雪庇が出ない分、屋根鼻を痛めず雨樋の損傷も抑えられ安心です
2001年に竣工した長岡北地区H邸は当社の3×9パネル工法にて施工した住宅です。今年は雪の量が多く、前面道路が1台しか通れなくなり、駐車場も雪で埋まってしまい、車を駐車するスペースも無くなってしまった為、機械による除雪を行いました。
建物自体は、伝統構法に切り替える前の「在来工法+3×9パネル」工法だったので、積雪には十分耐える構造なのですが、道路から玄関までの通路が埋まってしまうという事態になってしまいました。
道路側から見たところ・・・
完全に雪に埋もれています
ユンボを導入して、除雪しました
圧雪なのでスコップでは歯が立たず重労働なのですが、
機械だとあっという間に除雪していきます。
4tトラック4台分の雪を捨てました。
ようやく駐車できるようになりました。
伝統構法に切り替える以前でも構造は強くしようというポリシーがあったので、屋根の雪に対して配慮をしていました。現在同様2mの積雪でも十分ですが、屋根鼻だけは雪庇対策の必要があります。
雪庇の重量が軒先や雨樋を痛めてしまうので、これを早めに落としてしまうか、雪庇自体を防止する対策が必要です。
H邸では、雪庇が出来ないように、「雪庇防止アングル」が設置してあります。
全景
雪庇が出ていません
雪庇防止アングル
雪庇防止アングルは、屋根鼻部分に取り付ける網状の金具です。
雪は、こういった網状の部分に付着せず、風によって溶けるという性質があり、それを利用した構造になっています。
ビルの屋上にある手摺部分の外側に雪が溜まらないのと同じ原理です。
こういったアングルを取り付けることで、雪庇を防止して、屋根鼻の痛みや雨樋の破損を抑えることが可能です。
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