シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

追悼 原田芳雄

2011年07月22日 | 映画
原田芳雄さんの訃報を聞き、彼の遺作である「大鹿騒動記」を見にゆく。
彼を知ったのは学生時代だから、かれこれ40年ほど前になる。
友人のI君が沢田幸弘監督の手になる「反逆のメロディ」を絶賛し、後日それを見た記憶がある。
その後「関東流れ者」や「関東幹部会」などの日活ニューアクションとよばれる作品で、そのかっこよさに憧れていた。
そして黒木和雄監督の「竜馬暗殺」での迫力ある演技に脱帽したものだ。
僕の手元にはその時の半券が後生大事に保管されている。
「父と暮らせば」での舞台挨拶というより、フロア挨拶でそのお顔を拝見したのでさえもう7年ぐらい前のことになり、月日のたつのは早いものだと実感する。

5月にクランクアップした後、6月のいつだったか、テレビの「ぼくらの時代」で共演した大楠さん岸辺さんと対談されていたときは元気だったのに…。
公開にあたり、車いすで舞台あいさつに出てこられた時は、すっかりやせ衰えておられて驚かされた。
それから1ヶ月、あまりにもあっけなく、あまりにも早すぎる終焉だった。
スクリーンの中の原田さんは、いつも通りの原田さんで、面白おかしく、バイタリティあふれた人々の意気込みが伝わってくる楽しい映画だった。
あのしわがれたブルースをもう聞けないのかと思うと何だか寂しい。


丁度時間の都合がよかったので見終わったその足で、大阪ステーションシネマに行き「BIUTIFUL ビューティフル」も見る。
今日は6番スクリーンで12:25からの上映。
同じく11階にあるファミマで飲み物を購入して劇場へ。
内容からして観客が10数名なのは納得出来た。
重い映画で、文学作品を読んでいるような内容で、見終わってすがすがしくなるような映画ではないが2時間半の上映時間は苦にならなかった。
外は台風一過さわやかな秋空という常套句が使えない、台風一過どんよりとした夏空だった。
コメント (2)
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