シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

野口久光 シネマ・グラフィックス

2011年07月12日 | 映画
6月4日から西宮市大谷記念美術館で開催されている「野口久光 シネマ・グラフィックス展 街の中のもう一つの絵画・追憶の映画ポスター」に出かけてみた。
阪神電車に乗って甲子園より西に出かけたのは久方ぶりである。
野口久光氏は東和におられて数々のポスターやらを描いておられた方である。
僕にとっては敬愛したフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」のポスターを描いた方として親しみを持った。
実のところ、印象に残るそのポスターを描かれたのが野口氏だとつい最近になって知った次第で、自らの不明を恥じ入るだけで申し訳ない気持ちになっている。
年代的に実際に見た映画は数少なかったけれど、写真を組み合わせただけの今のポスターよりも、やはり肉筆だけあってのことか、ノスタルジーもあってのことか何だか、味わい深かった。
1階の展示室では東和の25周年記念で作成されたと思われる21分にまとめられた作品集が上映されていた。
1925年の「ジークフリート」から1940年の「民族の祭典」までの26作品で、もちろん1934年の「会議は踊る」や1939年の「望郷」なども含まれていた。
2階の展示室では12本の予告編が上映されていて合計48分間の上映時間であった。
1952年の「第三の男」から1957年の「汚れなき悪戯」までの12本で、結構見ごたえがあり当時の予告編が楽しめて面白かった。
観覧者は少なくて一人で独占できる時間帯もありで、3時間近くも滞在してしまった。
外に出ると予期していなかった雨が降りしきっていた。
折りたたみ傘を開いて、美術館の庭園を一人歩いてみると、雨音が心地よく響き、暑さもしのげてちょっとした散歩気分になった。
たまにはこんな時間の費やし方もいいものである。
コメント
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