日本野鳥の会とバードリサーチが共同開催している
『モニタリングサイト1000 交流会/研修会』へ参加してきました。
■『モニタリングサイト1000』とは・・・
環境省の生物多様性センターが主体で行っている自然環境調査の総称です。
全国で合計1000か所程度のモニタリングサイトを設置し、100年間観測することをめざしています。
(2004年より始まっているため、あと90年間モニタリング予定です。)
そして、その結果から生態系の変化を早期に把握し、生物多様性保全のための施策に活かそうとするものです。
大学、研究機関、専門家、地域のNPOなど誰でも参加できます。
■テーマ/何が分かるのか
1、気候変動(温暖化)の影響
2、外来種の分布変化
3、人と自然のかかわり
4、その他、伐採の影響や管理放棄された森林の変化、シカ増加による森林の変化など
モニタリングサイト(関東地方)
簡単に言えば、住んでいる地区の観測ポイントで野鳥と植生の観察を行います。
手法はスポットセンサスで、繁殖期と越冬期の年2回、鳥類の種類と数を調べます。
■研修会の内容
(1日目 午後~)
・室内講義:モニタリング1000の事業概要とこれまでの成果の紹介
全国鳥類繁殖分布調査について
※解析編として長期のセンサスデータや探鳥会データの解析方法について学びました。
(2日目 午前中)
・野外実習:鳥類のスポットセンサス法と簡易植生調査の説明と実習(国立科学博物館附属自然教育園)
この先90年、同じ場所、同じ方法で長期間観察する必要があります。
鳥類のみならず、自然環境や生態系に興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
”人のネットワーク作り”にもつながると思いますよ。
私も近い将来、お手伝いできればいいなぁと考えております。
<関連サイト>
(環境省生物多様性センター/モニタリング1000サイト)
http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html
(日本野鳥の会/モニタリングサイト1000 (森林・草原) 鳥類調査研修会の案内サイト)
http://www.wbsj.org/activity/conservation/research-study/monitoring1000/moni1000-training/
(NPO法人バードリサーチサイト)
http://www.bird-research.jp/1_event/forest/index.html