
今年の流行語に「想定内、想定外」というのがあげられたそうです。
ライブドアのホリエモンが使っていたそうで、行政もこぞって、「想定外」ということで責から逃げようと使っているらしい、便利な言葉・・・
今回の山形の車両脱線事故では、田園地帯の障害物の少ない橋梁通貨の際に、40m/秒以上の突風が電車の真横からたたきつけ、横転して多大な被害をもたらしました。
現在、JRと国土交通省の間で、秒速40mの突風は「想定外」だったのかどうかが問われています。
当時の気象面はどうだったか?
発達した寒冷前線が通過しているということは観測されていたようです。
しかも、この寒冷前線、東西20kmの狭い範囲内で上空8000mまで到達していたそうです。(積乱雲が8000mまで到達するのは最大級)
気象関係者の間では「これはかなり危ない」ということだったそうです。
JR内にこの状況が把握でき、さらにダイヤに反映できるシステムがあったかどうか・・気象情報が的確に反映され、安全に運転できる体制があったかどうかが、本当に調べなければならないことなのではないのでしょうか?
最近は、安全よりも効率や経済性を重視する動向があるようですが、もっと「安全」を重視しなければならないのではないのでしょうか?
ひとたび重大な事故が起きた場合、それは「想定外だった」と言い訳をしますが、
人の命や安全は常に「想定内」であってほしいものです。
今年は安全面が軽視されていたことが浮き彫りになった事件、事故が多発しました。
これを教訓に安全面を重視する風潮になってほしいものです。