「タカ渡り」ポイントである長野県/白樺峠へ行ってきました。
昨晩の雨により早朝は霧が濃く視界も悪かったのですが、次第に天気も良くなってきました。午後からに期待です。
タカ見広場風景
「タカの渡り」とは・・・
猛禽類(タカ・ワシ)の仲間には、夏鳥として日本に渡ってきて繁殖・子育てをし、9月にはまた越冬のため東南アジアへと旅立っていくタカがいます。多い日には1日に5000羽以上のワシ・タカが上空を南下していき、移動ルートも決まっています。
これらのタカは戻って来る場所も同じなら、旅をして、通過する日(日付)も同じだそうです。
これは正確な体内時計を持っていると言えるのでしょうね。
上昇気流に乗り、高度を上げるワシ・タカ。 これを「タカ柱」と呼びます。
この日は数十羽から200羽位のタカ柱を7~8回以上、さらに頭上でもタカ柱ができていたこともありました。
ハチクマ
ハチクマ (デジスコではこれが限界ですね)
上昇気流で充分高度を上げ、一気に滑空していきます。それを繰り返し移動していきます。
この方法で、できるだけ羽ばたきを抑え、エネルギーを節約しています。
タカ見広場には、奈川村と信州ワシタカ渡り研究グループの方々が建てた小屋が3軒、簡易トイレもあり、トラブルにならない様に管理してくれています。小屋の中には、タカの飛来数を表したグラフやガイドが貼ってあり、この資料はとても参考になります。
クマタカ
途中、クマタカが目前を飛翔、そして木に留まるというラッキーもありました。
タカ渡りで観察できるタカの種類は、サシバが70%近くを占め、次に多いのがハチクマで20%、ノスリ、ツミと続きます。
この日の結果は、サシバが3362羽、ハチクマ436羽、ノスリ19羽、ツミ13羽、その他11羽でした。(信州ワシタカ渡り類調査研究グループの調べより)
今回、大阪からも友人が来ており、お会いすることができました。
ご一緒でき楽しく観察ができました。ありがとうございました。
[観察できた猛禽類]
サシバ、ハチクマ、ノスリ、ツミ、ミサゴ、ハヤブサ、オオタカ、ハイタカ、ミサゴ、トビ、クマタカ
[周辺で観察できた鳥]
ツバメ、イワツバメ、ヒメアマツバメ、アマツバメ、ハリオアマツバメ、キジバト、アオバト、コサメビタキ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、サンショウクイ、アカゲラ、カケス、ウグイス、メジロ、イカル、ホオジロ、ホシガラス