べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

職場体験学習

2011-07-29 10:40:22 | 日々雑感
先日は、新潟県の各地で豪雨となり、冠水や土砂崩れによって交通その他が麻痺する事態となりました。
台風6号の通過と共に、梅雨前線が南下し、真夏から梅雨に逆戻りと言った感じです。太平洋南方で新たな台風8号も発生し、今年の夏は大気が不安定で予想が不可能な状態となりそうです。

現在工事中の五反田町H邸での改装工事現場にて、長岡東中学校の生徒さんが体験学習を行いました。
夏休み中に親の職場見学と体験をすることが課題となっているようで、実際に現場へ入って体験すると、日々の勉強では味わえないこともあります。



大工に指導を受けながらカンナをかけています



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新潟市南区A邸 地鎮祭

2011-07-28 01:27:29 | 新潟市南区A邸(越後杉)
台風6号が東北の太平洋に抜け、北からの寒気が入り込み、大気が不安定となって朝晩は雨が降ったり肌寒い日が続いています。

丁度、台風が通過した日に新潟市南区にて、これから新築を行うA邸の地鎮祭が執り行われました。



敷地には地縄が張ってあります。
祭壇の準備に神主さんも熱そうです。


この日は、台風の通過に伴い、フェーン現象に伴い気温も上昇しました。ただし、東からの強風で体感温度は以外に心地好い感じがしました。

強風にあおられ、祭壇のお供えが飛ばないように手で押えながらの祭事でした。
(そういえば、栄町T邸でも同じだったか・・)



念入りにお払いをする神主さん。
お客さんも工事の無事を祈ります。


祝詞(のりと)をしっかり(ゆっくり)読む神主さんで、いつもは意味など全く考えないで聞き流しているのでしたが、今回は祝詞の意味が分るくらいでした。

「高天原~」から始まる祝詞ですが、古来の日本のルーツ、特に大和朝廷の時代にさかのぼり、国を統一する際の諸国との争いと罪を祓い(はらい)、この地に住む人と工事の無事を祈ると言う流れになっています。

   「神道」

は昔からの日本の宗教であり、日本という国を一つに束ねるための思想であり、伝承、法律です。その本文はカタカナでもひらがなでもなく漢字で書かれていて、独特な言い回しをします。

   「罪という罪はあらじ・・」

というフレーズは、統一時の争いで破れた地方の豪族、神を慰め、また、これからの新しい国家の安泰を願った大和武尊(やまとたけるのみこと)をリーダーとした一大国家の発端を表しているように思われます。

壮大な歴史の流れの一コマである「家造り」は日本の国の流れの中で繰り返されてきた尊い生活の場を作る神聖な儀式でもあります。
工事の安全と共に、この地で暮らすお客さんの安泰を祈る・・そんなことを考えながら神主さんの読む祝詞(のりと)の意味をかみしめるのでした。



ヘイソクと榊は土地を見渡す場所に掲げました。


この家も、伝統構法を応用した金物を(なるべく)使わない木組みの家となります。お客さんの意向で、耐久性のある家にしたいということで、当社の技術を選択されました。
限られた予算の中で、どれだけ本物技術を入れられるか・・それがこの家のテーマなのでしょう。
伝統構法というと、年配のニーズが強いと思われがちですが、若い方でも興味があるようで、長期優良住宅が60年の寿命を目指すのに対し、(超長期でもせいぜい60年?)伝統構法が百年単位の高寿命を実現できることを理解しています。(200年以上も経つ古民家が証明しています)

  良いものを大切にして長く使う・・

そうしたニーズは少なからず日本の国に根付いています。

「神道」と同様に、この国で引き継いできた日本の文化や精神なのでしょう。

地鎮祭はそういった決意を新たにし、これからの工事に全力で取り掛かろうという意欲に掻き立てられます。


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柿渋塗り 三条市M邸改装工事

2011-07-06 13:30:42 | リフォーム奮闘記
晴れです。梅雨も中休みなのか、大雨が降ったり、晴れ間になったりと予測のつかない天気が続いています。
昨日は、三条にて積乱雲の発達による「ダウンバースト現象」が起こり、住宅他建物に被害が及んだとの事・・
今月の半ばくらいに大雨などの注意が必要です。

三条市にて事務所を改装中のM邸での作業も終盤となり、羽目板や框、机を、「いつもの」カキシブを塗り古民家風に仕上げました。



当社オリジナルの墨汁+ベンガラ・ブレンドです。


工場にてあらかじめ、羽目板を塗っておきます


並べて立てかけ、乾かしています。


羽目板を貼り終わった状態。
畳屋さんが採寸中。


塗ってある羽目板を磨きます


磨き上げると、艶が出てきます


ベンガラや墨が残っているとカキシブで仕上げても落ちてしまうので、ウエスで取り除きます。更に、ボサボサの状態で仕上げると綺麗に仕上がらないので、磨きを掛けるために力を込めて布切れで「研ぎ出し」を行います。
塗装屋さんだったら、短時間で仕上げたいので、一回塗りくらいの浸透性塗料で済ませたいのでしょうが、時間を掛ければ耐久性も増します。

さらに私の場合は、研ぎ出しを行う際には、「商売繁盛」「安全祈願」を願いながら腹に力を込めて磨きます。全身の精神を集中し、気を入れ込む作業です。
半日も作業をすると、へとへとになってしまう。(前は1日くらい大丈夫だったんだけどね・・)

梅雨の高温多湿の中、3日くらいかけて磨きの作業を行いました。

他の設計士の方から

「命をかけて作ると、長生きしない。もっと長生きして良い作品を作ることに専念したほうが良い」

と注意を頂いていますが、どうしても、物造りには命をかけたいのが私の哲学でありまして・・それが家であろうが部屋であろうが、机であろうが、私の作ったものは代々、その持ち主を守る自分の分身みたいなものです。

仕上がると、落ち着いた部屋になるのは、どの作品をとっても同じで、訪れる人が、つい長居をしてしまう空間になるのです。





框も塗ります


磨いています


塗り終わった框


カキシブを塗ります


乾かします


最後に浸透性ワックスを塗りこみます


ワックスはオスモの床ワックスです


畳の入るのが楽しみです


囲炉裏もあります


本日は、畳が入り、いよいよ完成となりました。その模様は又の機会に・・


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