赤褐色、黒、白の羽毛が複雑に混ざり、シギ類として独特な「キョウジョシギ」。
今回はこのキョウジョシギにスポットをあててみました。
オーストラリア(赤道周辺)から渡ってきて、繁殖地であるシベリアへ向かいます。日本には旅鳥として、中継地の干潟に立ち寄り餌を補給します。
ここ谷津干潟(関東)では毎年4/15前後から5/25前後まで姿を見ることができます。
(秋は7月半ばから、夏の終わりにかけて日本を南下していきます)
砂浜で採食しているキョウジョシギ
和名「京女鷸」は、よく目立ち華やかな夏羽を艶やかな京都の女性「京女(みやこ、京都の女性)」にたとえてつけられたもの。いっぽう、英名の「Ruddy Turnstone」は、石をひっくり返してえさを探す習性にちなんでいます。
色が鮮やかで、頭部の白が目立つのが♂タイプ、赤褐色が淡く、全体に色が鈍いのが♀タイプ。 以下に1羽づつ個体を見てみたいと思います。
キョウジョシギ(夏羽♂)
キョウジョシギ(夏羽♀)
キョウジョシギが大好きな食べ物は、干潟のカキ礁のスキマや海藻・アオサの裏にすむ、ヨコエビなどの小さな生きもの。アオサをぽいぽいとひっくり返したり、カキをくちばしで探ったりして食べものを探しています。その様は、小さな体に似合わず意外にダイナミック!!
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YouTube: キョウジョシギ
「ギュルギュルギュル」、「キュキュキュキュ・・」、「ゲルルルルル・・・」。これ、全てキョウジョシギの鳴き声。けっして大きな声ではないですが、他の鳥にはないユニークな鳴き声をしています。ぜひ一度聞いてみてください。