昨日注文したグロムに取付けるタナックスのシートバッグが今日の午前中に配達された。 現在も使用しているバッグと同じ物なので、バッグの品質、大きさ、容量なども解っているのもだ。 ただ、シートに取付けるバックル付のベルトはタナックスが新たに開発したKシステムと言う物で、以前の物よりも安心して固定することも出来て、ズレなども軽減されている製品なので、そのベルトがどのように良いのかは実際に取付けて見るまでは解らなかった。 配達されて早々に中身を確認。 バッグはまったく同じ物。 ベルトを確認すると、まずはシートに固定するための新開発のKシステムベルト。 これは確かに安心である。 バッグの4箇所の取付けバックルが付いているベルトをさらに別にシートに取付ける2重の対策がしてあるベルトだ。 そのベルトと4か所に取付けるバックルが付いているベルトがシート下に収まるように一体になっている。 特に気に入ったのは、バッグの後ろ側2か所のバックルベルトが前方のベルト位置から伸びているので、バッグは後側にズレルことは無い。 これは本当にしっかりと設計されていると感心した。 実際に、現在使用しているのはエイプ50のリアキャリアーにベルトを取り付けているけど、思いっきり締めこんでも若干のずれもあり、完璧に固定と言うわけにはいかない。 もちろん、走行中に大きくズレることは無いけけど、少し気になる。 グロムに取付けた場合にはこのずれはまったくない。 これはシートとバッグの裏面の滑り止めがしっかり効いていることもあると思うけど、Kシステムベルトの設計も多いにズレ防止の効果を発揮しているのではないかと思う。 取付け完了して、シートをバイクに戻しても何も問題なく、シートと車体との隙間が出るわけでもなく、また、ベルトが潰れたり、ベルトによってサイドカバーなどの変形も無いので、安心した。 ベルトはショルダー用のベルトが1本、Kシステムベルト、車体に直接取付けることが出来る別のバックル付ベルトが4本、バッグを取り外した時にKベルトのバックルなどがバタつかないようにシート上面でクロスして固定出来るベルトが前後用に2本ある。 付属品も必要十分に揃っていて、文句のつけようがない。 グロムにはこの大きさのバッグで限界なのだけど、その点はしっかり事前にバッグをシートに載せて、バイクに跨り、シートに座ってみて問題なく座ることが出来るのかも確認済みだったので、ジャストな大きさであることもこのバッグにして正解だったと思った。 容量もお遍路に行くのに十分な大きさであり、また、お遍路以外でもお土産、上着なども入れることが出来るぐらいの容量はあるので、今後はナップサックを背負うことは無いだろうと思う。 また、このバッグを取り付けたらナップは使えないだろう。 シートに座ると丁度バッグの側面がバックレスト的になるので、今までよりも座る位置がしっかりとホールドされることになり、楽に感じるかも知れない。 それはまだ実際に使用していないので何とも言えないけど。 逆に厚手の上着を着たときにどれぐらいバッグとの接点が出来るのかも次回グロムに乗って検証してみることにしたい。 何しろ、心配していた固定がどれぐらいしっかり出来るだろうと言う思いはまったく要らぬ心配だった。 まったく微動だにすることもないぐらいにしっかりとシートに固定することが出来ている。 ハードなバッグではないので、シートとバッグの底面との接触部分の形状はシート形状に多少は変形するけど、側面はある程度の強度があり、ベルトをしっかり締めこんでも形が崩れるようなこともない。 ただし、一つだけ工夫が要るのは、取付けベルトはかなり長いので、その余分なベルトをどのように処理するかだ。 シートに直接固定するベルトもかなり長く、それはシート下側にまとめて入れることで解消することが出来た。 もう一つはバッグと接続するバックル付のベルトももちろんかなり長い。 それは2,3重に折り重ねて、必要な長さまで残して、後は糸で裁縫してコンパクトにした。 見た目的にはそれで十分なんだけど、走行中に風でその余った部分がサイドカバーにパタパタと当たって、傷を付ける可能性があるので、それをベルクロでさらに固定することにした。 見た目にもすっきりと収まり、必要な長さを確保して、場合によっては裁縫して留めてある糸を解けばもとに戻るので、不用意にカットする事も無く、いつでもオリジナルに戻すことが出来る。 想像以上にしっかりと固定できたのは本当に良かったし、このバッグの容量なら何も問題なしだ。
もう少し小さ目のバッグも検討していたし、タナックスの別のバッグやそのコピー商品が3分の1程度の価格で販売されている物もあり、かなり悩んだけど、やはりこのバッグにして正解だったと思っている。 そんなに安くはないけど、中国製品の雑な作りのコピー商品を買って失敗するよりも遥かに価値がある。 もちろん、中国製が全部悪いとは思わないけど、Amazonのレビューを見ているとやはり中国製のコピー商品は多くの失敗した話もあり、特に付属品が無かったり、すぐに破損したりする製品が多く出回っている。 やはりどんなものでも価格はそれなりに正直で、高価な物が良いとは言わないけど、それなりに信頼できる製品にはやはりコストを掛けているからこそ出来る品質があるのだと思う。 私も中国製品を何度か購入した経験もあるし、実際に今でも問題なく使用している製品もある。 ただし、そうした製品は決して何かのコピー商品ではなく、中国製品でもオリジナルの製品はやはり品質的にもデザイン的にもある程度信頼に足りる作りである。 だから、購入する際にはその製品が何かに似せて、或いは、ほとんどコピーと言っても良いようなデザインだったりするものかどうかを確認した方がいい。 中国製品の多くはバッグに限らず、家電製品やアクセサリー、服などもほとんどコピーだろうと思うような製品が本当に多い。 そのほとんどは情けないほどにオリジナルの製品とは品質が違いすぎているのもが多く、長く使用するに耐えない作り、素材の物が氾濫しているのだ。 その点だけを気を付けて購入することにしていればよほど良いような気がする。 以前もサイクリング用のパンツやウエアーを購入したことがあるけど、サイズや素材、裁縫などの雑な物が多く、一回も着ることなくお蔵入りとなっているものも少なくない。 ネットでいろいろと購入している私でも写真だけでついつい購入したくなるような商品もあるけど、これまでの経験から、そうした使い物にならないような製品をある程度見抜く力が付いてきたと思っている。 今回もそうした経験を活かして、このバッグに決めたのだけど、それは本当に大正解だったと思っている。