、玄関部分と雁木の屋根、外壁下地工事を行っています。



本体の建て方は無事終了


屋根下地ボードを貼ってから、
ルーフィングを敷いて屋根葺き下地は終了。
この後、カラー鉄板の瓦棒葺きを行います。


今度は、玄関先のポーチ部分です。


さりげなく、伝統仕口が使われていますが・・・
柱の頭は「重ホゾ(ジュウホゾ)」になっていて、下の平ホゾ部分に梁が入り、その上に直角に桁が渡され、ホゾは桁の上まで貫通します。
下の平ホゾ部分には込み栓の穴が開けてあり、梁からこのホゾを貫通して込み栓を打つことで金物なしで梁と柱を固定します。




ポーチ柱は、土台を脇から差し込んで、
アンカーで固定する方法をとっています。
こうすることで、柱が自立します。


玄関先のポーチから、カーポートまでは屋根を掛け、雨にぬれずに行き来ができる通路としています。いわゆる「雁木(がんぎ)」の形状にしています。

この雁木の構造材や柱は、杉材を表しにして仕上げます。
風雨にさらされるので、土台の部分は少々凝った取り付けにしています。
土台パッキンを用いて、2センチ浮かすことで、土台の下に水がたまらないように工夫がしてあります。
落とし込みの柱の下にも同様のパッキンが入っています。
基礎と密着すると、雨が入ってなかなか抜けないので、こうした水抜きの工夫をすることで、外部構造でも耐久性を高めるようにしています。



自立した柱同士を梁で結びます。


雁木のおおまかな形がわかります。


正面から見たところ


全体
ようやく全体像が姿を現しました。


雁木の筋違いは、通し貫とすることで、すっきりと、また金物を使わない方法で横加重に対応します。
「通し貫」は外部工事にはうってつけでしょう。
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防水処置

2009-11-16 20:16:56 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


昨日は低気圧と前線の通過に伴い、台風並みの風が吹き荒れました。
それでも宮本町M邸の屋根や美沢町N邸の外部防水処置が終わっているので一安心です。
本日は昼から曇りだったので、残った屋根や外部の工事を進めました。

美沢町N邸は今週末からの構造見学会の準備を進めています。

外部の防水処理は次の通り・・



外部にダイライトを張りめぐらします。
耐力壁部分はダイライト、それ以外は石膏ボードです。
窓上の重要な部分はダイライトを張っています。



ダイライトやボードの上に防水紙(タイベック)
を貼っています。
窓の部分はビニールシートを下部に回してから、
サッシを取り付けます。


サッシを取り付けたら、
周りに防水テープを貼り、タイベックに密着させます。


これで、サッシ周りの防水処理は終了。
でも、それだけではなく、サッシの上にキリヨケを回し、
風雨にさらされないように工夫します。


伝統構法のウィークポイントである、
突き出しホゾや渡りアゴの外壁から出ている部分は、
周りをコーキングし・・・


防水テープで巻きます。
さらに、キリヨケをこの上に設けます。



雨仕舞に関しては、念には念を入れています。
防水テープを使って、更に屋根やキリヨケ、鉄板見切りといった2次的な手法を行うことで、水の浸入を防ぐ努力を惜しみません。
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増築部分 建て方 開始!

2009-11-14 01:52:50 | 新築に近い宮本町M邸(越後杉)


晴れました。この11月の天候の悪い最中、一瞬の晴れ間を利用しての建て方です。
昨日と本日と晴れが続いたのは奇跡に近い!
そして、この2日間で、奇跡的な土台から屋根掛けまで終了してしまったこと・・
本当に、ここのお客さんの精進の良さに尽きます。


増築部分は、普通の作りでもいいのでしょうが、あえて、伝統木組みにしました。
本体が伝統構法で、増築部分が普通の在来なんて、考えられない!
こんなにこだわらなければもっと、はやく刻みや工事は進んだのでしょうが・・

少しでも長く持たせたい・・その一心です。



土台敷き
既存部分と新築部分をつなぐようになります。
まだ全容は明らかになっていません。


シートをめくって、既存部分との取り付け部を細工します。


取り付け部分は、パラペットの形状をしています。
ここに屋根が取り付きます。
新築部分の下屋が、玄関まで長く延びる形になります。


柱を立てているので、おおまかな感じがつかめます。
手前の駐車場スペースで取り付け部分の加工を行っています。


青い空に映える昇り梁
取り付け部分は全て昇り梁です。
左側は既存部分に設置したパラペットに取り付き、
右側は新しい部分の屋根を支えます。


昇り梁が並んだところ・・
向こう側に新しい家が見えます。


柱と梁と青い空・・
まるで空中宮殿へでも来たようです。


柱のホゾ穴から覗く、青い空・・
向こう側に柱のホゾに開いた込み栓の穴。

絵になりますな~。


面積は小さいとはいえ、立派な木組み・・
大工も力いっぱいたたかねば入りません。


昇り梁の上に軒桁を載せます。
向こう側の新築部分とぴったり合わさります。
下屋が連続した形にするために、
あらかじめ、新しい方の下屋に仕口を伸ばしておいて、
そこに今回の桁を取り付けています。


軒桁が終了。
梁の上に桁が載る構造を「折置き(おりおき)」といいます。


丁度、この時間に、昔、当社で働いていた大工のK氏が通りかかりました。
第一線を退いていても、この造りを見て、昔の家作りを思い出だしたようです。

「俺が小僧のころは、こういうやりかただった。
こういうつくりならば、地震が来てもだいじょうぶなんだ」

大工から懐かしがられる家づくり・・
大工が憧れる木組み・・

それが伝統構法なのです。
昔からその土地その土地の気候風土、地震を経験してきた大工の手によって、改良に改良が加えられ、今の形になっている。
何百年もの間、磨き上げられてきた技術で、もっともその土地の環境に適した家づくりです。
山の木をそのまま移用でき、運搬のエネルギーも最小限で済むエコ住宅でもある。
弱い材料も組み合わせることで強くできる。
往年の見知らぬ職人たちの知恵と技の結晶・・・

そういう日本の伝統文化を継承するのも私の使命。



屋根の構造ができつつあります。
奥に新築部分が見え、そこから長屋根が続く感じがわかります。


桁と桁を継ぐ「追っかけ大栓継ぎ」。
金輪やしり挟み継ぎに似ています。


タルキを並べます。
タルキは杉で、60㎜×90㎜です。
我が社ではこれが普通ですが、他はワンランクか2ランクくらい小さいようです。
大きいタルキだからこそ、屋根鼻も伸ばすことができ、
美しいプロポーションを実現できるのです。


タルキを並べています。


タルキの上に野地板を敷きます。
野地板は杉の4分板(12ミリ)です。

最近の住宅は合板野地とするのが多くなっていますが、
隙間がないと蒸れて腐ってしまいます。
野地板の場合は、長い間に木と木の間に隙間が出来るので、
そこから屋根の間の湿気を逃がすことで、
屋根に面した木部の蒸れを防止します。

水平剛性は合板に比べて落とりますが、
小屋組みをがっちりすれば良いだけのことです。


本日はここまで・・
明日は曇りのち雨の予報ですが、屋根が塞がってしまえば、もうこっちのもの!
何とか難関をクリアです。
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長岡市役所~越後杉震災復興基金いよいよ終了

2009-11-12 18:39:55 | 山の木の話(越後杉)


週間予報では雨・曇りでしたが、昨日から曇りベースになり、明日も晴れ間があるようなので、宮本町M邸の増築部分の建て方を行っています。

この季節は晴れの日がとても貴重です。

写真は、長岡市役所です。
ケヤキの紅葉も終わりに近づき、落ち葉の季節になっています。
赤い葉っぱと、レンガの建物の市役所の対比が美しく、シャッターを押しました。

「越後杉震災復興基金」も、資金が底を突いてきたようで、来年の2月をもって終了しそうです。今回の美沢町N邸の申請書を出す折に、受付の人が教えてくれました。

中越地震から5年が経ちましたが、住宅の復興に越後杉を使うと補助金が降りるということで、有利でしたが、いよいよ制度も終わりとのこと・・

私も我が家の新築時に使おうと思っていましたが、お客さんが優先で、とうとう使わず仕舞いとなってしまうのは残念です。
被災した家を直すのも、お客さん優先で、ついこのあいだ壁の表具を直したばかり。震災直後ならば国の復興補助も受けられたのでしょうが、灯台元暗しといったところ・・

現在、国の住宅政策として、「長期優良住宅」が掲げられ、国産材の流通が加速されています。越後杉の補助金がなくなってしまえば、国産材にシフトして行くのが自然の流れ。

価格面では太刀打ちできない県産材の運命は如何に?

価格も高く、質も悪い県産杉を使い続けるのにメリットはあるのでしょうか?
今まで補助金が出るということで消費者の視線が当たっていた県産材ですが、工務店としては、クレームの対象となる確率が高く、極力目立たないところでの使用に限ってきたのでしょうが、制度的な制約が無くなれば、県産材離れも必至。

しぶしぶ使っていた工務店と、積極的に使おうとしている工務店がふるいにかけられる時がやってきました。

「長期優良住宅」をうたい文句に、国産材にシフトしていくか、補助金なしでも県産材を使い続けていくか、どちらかの選択になるでしょう。

何故、県産材なのか、地元産材にこだわるのか・・
その目的が明確に示されなければ、今後の行く末も危ういでしょう。
市も、長岡の山の木をどうしようとかいうビジョンは全く持っていないようで、県や森林組合に委ねるだけのようです。

CO2削減25%


の前段階である、

3.8%森林吸収


でさえもクリアできない。

誰かがやってくれる


というのを、みな期待しているだけなのではないでしょうか?
民主党による政権交代の予算編成見直しによって予算が削られたりしているのでしょうが、予算がなくても工夫とか知恵を絞ることで切り抜けようとはできないものか。

誰かがやらなければ・・・


そう思って止まない所です。
私の会社としては、たとえ制度が変わろうと、補助金が打ち切られようと、他の工務店が国産材にシフトしようとも、県産材、地元産材は使い続けるでしょう。新築だけでなく増築、リフォームでも県産使用率100%に近づけるよう努力する・・ていうか黙ってるといつの間にか県産材を使っているわけで、国産材メインに切り替えようなどという安易な方向には行かないでしょう。

県産杉材って、癖があるからかえって使うのが面白い。
「変」な材料を使いこなす快楽があります。
大工の血が沸き立つというもの・・・

特性を理解して使えば、かえって強いものが出来上がる。


更に、地元の山の整備や環境保全に役立ち、循環経済の形成、持続可能な社会の形成に貢献できるなら、これ以上のものはないでしょう。
そういうポリシーがある以上、県産材は絶対に見捨てません。

逆に、見捨てれば、山から見捨てられる。いや地球から見捨てられる・・そんな感じがするのです。
地球環境を守る最後の砦として、がんばっていきたい。


山の木の話へ・・
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TOTOユニットバス「サザナ」の扉を選ぶ

2009-11-11 13:24:37 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


昨日の晴れと一変し、本日は朝からの雨。
今年の晴れ間は終わったのでしょうか・・・・

美沢町N邸の外部はほぼ塞ぎ、雨の心配もないのですが、まだ宮本町M邸の玄関増築が残っています。
今月はじめに立ち上げコンクリートを打ったばかりなので、養生期間をおきたいところ・・明日あたりから曇りベースのようなので、これが最後と思い、建て方の準備を行っています。

写真は、TOTOのユニットバス「サザナ」です。
昨年までの「バスピア」がモデルチェンジし、「サザナ」という新商品になったわけですが、どうもデザイン面を優先しすぎている感じがある。



ゆったりプランの浴槽。
アール部分で浴槽面積を広く取っています。


鏡の横にあるスライドバー。
シャワーフックも兼ねます。
これが、手すりになるバージョンもありますが、
浴槽に入るためには使いづらそう・・


外から見たところ。
2枚引き戸になっています。


片引き戸の場合は、このようなレール形状になっています。


問題点は、ここです。
片引き戸にする構造上、レールに立ち上げをつけなければなりません。
これはユニットバス側に袖壁が取り付くために、立ち上げていないと水があふれてしまう為です。

立ち上がったレールの間に水がたまり、浴室床に排水する穴が中央に1つ開いています。
「バスピア」の場合は2ヶ所。それも戸車のある開口部分の両側に開いていたので、スムーズに排水できたのですが、「サザナ」の場合は1ヶ所です。
シャワー等で扉に水が当たった場合、その下のレールに水が落ち、排水容量内に収まっていればいいのですが、それを超えた場合は、レールに水がたまり、戸袋部分まで水があふれてしまう。

通常、片引きレールの奥側には洗濯機があり、なかなか見れないところですが、知らないうちにレールの中にホコリやゴミが溜まり、そこから水が脱衣床面に溢れ出す懸念があります。

手入れを良くすればいいのですが、洗濯機が置いてあると、なかなか掃除もできないものです。

これは、ワンランク上の「スプリノ」でも同様で、更に「ぬめりま栓Ag+」をつけた場合は最悪です。
シャワーの代わりに、ぬめりま栓の水が噴出してあふれそうになってしまう・・・
昨年のリフォームで発覚し、レールの穴を2ヶ所開けてもらって解決しました。それ以降、メーカーに何度か指摘はしているのですが、改善はしていないようです。



サザナ3枚戸の場合


3枚戸を閉めた状態


開けた時のレール形状


レールを外したときの形状
掃除以外は、あまり外しませんが・・・


「サザナ」3枚扉の場合、全開口で袖壁がないため、レールに立ち上げをとる必要がないので、全ての面から水が抜けそうです。
2枚扉に比べると、有効開口長さが短いのですが(何故だろう?)水仕舞に関しては、こちらの方がよさそうなので、「バスピア」無き後は、サザナを入れる場合、3枚戸をお薦めしています。
価格は2枚引き戸と同じです。

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炭焼き窯 特集

2009-11-10 19:24:14 | CO2を25%削減
高寺にある我が社の工場に炭焼き窯があります。
(長岡市)本町の三上さんが国上山にて「竹炭」を焼いておられるということで、さっそくそれを拝見し、我社でも木炭を焼きたいと申し出たところ、「石蛙塾」なる仕様書を渡され、

「是非、関原で炭を焼いてもらいたい。」



というお言葉を頂戴し、早速、炭焼き窯の製作に取り掛かったというものです。
 
材料は、加工で余った木材を使用しています。
質的には「黒炭」と「ケシゴ」の中間のような「軽い炭」が出来上がり、現在のところ、OBのお客様にお配りして、試して頂いているところですが、

「バーベキューに最適」


とのことです。また、今後は、木炭の特性を活かし、床下の湿気止めや 消臭、木酢液を防虫、防腐に使用するなどの建築分野に応用していこうと思います。
また、土壌改良にも最適との事です。
木炭のパワーについては、木炭とマイナスイオンによる健康住宅作りを参照してください。


炭の焼き方

出来上がった炭




竹林伐採の記事


 木炭の使い方

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より

敷炭・埋炭の効果


埋炭




床下に湿気がいっぱい!シロアリ、ダニのすみかです

人生の中でも”我が家”を持つことは、大事業のひとつです。ところが、、
「現在、開発されるほとんどの宅地は森林をくずし、谷または田を埋めて造成されています。したがって住宅が建築される場所の多くは、結果的に非常に湿度の高い場となっています。さらに、悪いことに、建築される住宅は、建築基準法(避けて通れない)による布基礎(木造住宅を作るときのコンクリート基礎のこと)をまわし、建築後に床下の中を検査もできないほどの低さです。 このような宅地に建築された住宅は、昔と比較して気密性は上がりましたが、冬場は結露が発生します。これまでの調査によると、大部分の住宅のダイニングキッチンの床下の湿度は85から99%(梅雨は100%を超える)の間にあります。一般に湿度70%以上になると水蒸気が材料表面に吸着してカビの発生に適した条件となり、湿度85%以上の期間が長くなると、腐朽力の強いカビやキノコ類がまん延し、シロアリなどがとりつき、床下にある木質材料の材質を劣化させる原因となります」(鹿児島大学農学部生物環境学科・藤田晋輔先生)
 シロアリ駆除の業界が花盛りの理由です。
 完成した新築の家屋は、目や鼻の粘膜や皮膚に刺激を与えたり、呼吸器疾患、神経障害、皮膚炎などをひき起こす心配が高い合板や新建材で作られています。





床下の湿度が変わる
床下の床束・根太・大引土台の木材部分の湿気を調整する

 関東地方では、冬から夏に向かって、床下の湿度は増加し、夏から冬にかけては、床下の温度は減少し、木材の含水率も低下します。
夏の床下の湿度はほぼ100%、ここに木炭を敷くと95%程度にとどまりますし、木材の含水率は、木炭を敷かない場合20%以上になりますが、木炭を敷いた場合、20%以下にとどまります。木材は、含水率20%以上になるとカビが発生しやすく、長期間に及ぶと腐ってきます。シロアリもつきやすくなります。
 以上は、東京都労働経済局が発行している「木炭ハンドブック」に紹介された実験のレポートです。4年2ヶ月にもわたる実験で、木炭を敷く前に著しく生えていたカビが、木炭を敷いた後はほとんど消えるなど、床下の湿気の改善に、木炭の効果が大きいことを実証しています。木炭の新しい活用法としていま注目されているのが敷炭(床下に敷く炭)や埋炭(土中に木炭を埋める)の方法です。

床下敷炭や埋炭などの方法により

1.室内の悪臭やガスを吸着させる

2.除湿効果でカビを減少させ、シロアリや害虫をよせつけない

3.家具や電気機器の保存性を高める

4.家屋の耐久年数を長くする

などの効果が認められています。





  昔から床下には木炭が使われていた?!
植物、動物、そして人間が健やかに育つ環境と、育つにふさわしくない環境もある!
炭を土中に埋めるもう一つの考え方
「伊勢神宮や奈良の薬師寺では、誰もが落ち着いて清々しい気分を味わえますが、建立時にとてもたくさんの木炭が使用されていたという歴史を持っています。東北の土地は、気候風土から湿気が多いと考えられるのに家が長持ちしているのは、家の株に炭倉がありました」これは機構や風水学から人々の生活を考えるアーシ研究会代表の望月秀樹さんの意見です。
「湿気の多い家、病人が長く寝付いてしまう家というのは、たいてい地下水路の上に建っています。また、有害電磁波、磁場というものが、身体を不安定なものとし病気にもなりやすいのです」




 木炭でごはんをおいしく炊こう

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より





炊き方

  1.木炭は、飲料水を脱臭、浄化した方法と同様に、あらかじめ 水洗いし、煮沸消毒します。

  2.ふつうに米をといだ後、水を入れると同時に、 コメ5合(約0.9リットル)に、木炭 (直径2~3cm、長さ7~8cm、備長炭などの白炭2本)を炊飯器に入れます。

  3.このときの水も、あらかじめ炭で浄化した木炭水を使うと、カルキ臭などが消えた水の利用で いっそうおいしく仕上がります。

  4. 炭そのものは加熱しても水に溶けませんから、 ごはんが黒ずむことはありません。
(完全に洗わないと、加熱するうちに炭色がにじむことがあります。無害ですが、見栄えが美しくありません。

木炭の中に含まれているミネラルが溶け出し、木炭が持つ遠赤外線の働きで、 コメひとつぶひとつぶが芯まで熱をゆきわたらせ、ふっくらとおいしいごはんに仕上げます。






ちょっとめんどうですが ごはんを炊くたびに必ず煮沸した直後の木炭を使ってください

時間の経過とともに細菌値が上がります。
 煮沸したまま、木炭を2~3日ほうっておくと、悪い微生物も良い微生物もあっというまに木炭に住んでしまいます。 15時間放置しただけで一般細菌値は0から38~54へ増加して吸着し、水に浸したまま24時間放置しても細菌値は 406に高まります。
 7日間では、実に4000という価になっていて、驚いてしまいます。
 反対にいえば、それだけ木炭が水分や空気中から雑菌をとりのぞいてくれたともいえますが、 米に入れて炊く場合は、煮沸直後の木炭をお使いいただきたいと思います。
 ごはんがおいしくなる三要素は、におい取り、アルカリ水による酸化防止、ミネラル分の供給、 この3つといえます。

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より

 木炭水の作り方

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より




木炭水の作り方

  1.使い始めの木炭は汚れています。流水で1本1本ていねいに洗いましょう。 タワシでゴシゴシと洗ってください。

  2.このとき、洗剤は使用しないで下さい。




  3.つぎに、煮沸消毒をします。水の中に炭を入れ、水から煮立てます。沸騰したら、とろ火にして約10分間ほど煮ます。多くの気泡が出てきます。

  4.木炭を取り出し、ザルにあげ、水を切って冷やします。

  5.必要とする木炭は、水1リットルに対して、約100グラム(直径3cm、長さ8cmくらいのもの1本)が目安です。

  6.ザルにあげ、冷ました木炭を菜ばしなどで、水道水を入れた容器(ポットなど)の中に静かに静めます。

  7.ほこりが入らないように、フキンをかけ、1~2昼夜おきます。





  8.容器の材質はステンレス、ホウロウ、ガラス、陶器などがおすすめです。

  9.この木炭水を鍋に移して料理に使ったり、冷水ポットに入れて冷蔵庫で保管します。

 10.浄化した木炭水は、料理の他、飲み水、お茶、コーヒー、ウイスキーの水割などにも使え、氷づくりにも最適です。

 11.木炭水をポットなど別の容器に移しかえて冷蔵庫で保存するときポットの中にも煮沸消毒した木炭を入れておけば完璧です。 おいしい水の温度は10~15℃といわれます。

 12.水出し麦茶などのパックといっしょに煮沸した木炭を入れないようにしましょう。浄化した木炭水の中に麦茶パックを入れておきましょう。

 13.週に1度くらいの割合で、ポットの中の木炭は交換します。炭に吸着した汚れを取り除いて再利用します。

 14.方法は、煮沸して冷まし、軒下などに2~3回干します。使用するときは1の方法から繰り返してください。半年間は有効ですが、ミネラル分は約10日で消失してしまいます。






使用する木炭は、備長炭など硬い木炭、白炭です。黒炭は、水の中で割れてしまうことがあります。
木炭内のミネラルは溶け出るまでに時間がかかりますが、 数回利用すると消えて無くなります。交換しましょう。



   point! 木炭水がおいしい理由

  1.カルキ臭の原因となっている塩素や悪臭が、木炭の吸着力で消えてしまう。

  2.木炭の中のたくさんの穴(多孔質)に住み着いた微生物が水道水の有機物を分解します。

  3.木炭に含まれている灰分(ミネラル)の中に、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄分など、健康に欠かせない栄養素が入っていて、水に溶け出します。

  4.ミネラル分は微量ながら人の人体に欠かせない健康づくりの重要な成分です。丈夫な骨や歯を作り、血液、筋肉、神経などの成分として大切な働きをします。

  5.口に含むと、これらのミネラルが、まろやかな味わいとなっておいしい水になります。

  6.樹木が吸い上げたミネラルには水銀や六価クロムなど有害物質は含まれていません。



 木炭水の利用法
 ・飲料用、お茶、コーヒー、炊飯、だし汁等、、
 ・木炭を洗った時に使った水
 ・野菜のアク抜きなどに活用できる。
 ・ごぼう、たけのこ、れんこんや山菜(ぜんまい、わらび、ふき、うど等)
 ・ごぼうなども、切りながら木炭水につけていくと変色するのを防ぐことができます。

注意!!
 木炭は煮沸消毒後すぐに使用してください
 煮沸後の木炭は、放置すると空中の細菌も吸着してしまう。


 厚生省の水質基準で木炭水を分析
 備長炭による浸水分析によると木炭を水に浸してから30~35時間で、水道水の殺菌に使用する塩素を除去してくれることがわかりました。したがって、木炭水も1~2日後にお使いになるように。煮沸後に、放置すると24時間後には一般細菌の数値がぐんと上がりますので、煮沸後は、即使用し、できた木炭水もなるべく早めに使いきるようにお願いしています。ミネラルの含有量も増している結果が出ています。

 ※半年ほど水道飲料で使い終えたら、砕いて花壇、菜園の土壌改良にも使用できます。また、野菜の鮮度保持や脱臭を目的に冷蔵庫などにも広く使用できます。捨てることなく最後まで再利用できるのも木炭の良さです。

木炭・木酢液の活用法 株式会社ブティック社 より



他にも木炭の効果が期待できます。情報を得次第、報告させていただきたいと思います。




CO2を25%削減するために・・
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荒れた竹林伐採します

2009-11-10 19:18:23 | CO2を25%削減
もう7年も前の記事ですが、私の会社で炭焼きを始めた頃の話です。


読売新聞 新潟上中越版 2002年1月16日(水) 掲載


長岡 民家などに建設会社がボランティア

炭焼き行い、竹炭として販売開始


荒れ放題になっている竹林を保護するため、長岡市の建設会社「藤川建設」が、手入れに困っている民家の竹林をボランティアで伐採し、竹炭にして販売する試みに取り組んでいる。
竹炭づくりを思いついたのは同社専務の藤川隆さん(32)。藤川さんは一昨年夏、環境問題の講演会を聞いたことがきっかけで、環境保護に関心を持つようになったという。

まず、木造住宅の建築現場から出される廃材を利用できないかと考え、昨年夏から、炭焼きを始めた。同市高寺町の作業所内にドラム缶を使った炭焼き窯を設置、これまでに約40俵分の炭を焼いて、得意先などに配っている。
竹炭づくりはこの取り組みを一歩進めたものだ。昔は民芸品などの材料として竹が使われたが、近年は利用される機会が減り、同市でも竹林はあちこちで荒れたままになっているのが現状という。「竹林は地震には強いが、密集しすぎると、土砂崩れなどに弱い」と藤川さんは語る。

手入れに困っている民家を探したところ、知り合いの材木屋から同市宮本堀之内町の竹林を教えてもらった。所有者の承諾を得て、先月中旬から、同社社員が竹の切り出しを行い、計50本を伐採した。
竹林の持ち主の中野シズさん(74)は「竹が隣家に覆いかぶさるほど茂ってしまった。以前は私が少しずつ切っていたが、危険だし、高齢なのでもう無理。伐採してもらって本当に助かった」と話す。

竹炭は、消臭、除湿、水質浄化などに効果があるとされる。同市や三条市で、竹炭を置く雑貨店なども見つかり、販売も始まっている。
仕事の合間を縫って竹を伐採し、炭焼きを行うため、作業量に限界はあるが、藤川さんは「将来は環境保護団体などと協力し、組織的な活動に発展させたい」と話している。


炭焼き特集へ・・
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焼きあがった炭

2009-11-10 18:56:54 | CO2を25%削減
ドラム缶で焼いた炭は、火力が弱いので、黒炭くらいのやわらかい炭になります。

 中には、金属音のする固い炭もまれにできます。












炭焼き窯へ・・
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