つい1週間前は、30℃を超える猛暑日が続いていましたが、秋雨前線の南下とともに涼しい日々が続いています。
先日の大雨で地震のレポートが中断しましたが・・
先週の土曜日に柏崎K邸に、地震後2度目の訪問をしてきました。
柏崎市街地から南下した、小高い丘を切り土した「百合丘団地」に10年前に我が社で建築した木造2階建て住宅です。
当時は阪神淡路大震災直後で、耐震性が叫ばれる中、在来木軸に筋交い代わりに自社独自の「3×9パネル」を開発し、それを導入した構造で、基礎はベタ基礎、屋根はカラーステンレス鋼鈑で、がっちりした基礎に軽い屋根、パネル工法で耐震性に備えたことが効果を発揮し、今回の地震では、壁の表具の窓や建具の上くらいの所にヒビが入っている程度の被害で済みました。
基礎にも亀裂は見当たらず、当然屋根も無傷・・
玄関先には「安全」と書かれた青紙判定が張られていました。
被災判定も、一部損壊でしょう。(最低のランクです)
伝統木造に切り替える前は、こうした耐震性を最優先とした工法を得意としていました。
その結果が今回の地震で、証明されました。
「3×9パネル」も、また復活させるのも面白いかも・・
こちらはプレカットなので、楽々と作れ、工期も短縮できます。
その分、内装に凝るとか・・
地震直後は、ライフラインが寸断され、自宅に居ても水も出ず、電気もガスも止まった状態で、真夏の暑い時期に風呂もシャワーも出来ず、洗濯もままならぬ状態だったそうです。
風呂に関しては、近場の大浴場やスーパー銭湯等が被災者用に開放していたそうで、高柳や十日町、長岡まで車で移動し、入浴したそうです。
それでも、柏崎方面からの被災者の方々が多く詰め寄り、洗い場がいっぱいになったようです。
自衛隊風呂は利用しなかったそうです。
自宅で、携帯コンロでお湯を沸かし、薄めて風呂に入ったこともあったとか・・
夏場に被災した場合は、衛生面での不自由さが大きな負担になるようです。
市街地から15分くらいの、この住宅地でも電気の復帰に1週間かかり、水道は2週間、ガスは1ヶ月ほどかかったそうです。