朝から天気がすぐれず、残念ながら探鳥会は中止になりましたが、少人数でカモメを探しました。
ウミネコの群れ
風に向かって地面に伏せ、暴風雨に耐える様子
雨風をしのぐため漁港内から観察
【識別のポイント】
①大きさ、②上面(背中)の色、③嘴の色、④足の色、⑤初列風切の色・模様、⑥顔つき・体型、⑦その他、虹彩などです。
ウミネコ(下:成鳥夏羽、上:第2回冬羽) Black-tailedGull_Ad+2w
大きさは45cm(中型カモメ)、足は黄色、嘴は先端から赤・黒・(赤)黄色の順番、上面は濃青灰色、初列翼先端は黒色。もっとも分かりやすい特徴は、飛翔時に見える尾羽の黒帯です。
セグロカモメ(成鳥夏羽移行中) VegaGull_Ad
大きさは60cm以上(大型カモメ)、足はピンク色、嘴は黄色に赤斑、上面は青灰色(薄い)、初列翼先端は「黒色」。
セグロカモメ(第1回冬羽) VegaGull_1w
セグロカモメ(第1回冬羽) VegaGull_1w
頭部は体と同様か少し白っぽい、初列風切が黒い(うっすらと羽縁が見える程度)
セグロカモメ(第3回冬羽) VegaGull_3w
第2回は背中だけが灰色ですが、雨覆にも灰色の羽が生えているのが第3回の特徴。
ウミネコ(中型のカモメも含む)は足が黄色だが、大型カモメは足はピンク色をしているので、遠くからでもこの差異で区別できます。
オオセグロカモメ(成鳥夏羽) Slaty-BackedGull_Ad
オオセグロカモメ(成鳥夏羽) Slaty-BackedGull_Ad
大きさは60cm以上(大型カモメ)、足はピンク色、嘴は黄色に赤斑、上面は農青灰色(農い)、初列翼先端は「黒色」。セグロカモメとの差異は背中がとにかく濃い。
オオセグロカモメ(第1回冬羽) Slaty-BackedGull_1w
比較的頭部が白っぽい。もっとも分かりやすい特徴は初列が褐色で羽縁がはっきりした個体が多い。
ワシカモメ(成鳥夏羽) Glaucos-wingedGull_Ad
大きさは60cm以上(大型カモメ)、足はピンク色、嘴はゴツイ、色は黄色に赤斑、背中(上面)は薄灰色、そして、もっとも分かりやすい特徴は初列が背中と同様の「灰色」。
シロカモメ(第1回冬羽) GlaucousGull_1w
シロカモメ(第1回冬羽) GlaucousGull_1w
大きさは60cm以上(大型カモメ)、足はピンク色、嘴は大きく、色はピンク色で先端が黒。
成鳥では背中(上面)は薄灰色、そして、もっとも分かりやすい特徴は初列が「白色」。
また、幼鳥の場合、全体的に白いがオオセグロカモメの幼鳥も白く見分けにくいが、嘴の色がピンク色に先端が黒いのがシロカモメ幼鳥、黒色もしくは黒色で基部が黒黄色がオオセグロカモメ幼鳥です。
ミツユビカモメ(成鳥冬羽) Black-legged Kittiwake_Ad
ミツユビカモメ(成鳥冬羽) Black-legged Kittiwake_Ad
ミツユビカモメ(成鳥冬羽) Black-legged Kittiwake_Ad
大きさは45cm(中型カモメ)、足は黒色、嘴はレモン色、上面は青灰色、初列翼先端は黒色、後頭部にヘッドフォン。他の種と間違うことはないと思います。
犬吠埼 雨風も止む気配も無く、チリ地震による津波警報が発令されたため探鳥は午前中で中止とし早々に帰路につきました。
次回はミツユビカモメ、ユリカモメ、ワシカモメ、オオセグロカモメの幼鳥とカナダカモメ、スミス(ウスセグロ、アメリカセグロカモメ)、モンゴルカモメ、ホイリング系カモメをジックリ探してみたいと思います。
[確認した鳥]
カワウ、ヒメウ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、アビ、マガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オナガガモ、ヒドリガモ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、トビ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ユリカモメ、ミツユビカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ