べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

窓入れ替え

2007-10-10 20:46:37 | 1時間耐火の増築~本町K邸
本町K邸の増築部分が終了し、既存鉄筋コンクリート部分の外部補修の模様です。
今年の夏は暑く、外部をするにはもってこいの気温でしたが、熱波の中の作業は困難を極めました。

建築基準法上、準耐火建築物の窓は上下階の窓の間隔が2m以上ない場合は40センチ以上の出の庇を付けなくてはなりません。
昔は、そういう基準がなかったようですが、火災の場合、下の階の炎が上階の窓に入らないように適当な措置をしておかなければなりません。

現況では、1.8mくらいしかなく、庇を出すだけのスペースがないために、窓を入れ替えなければなりません。

長期間の使用で動きが悪くなったこともあり、重く、開かずの窓も存在していたのもあり、やはり窓は交換しなければならない・・

既存のスチール製窓枠を解体するのは、とても大変です。
枠を取り付けた後に周りをモルタルで補修してあるのですが、それを解体するには中にすごい振動があり、生活しているお客さんも騒音に悩まされます。
半日でやっと1ヶ所終わるかどうかというところで、手間も掛かるし、廃材処理もバカにならない・・
また、ビル用サッシは高価で溶接止めに、また費用がかさみます・・

最終的に、住宅用サッシを一回り小さく作って、木軸で組むことにしました。
既存のスチールサッシの内側に間柱をタッピングビスで固定。その中に住宅用サッシを取り付けました。

実際、ビル用サッシと住宅用サッシとでは、気密性、美観性共に住宅用サッシのほうが性能が上です。
防火用部材を取り付けることで、準防火建築物にも対応できます。
サッシの周りの雨仕舞いに十分気を付けながら防水テープを多用し、サッシを取り付けます。

耐火性を持たせるために、外部はダイライト12ミリを貼り、さらに窯業系サイディングで仕上げました。
内部は石膏ボード12.5ミリの2重貼りです。

こうした、窓交換を経てから外部の塗装に移ります。
一筋縄ではいかない・・
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悠久町M邸 建て方

2007-10-10 20:04:27 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅


10月10日 晴れ

旧「体育の日」は晴れるのか?特異日だそうですが、週間予報では雨だったのですが見事晴れました。
お客さんの精進がよほど良いのでしょう。
今週は晴れるようです。

悠久町M邸の建て方を行っていますが、本日はとても工事が順調に進みました。

20坪程の小さな家なのですが、通し柱は9本。それを中間でつなぐ「差鴨居」(さしかもい)の数は6本。
全て組み上げてから土台を下げます。

写真では、普通に組んでいるようですが、通し柱の根っこの部分は木材をかませてあり、空中に浮いています。

土台の通してある通し柱を下ろしてアンカーで固定するため、固定した後は全く動きません。
筋交い無しで自立します。

この作業が今日、出来るかどうか心配でしたが、3時前に無事終了しました。
夕方、お客さんが観に来られましたが、下げる工程を見れなかったのが残念そうでした。
13日の上棟には十分間に合いそうです。
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ただいま 刻み中

2007-10-06 19:46:29 | 悠久町M邸 木組みの震災復興住宅


かなり涼しくなりました。
つい2週間前は暑い盛りだったのに、急に涼しくなって、日の暮れるのも6時前となり、暗くなるのも早くなりました。

すっかり秋となりました。

深沢町W邸の引渡しを来週にひかえ、建具も入り、ハウスクリーンを入れる準備をしています。

悠久町M邸は来週の上棟に向け、着々と刻みが進んでいます。
小屋組みの丸太で見えるところを仕上げています。

伝統木組みの刻みはなかなか終わらない・・
ほんの20坪くらいの家なのですが、本格的な木組みなので、組むのも時間がかかりそうです。

通し柱は全部で9本。深沢W邸で12本(60坪)、栄町T邸で11本(80坪)に比較すると通し柱の量が多いのが特徴です。40坪クラスに匹敵します。

その通し柱を差鴨居(さしがもい)で結び、その上に丸太の小屋組みとなります。
20坪と言えど、それ以上の耐震性、耐久性を求めています。

長岡市の中山間地型モデル住宅を伝統木組みで作るとこうなるという見本となるでしょう。もちろん、県産材率99%!今回は土台も地元産!
(床柱が花梨で、何処の産地かわからない)
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