べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

越前和紙

2007-02-07 09:20:53 | 旧栄町 T邸(越後杉)

快晴です。本日、屋根の張り替えをする現場があるので、最適な日和となりました。
2月でも気温が高く、仕事もはかどるでしょう。
昨年では考えられない事態ですが・・

旧栄町T邸では、内装工事が着々と進んでいます。
2階の和室(寝室)天井にはお客さんの意向で、和紙を貼ることとなりました。

玉紙は、越前和紙に裏打ちをして表具屋さんでも容易に貼れる製品です。
撥水性があり天然素材が売りの表具です。

和室の天井は、通常、いわゆる和室天井で、目透かし天井や竿縁天井等が一般的ですが、この家の場合、丸太梁が出ていたり、小屋束が天井にからんでいたりして、普通の天井仕上げは難しく、こういう感じの天井になっています。
他の和室は、網代風の表具を貼って仕上げました。

常識を超えた建物なので、それはそれで乙なものです。
まあ、天井ってあんまり見ないものなのですが・・

寝ているときとか、上を見上げると和紙が貼ってあるというのも、心が和むのではないでしょうか?1日の疲れを癒してくれる空間になればいいと思います。
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オガファーザー貼り

2007-02-06 12:25:44 | 旧栄町 T邸(越後杉)


季節はずれの移動性高気圧によって、春並みの暖かな陽気になるという予報です。
2月なのにどうしたことか・・?

三条市では、APAグループの物件が構造設計を偽装したということで、マンションが建設中止になるさわぎとなっています。
「ごまかす」からそうなるのであって、基本に忠実に仕事をしていれば、そうならないのです。
本当に家のことを考え、より強く、長持ちする家をつくることに専念していれば、そんな考えも出ないでしょう。


そして、その問題の起きている三条市の旧栄町T邸では、着々と内装工事が進んでいるのでした・・
2階の子供部屋は、お客さんの希望でエコロジー壁紙オガファーザーを天井、壁に貼っています。
これに、天然の塗料を塗るそうですが、基の白い紙の地でも褐色の梁や柱には合うと思います。

オガクスのチップを紙と一緒にすいたもので、当然ながら天然素材です。
値段も手ごろなので、「紙」が好きな方はこういう素材もいいかも・・

この部屋の腰の杉羽目板や中引はお客さんの
「自然の焼け具合も見たい」
というご意見で、塗っていません。
いわゆる「白木」の仕上げなのですが、地元材はどうしても紅白、黒、節ありでにぎやかになってしまうので、あまりおすすめしません。

そういうお客さんと施工側の意見の葛藤の中で生まれつつある家なのです。
おもしろい家になると思いますが、前回の構造見学会に見に来た方を特別にご案内するのみとなります。
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ようやくカキシブ塗り終了・・

2007-02-05 09:48:07 | 旧栄町 T邸(越後杉)


今日も快晴。放射冷却現象により、マイナス気温で朝の路面は凍結していた場所がありました。
もう、雪は降らないのかな?今年は・・

では、そろそろ基礎を始めることにしましょうか・・
今年の春からの工事も早めに段取りできるので好都合です。

ようやく、旧栄町T邸のカキシブ塗り作業も終盤となりました。
先週は、夜な夜な柱や梁を塗っていましたが、土曜日の12時に、ようやく台所、居間のカキシブ塗りが終わりました。(さすがに疲れた・・)
表具屋さんにバトンタッチできます。

建て方の前にあらかじめ工場で褐色に塗っておいた梁や柱をもう一度塗って磨き上げ、カキシブで定着させることで材料の耐久性が上がります。
カキシブは、塗ると固まり、防水、防腐作用があります。
昔の唐傘(カラカサ)は紙で出来ていましたが、カキシブを塗って防水性能を得ていたのです。よく時代劇で、浪人が塗っている光景を観ていた記憶もあると思いますが、昔の人の知恵なのです。

褐色に仕上がった梁や柱と白壁風に仕上げる壁が対比して、古民家風の落ち着いた感じの部屋になります。
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想い出の建具の行方

2007-02-02 09:56:06 | 旧栄町 T邸(越後杉)


ようやく雪が降ってきました。
1月の積雪量が最低を記録し、晴れ間が多かった年となりましたが、2月は例年に戻るのでしょうか?長期予報でも暖冬ということですが・・

先日までヨーロッパに出張していたお客さんの話ではヨーロッパでも暖冬だそうです。が、アメリカ西海岸では厳しい寒波が来ていたそうです。
温暖化が進むと局地的な気候変化が著しくなるといいます。
干ばつの場所があれば、局部的に大雨で洪水に見舞われる傾向になります。
寒波についても、赤道側の暖気が極地の寒気団を押し上げ、勢力の弱った一部の地域からもれた寒気団が一気に噴出すような現象になるのでしょう。
暖冬と言えども、何時局部的な寒気にさらされるかわかりません。

ヨーロッパの天気は概ね1週間すると日本の天気になるそうです。
アメリカ西海岸から1週間でヨーロッパに到達するとすると、今週あたりに寒気が流れ込む計算となり、来週くらいに日本に到達する可能性も・・

最近の気象は予想が難しくなっているそうです。
気象丁の発表した予報もいつ崩れるかわからない。
それが、地球温暖化です。

それを阻止するべく、地元の木を活用しようとして6年が経ちました。
長かった6年ですが、その間に材料供給体制を切り替え、県産材使用率は90%を越えています。
旧栄町T邸に関しては、木の伐採からはじめています。
地元の木を活用する方法を模索し続け、アピールしていくのが我が社のモットーとなりました。

そして、最終目的は地球温暖化防止への貢献です。
どんなに立派な家を建てても、人類が滅んでは何の価値も無い・・
ピラミッドや万里の長城が残るくらいです。
子供たちに、この地球と文化をバトンタッチできるように最大限の努力をしていきたい。

そんな願いを込めながら、旧栄町T邸の仕上工事をしています。
杉にカキシブを夜な夜な塗っています。
「代々、この家の人たちを見守ってほしい・・」
そう願いながら、磨き上げています。


余談はさておき、写真は前の家で使っていた書院障子です。
いちばん家族の集まる居間の天井明り取りに設置してみました。
明かりが入ると、際立って見える場所です。

居間で団欒しながら、ふと天井を見上げると、なつかしい建具があり、前に住んでいた家も、いつまでも見守っているような・・そんな感じになります。
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想い出の建具

2007-01-29 10:00:32 | 旧栄町 T邸(越後杉)

まだまだ1月というのに、雪が全然積もっていないのも不気味です。
昨日は春を思わせるほどの快晴で、街もにぎわっていましたが、この天候を喜んでいいものかどうか疑問です。
降水量が少なければ、夏場の水不足も心配です。

2月にどかっと降っても、地面は暖かいので根雪にならず、すぐに消えてしまうかも知れません。
スキー場は客足が遠のき、上越線沿線のスキー場や宿泊施設に公的機関の緊急融資が検討されています。観光行楽地での収入が減れば、経済的にも潤わないわけですから、やはりいい傾向とは言えないでしょう。

ガソリンスタンドや金物屋、靴屋等の冬用品の売れも少ないようです。
除雪業者も市からの待機要請がないため、遊んでいるようです。
市の除雪予算も消化されなければ、次年度の予算請求に大きく影響します。
かけこみの道路工事等で消化されれば、道路も渋滞します。

  雪国は、やはり雪が降ったほうがいい


そのような中、旧栄町T邸の造作作業も終盤になりました。
仕上げの業者が順番に入ってきています。

いままでの建物で使えるものを使おうということで、座敷や書院の建具で珍しいものを採用することにしました。
思い出の建具等も、壊すにではなく、新しい家に入れてさらに長い間眺めていこうという趣向です。

書院建具は、富士山を模した障子やおめでたそうな福の神(?)の欄間がはまっていました。
新しい家には、そのまま使うことはできませんが、どこかに入れます。

「こんなところにあった」
とお客さんに発見してもらうのも乙なものです。


  おめでたそうな欄間
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蛍光灯切り替え作戦、実行中!

2007-01-25 21:00:26 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸も大工工事がほぼ完了し、細かい部分(棚とか)の取り付け作業のみとなっております。

柱や梁の塗装も行っています。
ベンガラ+墨汁の褐色塗料で磨き上げてから、カキシブを塗って仕上げるのです。
内装屋さんや左官屋さんが入れるように、早めに終わらせたいところですが、手作業なためなかなか進まないのが難点です。
でも、仕上がると、いい感じになると思います。

夜な夜な作業を進めていますが、どうも電気がもったいないと感じ、作業灯の耐震球(110V 200W電球)をスパイラル蛍光灯の22W電球(白熱灯の100W相当)に切り替えはじめてみました。
昼白色は明るく感じますが、電球色のほうが、やわらかな感じがして長時間使用には適していると思います。

1個が1300円くらいして、耐震球の190円に比べるとかなり高価ですが、省エネと同時使用のブレーカー落ちの軽減がねらいです。

投光器に比べると、若干暗いので、通路などの常用の明かりを蛍光灯にして、作業時を白熱灯にすればいいと思います。

現場からでも、地球温暖化防止に役立つ方法があるのです。
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旧栄町 T邸木組みイメージ

2007-01-11 11:55:29 | 旧栄町 T邸(越後杉)


この木組み図は旧栄町T邸の越後杉デザインコンペへの提出用に書き下ろしたものです。
1階、2階、小屋組みと1階の構造を主体にして描いて見ました。
当初の設計図よりも、こちらがほぼ正確に構造が把握できると思います。

「越後杉」を一般に普及させるためにデザインコンペをして、消費者にアピールしようというもので、新潟県木材商組合連合が開催しています。

T邸はまだまだ建築途中ですが、コンセプトとしては「山の木を使う」のが主題ですので、完成していなくても提出してしまおうということで、プレゼンボードを作ってみました。

募集要項の一言PRでお客さんからのメッセージを書いてもらったのでそのまま引用しています。


「地元の木」「天然乾燥」「伝統構法」をキーワードに建てた家です。
この家は自然な乾燥で金具を使わない「木」と「木」との組み合わせで建てたので、今もこの「木」たちは息をしながら生き続けているのです。
これは昔の人々が考えたもので、住めば住むほど味の出る家で、その家の良さをこれからも子供たちに伝えていきたいと思います。
私たち家族は、この「生きた木の家」といっしょにずっと健康なくらしを続けていくでしょう。


お客さんの想いが心に響きます。
私は、その想いに応えるために家を建てているのみ・・

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桜フロアー貼り

2007-01-09 14:15:16 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日までの大風もおさまり、冬型の気圧配置となって雪が降ったものの、まだ積雪は少ないです。

昨晩は震度3の中越地震の余震もあり、まだまだ地震の後遺症が残っているようです。本震ほど大きくはなかったですが、久しぶりなので皆さん、びっくりしていたようです。
今年も大きな災害がないように祈るばかりです。


旧栄町T邸では、ホール、縁側まわりの桜フロアーを貼り始めています。
中越地震の年の春に伐採し、3年寝かせておいた山桜も、適度に乾燥しました。

昨年の春に村松のマルユーにて板に割り、夏の間ウチの工場でさらに乾燥させて建具屋にてフロアー加工しておいたものを寝かせておいて、ようやく施工にこぎつけました。

大割りにしたときは、やわらかかったのですが、乾燥とともに硬くなり、釘を打つにも錐もみ(きりもみ=あらかじめ穴を開ける)しないとひびが入ってしまうくらいです。

手入れさえよくすれば、黒光りする美しい床となるでしょう。
昔は米ヌカ油で拭いていたようですが・・
お客さんも伐採に参加した山桜で、山への思い入れも強いようです。末永く大事に使っていただけるでしょう。
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山の木の川上から川下へ顔の見える家づくり

2006-12-21 10:47:44 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日と本日は12月でもめずらしい快晴。なんだか変な気候です。
今年はエルニーニョ現象が起っているそうで、このような天候になっているようです。
日本の太平洋沖に未だ秋雨前線があり、北上したりしている・・
移動性の低気圧がオホーツク海上で発達せずにいるので、大陸の寒気が入ってこない状態が続いています。

大陸の寒気が強まって、狭い地域から一気に南下した場合、局所的な大寒波に見舞われる可能性もあります。
1年を通して平均気温はそれほど変わらないはずなので、2月あたりに大雪になる恐れもあります。水害や突風のように、局部的な災害が起りやすい不安定な状態が続いているのでしょう。
気をつけたいところです。

具体的な対策としては、予報を欠かさずに見ることと、災害が起りそうだったら、むやみに外出しないことです。
次の日に用事を後回しするのを避け、やれることはその日のうちにやっておく心構えが大事です。(なかなかできませんが・・)


さて、本題です。

山の木の川上から川下へ顔の見える家づくり

の輪がようやく完結したお話です。
中越地震の前から家の材料として切り出している下田村名下の山主さん達が我が社の長岡市土合町K邸旧栄町T邸を訪れました。

自分の裏山で丹精こめて手入れをしてきたスギの木が、実際に家の構造の重要な部分に使われているのを見て、感動していた様子です。
(しかも伝統構法ですから・・)

栄町T邸では、施主の奥さんも同行していたので、まさに「育てた人」「家をつくる人」「住む人」が一堂に会した瞬間です。
山の木がまねいた不思議なめぐりあわせなのです。

こうした、顔の見える家作りをすることで、山主は一層、手入れに精が出るわけで、その木を使う側も大事に作り、末永く使い続ける意思が出てくるのです。
川上と川下でひとつの絆ができます。


切り出した山に、施主の方たちと一緒に植樹しようという計画も出てきました。
自分の使っている木があった場所に自分たちで木を植える・・
その山を見守ることで、家と山に自分たちの居場所を実感できるのです。
(しかも、二酸化炭素の固定化にも役立っているので、温暖化防止にも貢献しているのです。)


こうした目に見えないことが、山の木を使った家づくりの重要なポイントとなるのではないでしょうか?
環境問題、教育問題、食料問題、産業、経済・・あらゆる問題解決につながっていきます。
日本が高度経済成長期に忘れていった大事なものです。
学校では教えてくれないことです。通常の社会でも教えてくれません。
科学や数学の枠を超えた日本の文化がここにあります。

それを取り戻そうというのが、私の願い・・
まだ間に合います。技術や経験はまだ伝承可能です。
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旧栄町T邸 床下敷炭

2006-12-15 13:27:59 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町T邸にて床下に竹炭を敷きました。
敷炭に関してはいろいろな効能があります。

床下の調湿効果、遠赤外線による保温効果、マイナスイオンの放出など・・
特に、この竹炭は地元の炭焼き職人によるものです。

山に荒れ放題になっている竹林を伐採することで、地元の山の土砂災害の予防にも貢献できます。
現在は、「越後炭焼きの会」があり、中越地区の炭焼きのネットワークができているので、有効に活用できるようになりました。(我が社も、会のメンバーとなっています。)
山や炭焼き職人の顔が見えるので安心して使えます。

炭の災害での効能は、7・13水害の復興にて確認済みです。
こちらを参照ください。

   7・13水害

   木炭の効果

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旧栄町T邸 腰羽目板貼り

2006-12-13 11:15:21 | 旧栄町 T邸(越後杉)


午前中はとても心地良い快晴です。
12月でこんなポカポカ陽気もめずらしいです。

旧栄町のT邸も内装工事が最盛期を向かえています。今週、来週がピークとなります。

2階の和室の腰壁には県産杉の羽目板を貼っています。
県産の羽目板は赤白が混ざり、さらに黒っぽい色や節があってにぎやかになりがちです。
最終的には、これらを濃い色で塗って統一観を出し、壁を明るい色にして、古民家風に見せる予定です。

落ち着いた部屋になります。
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杉製流しを自作

2006-12-11 18:02:46 | 旧栄町 T邸(越後杉)


久しぶりに晴れ間が広がりました。
明日もこのような天気になるとか・・
12月なのにいい天気があるのも不思議ですが、冬囲い工事にはうってつけでした。
残った囲いの工事を済ませたので、あとは雪が降ろうが安心です。

写真は旧栄町T邸の2階のキッチンです。
前回、1流メーカーの流しセットを紹介しましたが、今回は全くの自作の流しです。
工場に在庫してあったタカラの流しのステンレスカウンター部分を取り外して、下台は杉の集成板を加工して作りました。
杉の集成板はホームセンター「ムサシ」にて購入。おそらく山北産でしょう。
(まともに材木屋を通すと高くなる?)

「シンク下は引き出しもなく、ガランとしていたほうがよい」

というお客さんの声に応えた形となっています。
扉も何もつけなければ、我々大工で作ったほうが安上がりです。
キャスターをつけた可動式のガス台が並び、手入れのしやすい流しとなる予定です。

最近は、こういうシンプルさを選ぶお客さんが増えてきました。
化粧台も洗面台のみで扉等は要らないとか・・
メーカーも、研究しましょう。


「システムキッチンを考える」目次へ・・

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旧栄町 T邸 階段手摺

2006-12-07 22:20:59 | 旧栄町 T邸(越後杉)


旧栄町のT邸内部造作が進んでいます。
構造材は県産材。そして内部造作も当然県産スギ材を多用します。

写真は階段手摺です。
普通の壁を起こすのでは芸がないので、親柱の間に厚板を通して、丸く穴を開けてみました。(最近、はやりですが・・)

大工は、

「どうやって穴を開けるんだ?」

と、こばんでいましたが、なんとか苦心してあけたようです。
中の板は厚みが4センチ程ありました。

四角だけの形状の場所に、こうしたやわらかい感じの形状があると引き立ちます。
まだ、お客さんは見ていないと思いますが・・(このHPを観てるかも)
驚く姿を想像して楽しんでいます。

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県産杉フロアーを貼り始めました

2006-12-04 13:35:24 | 旧栄町 T邸(越後杉)


昨日に初雪が積もり、ようやく冬らしくなりました。
12月に初雪というのもめずらしく遅い年です。
こんな年は2月頃にドカっとくる可能性もあります。(気をつけねば・・)

旧栄町のT邸では、天井工事が終了し、床工事にさしかかっています。
2階の洋間関連はほとんど地場産の「スギフロアー」(加茂ウッドシステム製)を貼ります。
捨て床に針葉樹構造用合板を貼り、その上に仕上げとなりますが、夏の間に乾燥させ、狂いに狂わせていたら、かなり床のフリクがあり、それを調整するのに2日かかっています。
主に床根太の乾燥による狂いが原因なのですが、地場産のスギ材を使うと、こういう調整作業が必要となるので、手間が掛かり、敬遠されがちなのです。

建てて3ヶ月以内で引渡しだと、引き渡してからこのような狂いが生じてクレームのもととなります。
だから県産材を使うときは乾燥や狂いに十分気をつける必要があります。
米松がスギになったから大きい材料にすればいいという単純なものではないのです。

時間を掛けて、狂わせてから内部造作に掛かる・・
これが基本です。
クレームが心配な工務店やお客さんには不的確な品で、単に補助金が出るからと言って安易に手を出すと大変なことになります。

フロアーも貼り方に一工夫してキシミ音の出にくい工法を使っています。
(そんなたいそうなものではありませんが・・)

木を使うには気を使わなければならないのです。
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栄町T邸 階段材

2006-11-27 14:17:25 | 旧栄町 T邸(越後杉)


先日までは、晴れ間がありましたが、今週はぐずついた天気となりそうです。
でも11月で比較的気温が高いのもめずらしです。
そろそろ一雪来そうですが、なかなか来ないのも、不安になりますが・・
(やはり温暖化か?)

写真は根曲がり材です。旧栄町T邸の階段材に使用します。

山では根曲がり部分は捨ててこられるもので、出してきても売り物になりません。
しかも、狂いやすい部分でもあります。

ただし、一番重く、強い部分です。
大きな木を支える重要な部分なのです。

この根曲がり材は伐採して、大割りにしてから3年くらい工場で寝せておきました。乾燥度はかなりのものです。
さらにこれを、通常と異なる方法で階段として施工します。
まだまだ、狂いが生じる恐れもあるからです。

如何なる工法を取るか・・乞うご期待です!


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