国内でも有数のタカ渡りポイントである長野県/白樺峠。タカ渡りの観察経験が2-3回と少ない私ですが、現地にて学ぼうと、思い切って行ってきました。
白樺峠タカ見広場からの景色
標高が1600mと高いので平地よりも気温は10℃くらい低くなるため、防寒着は必須です。
タカ見広場風景
白樺峠の魅力は渡っていくタカの数だけでなく、上昇気流に乗って高度を上げていくところや滑空してくるタカを目線の高さで見られ、そして何よりタカを至近距離で観察できるところです。
松本方面から上昇気流をとらえ、舞い上がるタカ
朝一番に近隣で夜を明かしたと思われるタカがすぐ目の前で舞い上がり、目の前で「タカ柱」を見られたことが一番の収穫でした。
タカ見広場には、奈川村と信州ワシタカ渡り研究グループの方々が建てた小屋が3軒、簡易トイレもあり、トラブルにならない様に管理してくれています。小屋の中には、タカの飛来数を表したグラフやガイドが貼ってあり、この資料はとても参考になります。
■観察できるタカの種類
基本的にはサシバが70%近くを占め、次に多いのがハチクマで20%、ノスリ、ツミと続く。
■タカがよく飛ぶ時間帯
12時~14時の時間帯が多い
■平均カウント数(分布)
9月はサシバ、ハチクマ、10月はノスリ、ツミが多い
乗鞍(タカ見広場の背面)
マツムシソウ
コサメビタキ
ここ白樺峠は標高1600mあり、周囲にも様々な野鳥がいました。タカが飛ぶまでの間、周辺を散策してみました。
[周辺で観察できた鳥]
コサメビタキ、エゾビタキ、オオルリ、ヒガラ、コガラ、サンショウクイ、アカゲラ、コゲラ、カケス、ウグイス、メジロ、ルリビタキ(声)そして・・・ホシガラス
目前のタカ柱に続き、もう一つサプライズが!
なんと大阪での探鳥仲間U50のIさん、Tさん夫妻に現地でお会いしました。「もしかして誰かに会えるかなぁ・・・」と出掛ける前に脳裏をかすめましたが、まさか本当にお会いできるとは思いませんでした。お二人には、白樺峠の地形やタカの見分け方など色々と教えていただき、経験の浅い私には、とても有り難かったです。ありがとうございました。