小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

1/16(土)50羽からの挑戦(アホウドリ先生に学ぶこれからの海洋保全)

2016-01-20 | イベント

『50羽からの挑戦』と題したのアホウドリ保護活動についてシンポジウムが開かれました。

アホウドリ(長谷川先生は「オキノタユウ」と呼ばれています。)

絶滅寸前と言われるまで減少したアホウドリの保全生態学的研究、

並びに保護増殖に長きに渡り尽力されました長谷川博先生の基調講演を聞くことができました。

 

■内容

①記念講演「50羽からの挑戦:アホウドリ研究とその保全を続けた40年」
  長谷川 博さん(東邦大学名誉教授)

②講演「混獲回避の努力:海洋生態系の保全に向けて」
  南浩史さん(国立研究開発法人水産総合研究センターかつお・まぐろグループ)

■話題提供 「海鳥の重要海域マリーンIBAの選定」、日本野鳥の会、バードライフ・インターナショナル東京

■討論会
 「アホウドリの保護事例から今後の海洋の生物多様性を考える」

 (最後に・・・)

 ・昔は無数にいたアホウドリですが、羽毛採取の乱獲にはじまり急激に減少。

1949年に一度は「絶滅宣言」が発表され、その後1951年に再発見されてからの保護や長谷川博先生の研究・保護活動の成果がやっと実ったとのことでした。

このアホウドリについては保護がうまくいきましたが、世の中には数千種という数の生物が人知れず絶滅しているのも事実です。少し豊かになった日本だからこそ、これからは未来のために、目を向けたいものですね。

※画像は長谷川博先生の「アホウドリ復活への軌跡」より引用させていただきました。

 

ご興味のある方、「アホウドリ復活への軌跡」Webサイトをご覧ください。

http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/ahoudori/index.html

 


1/9(土)神奈川・谷本川/2016年度全国ガンカモ一斉調査

2016-01-11 | 野鳥 神奈川探鳥地

「全国ガンカモ調査」というものをご存じでしょうか。

環境省が主催、日本野鳥の会が協力して全国約9,000地点を5,000人規模で、ガンカモ科鳥類の観察調査(一斉カウント)を行うものです。

私も本年度から調査員(ボランティア)となりました。

 

横浜市内を流れる鶴見川の支流である「谷本川」が私の担当でした。

恩田川との合流地点(JR鴨居駅付近)から小田急/鶴川駅付近までの約14kmをカモの種類と数をカウントします。

谷本川と恩田川が合流して鶴見川になります。

以外にも人工物や人の営みの近くにカモ類の姿をよく見かけます。

当然、餌のある場所が一番ですが、特に”橋”や”堰”の近くには多いです。

猛禽など外敵から襲われにくい場所をカモは知っているのでしょうね。

オオバン (足の指が特徴的でいつもても面白いですね。)

セグロカモメ(成鳥)

普通は海洋で見かけるカモメですが、少数ながら青葉区くらいまで見られました。

湖や大きな池も無いのにこんな内陸まで越冬にくるんですね。

※ユリカモメも鴨居駅付近より下流域には多数いました。

地下鉄グリーンライン川和町付近

この近辺(川和町~東名高速道路、市が尾駅手前まで)はカモ類をほとんど見ることはできませんでした。

やはり、河岸工事や川底のコンクリート化、河川敷の木々伐採など人が見た目には清潔そうな環境でも、

野鳥や生物には暮らしにくい環境になってしまっているのでしょうね。

 

更に東急/市が尾駅方面へ北上していきます。

河岸工事が進んでいない地域に入ると、カモの姿を見かけるようになりました。

コガモ

イソシギ、カルガモ

 

オカヨシガモ (この近辺では希少種です。)

ヨシガモ (この近辺では希少種です。)

 

少し上流部になると、川との境界(川岸)に緑を残し、うまく整備されていることに気付きます。

川岸がコンクリートで固めていないため小魚や水生昆虫が生息できます。

そのため、カワセミや水辺の小鳥も集まり絶対数は少ないものの生態系が成り立っているのでしょうね。

 

恐らく、こんな風景を見ていると「人」も癒されるはずだと思います。

恩廻公園付近(川崎市麻生~東京都町田市・鶴川駅付近)

 

その他、カワセミやクイナなど色々な鳥も見ることができました。

セグロセキレイ (日本の固有種)

キセキレイ

オナガ  

家族会議でもしているのでしょうか(^^)

 

帰宅して歩行距離を調べてみると・・・

なんと!25kmほど歩いていました。 

 (往復したため2倍の距離でした。)

それでも、のんびり約6時間で歩くことができます。 ぜひ来年は歩いてみませんか?一緒に調査しませんか。募集中です(^^)/

 

[確認した鳥]

カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カイツブリ、バン、クイナ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、カルガモ、マガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、イソシギ、カワセミ、チョウゲンボウ、ノスリ、モズ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ツグミ、ジョウビタキ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、ウグイス、エナガ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、キジバト、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


ダーウィンが来た「アオバト」放送決定!

2016-01-11 | イベント

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが

ついに『ダーウィンが来た!』が照ヶ崎に来たー!ということで、

NHKダーウィンが来た 1月17日(日)【再放送21日(木)】にいよいよ、アオバトが登場します。

アオバトについては最新の知見と映像が公表されることになります。



私が6年前の転勤時よりお世話になってます神奈川支部/高麗山探鳥会『こまたん』のメンバーの方々も

ミニコーナーで大々的に出演しています。

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■主題:ダーウィンが来た!生きもの新伝説

■副題:命がけ!荒波に挑む 森のハト

■本放送:1月17日(日)19:30~19:58【NHK総合】
  再放送:1月21日(木)16:20~16:48【NHK総合】

■内容:
 鮮やかな緑色をした鳥、アオバト。日本の山奥に暮らす森のハトです。

  そんなアオバトが毎年春から秋、なぜか神奈川県、大磯町の海岸に集まってきます。

でも海には危険がいっぱい。

海岸の磯におりたアオバトに、数メートルの大波が次々と襲いかかります。

波にのまれて命を落とすことも少なくありません。 



さらにアオバトを狙う天敵のハヤブサ。

こんな危険な海に、どうして森のハトがやってくるのでしょうか?命がけで荒波に挑むアオバト。謎の行動に迫ります。



ダーウィンが来た!のホームページが更新されました。
次回放送では、写真がスライドショーで見れます。

http://www.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/next.html

ウラ日記のページではこまたんが主役になっていました。
http://www.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/diary.html

 

ぜひ、ご覧ください。


1/3(日)神奈川・相模原

2016-01-09 | 野鳥 神奈川探鳥地

今年の正月は天気も良かったのにもかかわらず寝正月でした。 

そんな暖かい朝に少しだけ・・・

ルリビタキ

人が少ないせいか、人懐っこい。

青いオスも姿を見ましたが、まだまだ警戒心が高いようです。

それでも

ウソ♀

 ウソ♂

カケス

いつもはすぐに姿を隠してしまうカケスですが、何故かじっとしています。

日向ぼっこでもしていたのでしょうか・・・

 

[確認した鳥]

カワウ、アオサギ、カイツブリ、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、オオバン、トビ、ミサゴ、キジバト、コゲラ、アカゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ミソサザイ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ベニマシコ、カヤクグリ、ミソサザイ、ツグミ、シロハラ、ウグイス、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、ヒヨドリ、カケス、ハシブトガラス、スズメ、ガビチョウ


今年もよろしくお願いいたします。

2016-01-01 | 写真

新年、あけましておめでとうございます。

ことしも「小鳥日和」をよろしくお願いいたします。

ベニマシコ(紅猿子)

 

ましこは「猿子」と書き猿(さる)の古名に由来し、赤い顔をしたニホンザルにたとえた名前だそうです。

よって申(さる)年の鳥としました。

 

フィールドでお会いした際はぜひお声を掛けていただきたいと思います。