シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

第一回ドラフトと空白の一日問題

2021年03月24日 | 阪神タイガース
回を重ね懐かしくなった第一回のドラフト会議。
阪神の一位指名は石床。

18 石床幹雄
記念すべき第一回ドラフトの阪神の一位指名選手として名前を残す。
阪神入りを熱望する鈴木啓示に、スカウト河西俊雄も一位を約束していたが、上司の佐川スカウトの意向で球団が指名を変えた為に入団。
一位指名ということで、当然の如くエースナンバーを背負ったけれど、わずか21試合の登板で1勝1敗の成績しか残せなかった。
阪神に裏切られた鈴木はご存知のとおり近鉄に入団。
300勝投手を自ら手放したのが阪神のドラフトの幕開けだった。
ドラフトと言えば逆指名がなかった頃、重複選手はクジ引きで、そのクジに負けつづけたのが長期低迷の原因の一つでもあった。
PL清原のハズレ1位が遠山奨志、野茂のハズレが葛西稔。
野茂をはずした横浜が佐々木でロッテが小宮山、ヤクルトが西村と聞くと淋しくなる。

空白の一日事件を知らない人も増えてきた。
忘れてはならない読売の横暴だった。

19 小林茂
あの読売の横暴の象徴とも言うべき空白の一日問題で、江川とトレードという形でタイガースにやってきた。
ドタバタの記者会見で「結果的に阪神さんでお世話に成る事になりました。トレードを承諾したのは、僕が野球が好きだからであり、同情はしてほしくありません。この結果はグランドでお見せしたい」とさわやかに語って人気沸騰。
安芸のキャンプでは、巨人の横暴の犠牲になったスマートでナイーブそうなハンサムボーイを人目見ようとファンが押し寄せ、県警が出動するフィーバーを引き起こす。
単なるヒロイズムに浸らず村山以来の「炎のエース」と化し、江川を取るために自分を捨石にした巨人に対し牙を剥き、その年対巨人8勝0敗と勝ちまくりシーズン22勝を上げた。
「僕のストレートは打てるとハリさん(張本)が言ったので、そのストレートで勝負しました」という負けん気の強い選手だった。
独特のフォームと意地の熱投とで、在籍5年・77勝の成績以上に強烈な光を放った。
形だけでも一時的に阪神の選手となった江川の背番号は3で、認知などされていないが彼も阪神OBである。


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