今年のお盆はカレンダーどおりで、12日、13日のみが休みで、本日から営業しております。
建材屋さんやメーカーは休みなので、材料が出てこないため、工場や現場にあるものを加工するなりしか作業ができません。
工場では秋に上棟予定の土合町K邸の加工が行われています。
地元材の特徴でもある「根曲がり材」はこうやって、屋根の梁にして使います。
製材すればするほど、強度が落ちるので、丸太に近い状態で使えば強いし、値段も製材がかからない分だけ安くなります。
ただし、墨付け、加工に手間がかかります。(四角い物に墨付けをするほうがやりやすい)
手間を取るか、強度をとるか、そのバランスが問題です。
昔は、材料が高く、手間が安かったので、手の込んだ仕事ができたのでしょうが、現在は逆転していて、手間が高く、材料が安い状態にあるため、コストダウンするには、材料をどんどん使って、手間を少なくする方法が支流になっています。
その代表が2×4工法で、安い合板と安い骨材(2インチ×4インチ材)をふんだんに使ったやり方です。
2×4工法以外でも5年くらい前まで、さかんに安い材料をふんだんに使ってコストを下げる方法が推奨されてきましたが、その材料はアジアの安い賃金で作られている割には、品質は良好というものです。
最近は、アジアの情勢も変わり、不法伐採を防止したり、中国では伐採禁止令もでたため、南洋材の入りも悪くなったり、高価になったりしています。
その上に、中国景気に圧されたり、エネルギー高沸で値上がりの一方です。
輸入材に頼って、不安定な情勢に悩まされるよりも。国内の安定した材料に目を向ける時期にきているのではないでしょうか?
こんな、根曲がり材なんて山へ行けばごろごろしているのですから・・
地元の資源を活かすも殺すも使い手の工夫次第なのです。