小学生のころ通っていた塾のとなりに、小さな駄菓子屋さんがあった。
確か「たぬき屋」という名前。
塾が始まる前に、友達と(塾に行けば行ったでそこで友達ができる、)
いくつかの10円玉を握り締めて、たぬき屋へ行く。
どれも10円。
好きだったのはまず「あんこ玉」。
きなこにまぶされた小さい「あんこ玉」をひとつ、口にいれて、中に小さな金平糖が入っていたら「当たり」で、
3倍ぐらいもある大きなあんこ玉がもらえる。それが、「当たり玉。」
汗ばんだ手で10円を出して、おばちゃんに渡し、当たりそうな「あんこ玉」をよーく選び、
「これは」と思う一つを口に入れて、
中に入っているかもしれない小さな金平糖をそっと探す。
見事、金平糖があったならば、そうっと口から出して手のひらにのせる。
おばちゃんにしっかりと見せて、「当たったよ!」と言うと、
「はい、あたったねぇ~!」と、当たり玉をくれる。
「いいなぁ!」という友達。「うふふ」と、口に入れる。3倍の大きさ、3倍のおいしさ。
それから、「カレーせんべい。」くじを引いて、当たったらやっぱり3倍ぐらいも袋にいれてもらえる。
男の子たちは、野球選手のカードが当たるというくじを引いていたり、
アイスを食べていたり。
なかなか当たりは出ないけど、それでいいと思った。
当たらないのが「普通」で、当たるのは「特別」。
「当たり」が出たら、それはスペシャルで嬉しくてラッキーだけど、
「普通」でも十分嬉しくて楽しかった。
1個10円のあんこ玉を口に入れ、もぐもぐしたまま塾の階段を登っていく。
袋いっぱいのカレーせんべいを片手ににぎりながら、どやどやと教室に入っていく。
たった10円、たった一口だったかもしれないけれど、
あの楽しさが、懐かしい。
(^^)/~~~
確か「たぬき屋」という名前。
塾が始まる前に、友達と(塾に行けば行ったでそこで友達ができる、)
いくつかの10円玉を握り締めて、たぬき屋へ行く。
どれも10円。
好きだったのはまず「あんこ玉」。
きなこにまぶされた小さい「あんこ玉」をひとつ、口にいれて、中に小さな金平糖が入っていたら「当たり」で、
3倍ぐらいもある大きなあんこ玉がもらえる。それが、「当たり玉。」
汗ばんだ手で10円を出して、おばちゃんに渡し、当たりそうな「あんこ玉」をよーく選び、
「これは」と思う一つを口に入れて、
中に入っているかもしれない小さな金平糖をそっと探す。
見事、金平糖があったならば、そうっと口から出して手のひらにのせる。
おばちゃんにしっかりと見せて、「当たったよ!」と言うと、
「はい、あたったねぇ~!」と、当たり玉をくれる。
「いいなぁ!」という友達。「うふふ」と、口に入れる。3倍の大きさ、3倍のおいしさ。
それから、「カレーせんべい。」くじを引いて、当たったらやっぱり3倍ぐらいも袋にいれてもらえる。
男の子たちは、野球選手のカードが当たるというくじを引いていたり、
アイスを食べていたり。
なかなか当たりは出ないけど、それでいいと思った。
当たらないのが「普通」で、当たるのは「特別」。
「当たり」が出たら、それはスペシャルで嬉しくてラッキーだけど、
「普通」でも十分嬉しくて楽しかった。
1個10円のあんこ玉を口に入れ、もぐもぐしたまま塾の階段を登っていく。
袋いっぱいのカレーせんべいを片手ににぎりながら、どやどやと教室に入っていく。
たった10円、たった一口だったかもしれないけれど、
あの楽しさが、懐かしい。
(^^)/~~~